【ラグビー/NTTリーグワン】もっと大阪に根ざしたクラブへ。軸とするのは『タフ』『規律』『絆』<レッドハリケーンズ大阪>

レッドハリケーンズ大阪 【©ジャパンラグビーリーグワン】

大阪府大阪市をホストエリアとする、レッドハリケーンズ大阪。2023-24シーズンに刷新したユニフォームでは、背面襟元の『OSAKA PRIDE』の下に大きく大阪市内の区の名称が記されていることが話題となった。昨季は先発メンバ―の背番号1から15まで連携協定を締結した順に区名が記されていたが、今季は開幕までに23区との連携協定を締結(12月9日現在)。クラブスローガンには『大阪UP』と掲げ、リザーブメンバーの背番号23までがそれぞれ連携協定を結んだ区を背負い、愛する大阪のため、大阪の街になくてはならない存在になっていくため、戦ってゆく。(なお、大阪市には全部で24区あるが、“残り福”の24区目にはファンナンバーの背番号24を使用する予定で当初から計画を進めている)

今季は、これまでコーチングコーディネーターなどを歴任してきた松川功がヘッドコーチに就任した。キャプテン3季目となる杉下暢がチームをけん引し、バイスキャプテンには、若手からフッカーの島田久満とルーキー・山口泰輝、キャプテン経験もあるベテランの茂野洸気が就いた。クラブキャプテンは、鶴田馨が務める。

泥臭く戦える勤勉な選手が多いことを踏まえた上で、チームの軸とする3つのワードは、『タフ』『規律』『絆』。ピッチ内外問わず、この3つを重んじながら「これまでのチームの文化を引き継ぎ、より向上させていきたい」(松川ヘッドコーチ)。

初めてディビジョン2を戦った昨季、第10節には9,171人の観客数でD2の最多入場者数を記録。レギュラーシーズンのホストゲーム5試合では、平均入場者数が6,000人を超えた。区民アンバサダーなど地域貢献・社会貢献活動を通じて出会った人たちからの声援は、大きな支えと励みになった。

一方で、目標としていた順位には1段届かず、4位で終えた。ディフェンス面、特にコリジョン(接点)に課題が表れたことから、今季はシーズン前の合宿からS&C(ストレングス&コンディショニング/体づくり、パフォーマンス向上を図るトレーニング)に取り組む期間を長く取り、改善に努めてきた。プレシーズンマッチでも手ごたえを得て、開幕に向かっている。目指すは、「D2のトップ2入り」(杉下)。昨季は叶わなかった、D1との入替戦に挑みたい。

(前田カオリ)
【注目選手】
WTB 西川賢哉選手

レッドハリケーンズ大阪 西川賢哉選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】

明治大学から加入のルーキー。シーズン前の合宿でMVPを獲得した勢いそのままに、プレシーズンマッチでは4試合中3試合でチームのファーストトライを挙げたウイング。
「スピードがあるので、狭いスペースでも勝負でき、攻守の切り替えの際にもすぐに顔を出せるところ」(杉下)は強み。今季チームで意識しているというボールやスペースを”ハンティング”することにも、その強みを生かして貢献できそうだ。ハリケーンの目となるか。
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