昨季ブレイクした杉山優平が見据える成長。“猛獣使い”はチームの力を引き出す存在へ

東芝ブレイブルーパス東京 杉山選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

リーグワン王者の東芝ブレイブルーパス東京は12月22日、日産スタジアムで横浜キヤノンイーグルスとの開幕戦に挑む。

リーチ マイケル キャプテンは「連覇という言葉は使わない。チャレンジャーとして、もう一回チャンピオンシップトロフィーを取りにいきます」と静かに燃えている。

昨季、15試合に出場して優勝に大きく貢献したのがスクラムハーフの杉山優平だ。昨季はスタンドオフのリッチー・モウンガがシーズン直前に合流し、スクラムハーフでは前共同キャプテンの小川高廣がシーズン序盤で大けがを負うという難しい状況だったが、杉山はチームを的確にリードして埼玉パナソニックワイルドナイツとのプレーオフトーナメント決勝にもフル出場。見事にフルシーズンを駆け抜けた。

「昨季は開幕からチームができ上がった状態というよりは、シーズン中にどんどん、どんどんチームとして成長した感じでした。オフには個人としてもさらに成長できるように取り組んできたので、今季もシーズンの中でも成長していきたいです」

チームとして優勝し、自身も飛躍のシーズンを過ごしたことで、今季はマークが厳しくなることも予想される。それでも、杉山は「僕の特長をほかのチームは分かっていると思うので、相手の予測をさらに上回っていけるように頭を整理していくことが大事だと思います」と、プレー同様に小気味良いテンポで語る。

フォワードとバックスのつなぎ役として、身長169cmの杉山が“猛獣使い”のように個性豊かな仲間たちを縦横無尽に走らせる。軽やかにチームをコントロールする27歳は、今季のBL東京について力強く言い切った。

「昨季よりも、もっともっとボールを動かして、ファンの方々が見て『面白いな』『楽しいな』と思ってもらえるようなラグビーをしたいです。そういうラグビーは僕の強みでもあるので、リッチー(・モウンガ)とともに、チームの力を引き出せればと思います」

(安実剛士)
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ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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