福岡チャンピオンカップ準優 渡辺浩司がコンマ11のスタート力を生かす
【(C)BOATRACE 渡辺浩司】
ボートレース福岡の「G1福岡チャンピオンカップ 開設71周年記念競走」は4日間の予選競走が終わり、12日が5日目。終盤3個レースで準優勝戦が行われる。
得点率8.17の瓜生正義が予選トップとなって準優12R1号艇。これに、8.00で毒島誠が続き準優11R1号艇としたが、準優10R1号艇を巡る争いは激しかった。
得点率7.33で、渡辺浩司・大上卓人・渡邉和将の3人が並び立ち、上位着順差で渡辺浩司(大分出身・福岡支部41歳)【写真2枚】がその座を射止めている。
「バランスが取れて中堅くらいです」とは渡辺浩司自身の舟足評価。このシリーズは2日目4Rで2コース差しを決めると、3日目1Rは1コースから逃げて勝利。この白星2つが準優の1号艇につながった。
【(C)BOATRACE 渡辺浩司】
その持ち味は「外連味(けれんみ)のなさ」。
そもそも外連とは、歌舞伎や人形浄瑠璃界のことばで、見た目の奇抜さや派手な演出を指し、演目における早替わりや宙乗りなどが該当する。言い換えればスタンドプレーのことである。
そんなスタンドプレーが、渡辺浩司のレースにはないのだ。
周囲をあっと言わせるようなトリッキーなことはせず、堅実で安定感ある戦いでファンの信頼に応えるのがスタイルである。
それはスタートにも表れており、バラツキのない1艇身前後が基本。今シリーズも平均コンマ14としているが、準優はもっと踏み込むことだろう。というのも、今年1月1日からここまで1コースのスタートタイミングは平均コンマ11とキレキレなのだ。
同期間の1コース1着率72.7%を信じ、舟券を託したくなるのが渡辺浩司。福岡チャンピオンカップの準優10Rに注目したい。メンバーは1号艇から順番に渡辺浩司、大上卓人、篠崎元志、深谷知博、篠崎仁志、中島孝平だ。篠崎ブラザーズがいて、渡辺浩司とともに地元勢が3人そろった。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ