大阪体育大学硬式野球部2025展望 「6年ぶりVかけ、防御率1点台めざす」

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 大阪体育大学硬式野球部男子は松平一彦新監督が就任した2024年、阪神大学リーグで春3位、秋2位。チーム防御率、打率とも秋は春よりも数字が改善した。2025年春に向け、松平監督は「防御率は1点台に、得点力も挙げ、優勝をめざす」と2019年春以来6年ぶりのV奪回を誓った。

平子真弘 【大阪体育大学】

 春は、チーム防御率は1部6校中5位の3・28。チーム打率は4位の2割3分。秋に向けて、投手陣は絶対的なエースはいないが、総合力での底上げをめざした。先発は、変化球と速球のコンビネーションで安定感がある左腕の林勝宏投手(体育学部3年・駒澤大学附属苫小牧)、140㌔中盤の球威とフォーク、スライダーが武器の高田純誠投手(体育学部2年・報徳学園)が先発を、4年生トリオ(いずれも体育学部)の加藤祥太投手(広島国際学院)、久保伊織投手(須磨翔風)、碓永高巳投手(明石南)が中継ぎ、抑えを務めた。先発が林投手の時は中盤から小刻みな継投で、髙田投手の時は完投も狙って終盤まで押し切る起用で臨み、秋の防御率は2位の2・73まで向上した。

林勝宏 【大阪体育大学】

 野手は4年生4人が就職活動のために引退し、その穴をDHの山本樹紀選手(体育学部3年・星林)、二塁の小畑虎之介選手(スポーツ科学部1年・智辯学園和歌山)が台頭して埋めた。打撃はファーストストライクから打つことを徹底する一方で、打席での粘りが増し、四死球は春より15個多い44個を獲得。チーム打率は6校中2位の2割7分1厘にアップした。また、春以降のオープン戦で併殺打をきっかけに流れが相手に移る場面が相次いだ反省から、秋は、打順が下位なら1死でも送る手堅さをみせ、犠打数は19から36に急増した。

山本樹紀 【大阪体育大学】

 リーグ戦は開幕戦の関西国際大学戦で山本選手が5打数5安打と爆発し、第1節を連勝。3戦目の大阪産業大学戦は九回に3点差を追いついて価値ある引き分けとし、4戦目も勝利。好調なスタートを切った。
 4勝1敗1分けで臨んだ10月9日の天理大学戦。天理大学は春に7連覇を達成して大体大の持つ記録に並び、秋も6連勝中だった。大体大は四回から小刻みな継投に出たが、七回まで0-5と離された。八回に齋藤智也選手(体育学部3年・玉野光南)、平林直選手(同・市立和歌山)の連続適時打で2点差に迫ったが、その裏、2ランを浴びた。この試合でリーグの帰すうが決まり、天理大学は8連覇を達成した。

齋藤智也 【大阪体育大学】

 松平監督は「天理大学は右打ちなら右打ち、打球を転がすのならゴロを徹底し、守備も堅い。チームに戦術が浸透し、徹底できている点は見習いたい」と話す。
 2025年は2月24日から宮崎県日南市南郷で、西武ライオンズと入れ替わるかたちでキャンプを張る。目標は、投手陣は秋の防御率2・73を1点台にすること。特に高田投手のさらなる成長が待たれる。打線は、バントを多用した秋よりも走塁を絡めて攻撃のバリエーションを広げ、得点力を強化することが課題だ。秋に代打で活躍した髙見凜太朗選手(体育学部3年・社)、藤井勇斗(体育学部2年・三重)の成長も期待される。体力強化にも取り組み、S&Cルームでのトレーニングのほか、毎月、スポーツ科学センターの栄養担当を招き、栄養セミナーを開催している。
  野球部は阪神大学リーグでもかなり多い部員約200名が在籍する。今年度に1年生83人が入部するなど近年入部者が増え、4チームに分かれて練習する。大所帯だと練習場所や時間の確保など苦労も多いが、松平監督は「応援とグラウンドが一緒になった200人による一体感を作りたい」。1月には地元・熊取町の3中学の野球部員を招いた野球教室を昨年に続いて開催する予定で、地元に親しまれる部づくりもめざしている。
【広報室】



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