【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す⑤】ライオンズジュニアユース出身の変則左腕とスピードに目を引かれた夏の甲子園を沸かせた優勝メンバー
【©SEIBU Lions】
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしてくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。
※リンク先は外部サイトの場合があります
第5回は育成ドラフト1位・冨士大和投手と同5位・澤田遥斗選手!冨士投手担当の十亀剣スカウトと澤田選手担当の後藤光貴スカウトが、彼らのプレーや思い描く未来を熱く語ります!
ロークオーターから投げ込まれる直球で空振りを奪える投手
しかし、ドラフトでは支配下ではなく、育成1位という結果に終わりました。クイックモーションや投内連係など、投球以外の部分で支配下選手としては足りない点がまだまだ多い。そこは本人も分かっているのですが、これからより一層の自覚持って取り組んでもらいたいです。攻守交代時にしっかり走ったり、ベンチにいるときに声を出したり、先頭に立ってチームを引っ張る意識は見て取れました。性格的に真面目過ぎる部分はありますが、プロでも一つひとつ壁を乗り越えてくれるはずです。
冨士投手は埼玉県出身で中学3年生のときに県選抜のライオンズジュニアユースでライオンズのユニフォームを着てプレーをしました。高校は“公立の雄”大宮東高です。本拠地の埼玉県で野球選手として成長してきた投手なので、ファンの皆さまからの期待も大きいでしょう。本人も「県営大宮球場で凱旋登板をしたい」と意気込んでいます。そのためには支配下に昇格し、一軍に這い上がらなければいけません。私もできる限りのサポートして、一緒に夢を実現していきたいです。
【©SEIBU Lions】
※リンク先は外部サイトの場合があります
将来像は千葉ロッテ 荻野貴選手のスイッチヒッター版
夏の甲子園では「三番・中堅」というチームの主軸として試合に出て全国の頂点まで駆け上がりましたが、打撃は“当て感”に優れていると感じました。2年生秋の新チームから右打ちに専念していましたが、もともとはスイッチヒッターです。プロで左打ちが再開すれば、足を生かすこともできますし、非常に嫌らしい打者になれます。澤田選手の将来像に近いプレイヤーは、千葉ロッテの荻野貴司選手。スピード感にあふれ、塁に出たら味方にとっては心強く相手にとってはやっかいな打者です。荻野選手は右打者ですが、澤田選手はそのスイッチヒッター版に成長する可能性を秘めていると私は思います。
野球に対する姿勢も立派です。常に最後まで練習。しかも、いろいろ試しながら、試行錯誤を重ねているのも見て取れました。探求心がすごく強いのだと思います。プロの世界で“野球脳”を磨いていけば成長速度も早まると思いますし、本当にチームに欠かせない存在になっていくでしょう。普段は言葉数が少なく、寡黙な部分もありますが、その反面で内に秘めたものを持っていると感じます。新人には入団に向けていろいろな書類などの提出物も求めるのですが、しっかりと早く提出してきます。とにかく、スピードでどんどんアピールして支配下登録を勝ち取り一軍の舞台でグラウンドを駆け抜けてほしいです。
【©SEIBU Lions】
※リンク先は外部サイトの場合があります
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ