ロッテの主砲ソト。日本での成功を支えた恩師の存在

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千葉ロッテマリーンズ ネフタリ・ソト内野手 【千葉ロッテマリーンズ提供】

  ソト先生。チームメートは敬意と親しみを込めて2024シーズンよりマリーンズに加わったネフタリ・ソト内野手をそう呼んだ。ベイスターズ時代には本塁打王を2度、獲得した強打者。いつも色々なアドバイスをするなどチームに与える影響は非常に大きい。

 そんなソトにも日本での先生がいる。来日した際にベイスターズの監督を務めていたアレックス・ラミレス氏だ。アメリカでのマイナー時代、試合出場を求めて色々なポジションに挑戦をした。スタートはショートだったが、外野も挑戦をした。試合に出ることができればと捕手を務めたこともある。そんな時にエージェントを通じて「日本野球にチャレンジしないか」との提案があり、来日を決めた。所属したベイスターズの監督が現役時代に日本での実績十分だったラミレス氏だったことはソトにとって幸運だったといえる。色々なアドバイスを受けた。日本での成功を支えた恩師である。だから今でも親しみを込めてソトはラミレス氏を「ラミちゃん」と呼ぶ。

 「ラミちゃんはデータが凄かった。あとよく言われたのはタイミングが大事だということ。アメリカと日本の投手のタイミングの違いを毎日のように教えてもらった」とソトは懐かしそうに振り返る。

 今年、ホームランを打った後に行っていた「ゲッツ」のポーズはラミレス氏が現役時代にダンディ坂野さんの持ちネタを元に行っていたことに、ちなんでいる。今シーズンは仲のいい大下とベンチに戻ってから「ゲッツ!」と行うのが定番シーンだった。

 6月5日のジャイアンツとの交流戦(東京D)には偶然にもラミレス氏とダンディ坂野さんが試合前の始球式などのゲストとして訪れていた。恩師の前で四回、高めのストレートを振り抜くと打球はライトスタンドに消えていった。6号先制3ラン。悠然とダイヤモンドを一周した。

 「ラミちゃんがいて、本物のゲッツ!をされる方(ダンディ坂野さん)も一緒にいて、その前で自分がホームランを打って、ベンチで自分もやったので、本当に面白い出来事でした。ラミちゃんは来日したばかりの自分が毎日試合、出られるようにポジションを探してくれて、チャンスを与えてくれた。毎日、タイミングのアドバイスをくれた。目の前でホームランを打つことが出来て嬉しいよ」と振り返った。

 2年連続Aクラスの3位に終わった2024年のマリーンズ。その中心的存在としていつもソトがいた。打撃だけではなくチームの雰囲気を作り出し、様々なアドバイスがチームを良い方向へと導いた。それはまさに恩師 ラミレスのような存在感だった。

文 千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原紀章

千葉ロッテマリーンズ ネフタリ・ソト内野手 【千葉ロッテマリーンズ提供】

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