万馬券も出やすい2歳戦。狙いはJRAで2桁着順の馬!?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
大恵総合研究所 【佐賀支部】
大一番をめいっぱい楽しむためには、ぜひ資金を作りたいところ。
そこで参考にしたいのが大恵総合研究所・佐賀支部の佐賀最終レースのデータ分析です。
競馬リポーターの大恵陽子氏が所長を務め、地方競馬の中でも佐賀に特化した切り口で分析を行っています。
今月から定期連載がスタートし、早速推奨の穴馬が来たり、今週月曜は見事的中。
土曜日の最終レースで資金を作って、中島記念を楽しみましょう。
珍しい2歳戦は3連単万馬券頻出
競馬リポーターの大恵陽子です。
これまでずっと推奨馬は来ているのに、買い目はハズレ・・・という惜しいループに入っていましたが、今週月曜にようやく的中!気持ちよく今週もデータ分析に向かえます。
今夜の佐賀最終レースは2歳限定戦。例年12月に組まれ、JRAや門別からの移籍馬が多いメンバー構成となります。
昨年8月以降で最終レースに2歳戦が組まれたのは3レース。
いずれも単勝1番人気が3着以内に入りました。
その一方で、3連単万馬券は3回中2回。まだキャリアの浅い馬たちの戦いとあって、紛れも生じます。
3着以内馬の脚質はバリエーションに富んでいて、逃げが2回、1コーナー8番手以下から差した馬が2回となっています。
最終レースの2歳戦の成績(2023年8月以降) 【表1】
JRAと2歳王国・門別、どちらを狙うべき?
移籍元の大半を占めるJRAと門別からの移籍馬についてまとめたのが下表。
移籍から時間が経ってくると佐賀色が濃くなっていくため、移籍初戦or2戦目という馬のみを対象としました。
すると、JRAからの移籍組が2勝を挙げ、3着内率は50%。
門別も2歳馬のレベルの高さに定評がありますが、佐賀最終レースにおいてはJRA移籍組が圧倒的に優勢という結果になりました。
移籍元別の成績 【表2】
意外なタイプが好走例多し
下表はJRAでの最終出走レース別での成績。
佐賀競馬場は1周1100mの小回りコースのため、JRA時代に逃げ・先行できていた馬が有利なのでは…と思って調べたのですが、正反対の結果が出ました。
最も好成績なのはダート戦で中団以降で運んだ馬。端的に言えば、通過順が2桁で着順も2桁という馬たち。JRA時代は後方のまま入線していた彼らも、似た成績の馬が集まるここでは上がり上位の脚を使えて上位に食い込むことができるのでしょう。
一方で、JRA時代に逃げ・先行して直線で脚が上がっていた馬たちは、佐賀に来てもしまいに脚が上がることには変わらず、思いのほか4着以下に敗れるケースがあったという印象です。
また、芝のレースを走った馬は地方の深い砂に対応できるか不安でしたが、1勝を挙げており、サンプルが少ないものの極端に嫌う必要はないのかもしれません。
JRA最終出走レース別成績 【表3】
では、気になる予想と買い目は?
佐賀競馬公式HPに掲載の無料ネット新聞「うまかつ.net」では⑦スペシャルデイズに本命◎の印がズラリと並びます。門別からの移籍初戦だった前走は後方から脚を伸ばして3着。佐賀コースを経験済みの馬の中では持ち時計も最も速く、中心的存在でしょう。
JRAからの移籍組で気になるのは⑧ナックグランデ。
JRA最終出走はダートで、道中11番手から14着での入線。前述の好走パターンに当てはまります。
佐賀移籍初戦となった前走は8着に敗れましたが、内容は悪くありませんでした。スタートで躓いて後方からとなったものの向正面からいい脚を見せて一旦は先団に取り付きました。直線では脚が上がってしまいましたが、道中はずっと外を周らされていたことやスタートでのロスを考えると、今回上位に食い込んでもおかしくありません。
門別から移籍初戦を5着にまとめた③ベニモミジ、ダートをこなせられれば面白そうな⑪コスモチャンティまで。
3連単軸1頭マルチ
⑦ー③⑧⑪ 18点
ワイド
⑧ー③⑦⑪ 3点
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文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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