【コベルコ神戸スティーラーズ/NTTリーグワン2024-25第1節に向けて】特別なシーズンの幕開け。ベストメンバーで敵地での静岡BR戦に臨む

コベルコ神戸スティーラーズ
チーム・協会

チームでは2年ぶりに「10番」を付けて出場する共同キャプテンの李 承信 【コベルコ神戸スティーラーズ】

4年目のリーグワンの戦いが幕を開ける。昨シーズン、就任1年目の世界的名将デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)のもと、9位から5位に順位を上げた神戸スティーラーズ。目指すラグビーの理解度が深まり、土台ができた1年となった。
今シーズンは9月半ばから本格的に始動し、チームの強みであるアタックのさらなる成長に加え、相手からボールを奪って攻撃に変えようとディフェンス面の強化に力を入れて取り組んできた。11月から行われた5試合のプレシーズンマッチは、試合を重ねるごとに攻守において連動が見られ、順調な仕上がりを感じさせている。レニーHCは
「良いプレシーズンを過ごし、昨シーズンよりもチームは成長しています。開幕に向けて良い準備ができています」と語った。
そんな神戸Sにとって今シーズンは、特別な1年だ。シーズン中に阪神・淡路大震災から30年を迎える。兵庫県、神戸市をホストエリアとして活動するチームとして節目のシーズンにリーグワン初優勝を達成し、地元の方々に笑顔を届けたいと意気込む。
負けられないシーズンの開幕戦の相手は、昨シーズン8位の静岡ブルーレヴズだ。スクラムを強みとし、FWには南アフリカ代表のNO8クワッガ・スミス、BKには昨シーズンのトライ王で日本代表のWTBマロ・ツイタマといった選手が並び、レニーHCは「タフな戦いになる」と警戒する。神戸スティーラーズは、若手や新加入選手をはじめ多くの選手を起用し“トライアルマッチ”と位置付けたプレシーズンマッチを経て、現状のベストメンバーで臨む。怪我のブリン・ガットランドに変わって、チームでは2年ぶりに『10番』を背負うSO李 承信、大怪我から復帰を果たしたPR前田 翔、そして2年目で公式戦デビューを掴んだFL福西 隼杜、ほかにも新加入のHOジョージ・ターナー、WTBイノケ・ブルアといった注目の選手がメンバーに名を連ねる。シーズンを占う大事な初戦、神戸Sは全力で勝ちに行く。(取材日:2024年12月19日)

昨シーズンのプレシーズンにアキレス腱を断裂。入団3年目の今シーズンにかける思いは強い。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

PR前田 翔
「昨シーズンは怪我でまったく試合に出られず、悔しい思いをしました。そして7月からのニュージーランド派遣で復帰し、そこから徐々に試合勘が戻ってきて、今は怪我をした時よりも、体もプレーも良い状態です。あとは2年ぶりの公式戦でそれを見せるだけです。対戦相手の静岡ブルーレヴズはスクラムに対して絶対に負けないという強い気持ちで臨んでくると思います。そこで僕らがファーストスクラムからプレッシャーをかけて、相手の鼻をへし折りたい。あとは、スピードあるプレーやワークレートも僕の強みなので、そこを見せていきたいと思います。開幕戦に向けてチームの雰囲気もいいですし、ラグビーの完成度も上がってきています。これまで準備してきたことをしっかり見せて勝利したいと思います」

小兵ながら激しいプレーでチームを鼓舞する福西が公式戦デビューを果たす。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

FL福西 隼杜
「月曜日のチームミーティングで先発が言い渡されました。すごく嬉しかったというのが率直な気持ちです。今シーズンはこれまで課題と言われていたタックル後の動きについて取り組んできました。もともとタックルには自信を持っていたのですが、コーチ陣からタックル後にジャッカルにいったり、ブレイクダウンを遅らせたりするところが課題だと言われていて。それもあり、昨シーズンはアーディ(・サベア)の動きを参考にさせてもらって、一緒に練習して教えてもらうなどしました。そうやって取り組んできたことが、今シーズン、練習やプレシーズンマッチで発揮できるようになってきています。試合では昨シーズンから取り組んできたタックル後の動きや、強みである泥臭いプレーで勝利に貢献できるよう頑張ります!

共同キャプテンであり、アタックを組み立てる司令塔として、レニーHCは初戦のキーマンに李の名前を挙げる。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

SO李 承信
「チームに関してはレンズ(デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ)体制2シーズン目となり、自分たちがどういうラグビーをするのかがより明確になっています。アタックは昨シーズン同様にどこからでも攻めていき、ディフェンスはよりラインスピードを上げてプレッシャーをかけていくなど、昨シーズンよりもアグレッシブさが増しています。開幕戦をターゲットに良い準備をすることができ、自信を持って試合に臨むことができます。個人的には、怪我で離脱している間、客観的にラグビーを見て、自分の体と向き合いながら良い時間を過ごすことができました。開幕戦はとても重要な一戦です。メンバーには(福西)隼杜をはじめ、この試合がデビューという選手も多いので、次に何をすべきかをシンプルに伝えてコミュニケーションを取るなどし、チームをリードしていこうと思います。また、ヤマハスタジアムは風が強いので、風下、風上での戦い方がカギになってきます。キックの使い方を意識しながら、自分たちのペースで試合ができるようゲームを進めていき、初戦に勝って勢いに乗っていけるようにしていきます。今シーズンは、シーズン中に震災から30年を迎えます。本当に大きな意味を持つシーズンですので、地域の皆様、スティールメイツ、パートナーの皆様など、みんなの思いを自分たちのエネルギーに変えて、結果を出したいと思います」

昨シーズン全試合にフル出場を果たした松永。今シーズンも全試合出場を狙う。 【コベルコ神戸スティーラーズ】

FB松永 貫汰
「もともとフルバックでプレーしていて、ウィングよりもフルバックの方が強みを出せると思っています。フルバックとしてディフェンスのオーガナイズやキックゲームのコントロールなど、自分の役割をしっかり果たせられるようにしていきたい。特にキックからのカウンターアタックはチャンスを逃さずに、アグレッシブにどんどんボールを動かして仕掛けていきたいと思います。チームとしては最後のプレシーズンマッチでも良いアタックができていましたし、ディフェンス面もよりアグレッシブなシステムに挑戦し、成果も出ています。昨シーズン、チームは5位とプレーオフに進むことができませんでした。一戦一戦の戦いに勝っていくことが重要だと思いますので、まず開幕戦に勝利し、良いスタートが切れるようにしたいと思います」
12月21日(土)14:00KICK OFF NTTリーグワン2024-25第1節
会場:ヤマハスタジアム
■静岡BR戦登録メンバー
1髙尾 時流
2ジョージ・ターナー 
3前田 翔
4ジェラード・カウリートゥイオティ
5ブロディ・レタリック(共同キャプテン)
6今村 陽良
7福西 隼杜
8サウマキ アマナキ
9日和佐 篤
10李 承信(共同キャプテン)
11山下 楽平
12ラファエレ ティモシー
13マイケル・リトル
14イノケ・ブルア
15松永 貫汰
16松岡 賢太
17カウヴァカ・カイヴェラタ
18山下 裕史
19ソセフォ・ファカタヴァ
20ティエナン・コストリー
21中嶋 大希
22ナニ・ラウマペ
23アタアタ・モエアキオラ

【コベルコ神戸スティーラーズ】

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著者プロフィール

兵庫県と神戸市をホストエリアとして、日本最高峰リーグ「NTTジャパンラグビー リーグワン」に参戦しているラグビーチーム「コベルコ神戸スティーラーズ」。チームビジョンは『SMILE TOGETHER 笑顔あふれる未来をともに』、チームミッションは『クリエイティブラグビーで、心に炎を。』。 ホストエリア・神戸市とは2021年より事業連携協定を締結。地元に根差した活動で、神戸から日本そして世界へ、笑顔の輪を広げていくべく、スポーツ教室、学校訪問事業、医療従事者への支援など、地域活性化へ向けた様々な取り組みを実施。また、ピッチの上では、どんな逆境にも不屈の精神で挑み続け、強くしなやかで自由なクリエイティブラグビーでファンを魅了することを志し、スタジアムから神戸市全体へ波及する、大きな感動を創りだす。 1928年創部。全国社会人大会 優勝9回、日本選手権 優勝10回、トップリーグ 優勝2回を誇る日本ラグビー界を代表するチーム。

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