「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B2は第10節。前々節GAME1に今シーズン初黒星を喫したアルティーリ千葉だが、GAME2は勝利。前節は、2戦とも100点ゲームで青森ワッツを下している。活躍が安定している木田貴明に加え、黒川虎徹が現在3試合連続2ケタ得点と調子を上げてきたこともプラス材料。まだ3分の1に満たない時点ではあるが、今シーズンもレギュラーシーズンを独走しそうな気配だ。

　東地区最下位の福島ファイヤーボンズは現在5連敗中で、同6位の青森とは3ゲーム差まで離れた。前節は2戦とも前半に大きなビハインドを背負い、追いかける展開を強いられた。立ち上がりの悪さとターンオーバーの多さがこのところ目立っているため、早急に改善する必要がある。その中で、特別指定選手として加入した佐藤星来が早速試合に出場し、即戦力として一定のメドが立ったことは明るい話題だ。

　福島は難敵撃破を好機にしたいところだが、山内翼がインジュアリーリストに登録され、前々節に戦列復帰したエルジン・クックも前節GAME2は欠場と、フルメンバーが揃わない状態が続いている。特にミカエル・ホプキンスとラポラス・アイヴァナーカスの負担が大きい中、前節GAME1で15得点を挙げ、GAME2はスターター起用されたワン ウェイジャには期待がかかる。A千葉は2ポイントシュート成功数がリーグ最多で、成功率も高い。これを少しでも抑えるためにも、そして苦しいチーム状況を打開する起爆剤という意味でも、今節のワンの働きはとりわけ重要となるだろう。

　信州ブレイブウォリアーズは第5節まで7連勝の後、前節のバンビシャス奈良戦まで4節連続でGAME1に敗れ、GAME2で挽回する展開。山形ワイヴァンズに連敗した神戸ストークスは、今節も連敗すれば再び黒星先行となってしまう。東西4位同士の対戦は、得点力が互角だがディフェンスは信州に分がある。神戸としては、インサイドが特に強固な信州のディフェンスを、モリス・ウデゼを中心としたパワフルなアタックでこじ開ける必要がある。

　前節、ベルテックス静岡と富山グラウジーズは西地区下位との対戦だっただけに連勝が欲しかった。しかし、静岡はGAME2で熊本ヴォルターズに今シーズン2勝目を献上。一方富山は愛媛オレンジバイキングスに連勝して、東地区2位をキープした。“守”の静岡と“攻”の富山の激突は、フリースロー試投数がリーグ最多の富山に対し、静岡が少ないファウルで守れるかどうかが勝敗を左右しそうだ。

　ジョナサン・スタークの欠場も響き、愛媛は前節の富山戦も白星を奪えず、連敗は15に達した。福井ブローウィンズは前々節にホームでの連勝が途切れたが、前節はアウェーで福島を下して東地区3位を維持。第5節に福井がホームで連勝した顔合わせだが、愛媛が出場7人で戦ったGAME2はわずか2点差。その試合でチームを引っ張った青木龍史とナイジェル・スパイクスが再度チームを奮起させることができるか。

文＝吉川哲彦

■B2第10節試合日程
・ライジングゼファー福岡vs青森ワッツ（＠照葉積水ハウスアリーナ）
GAME1：11月29日（金）19時5分〜　GAME2：11月30日（土）15時5分〜

・信州ブレイブウォリアーズvs神戸ストークス（＠ホワイトリング）
GAME1：11月30日（土）14時5分〜　GAME2：12月1日（日）14時5分〜

・アルティーリ千葉vs福島ファイヤーボンズ（＠千葉ポートアリーナ）
GAME1：11月30日（土）15時〜　GAME2：12月1日（日）15時〜

・バンビシャス奈良vs熊本ヴォルターズ（＠ロートアリーナ奈良）
GAME1：11月30日（土）15時5分〜　GAME2：12月1日（日）14時5分〜

・ベルテックス静岡vs富山グラウジーズ（＠静岡市中央体育館）
GAME1：11月30日（土）16時〜　GAME2：12月1日（日）15時〜

・愛媛オレンジバイキングスvs福井ブローウィンズ（＠今治市営中央体育館）
GAME1：11月30日（土）17時〜　GAME2：12月1日（日）15時〜

・鹿児島レブナイズvs山形ワイヴァンズ（＠Fアリーナいちき串木野）
GAME1：11月30日（土）17時〜　GAME2：12月1日（日）13時〜