【私的感想】vsレスターシティ プレミアリーグ第12節 11月23日

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【【私的感想】vsレスターシティ プレミアリーグ第12節 11月23日】

【これはnoteに投稿されたちぇるすさんによる記事です。】
11月23日に行われたプレミアリーグ第12節のレスターシティ戦のマッチレビューをしていきます。

スコア:CHE(2)-LEI(1)

得点者CHE:ジャクソン、エンソフェルナンデス
得点者LEI:アユー
代表ウィーク明けの大事な一戦はマレスカ監督の古巣であるレスター戦。
マレスカ監督のスタイルを熟知した相手との対戦だったのでどのような戦い方をしてくるのか注目の試合だった。
そこでマレスカ監督が採用したのが、偽SBではなくウイングバックのシステムだった。レスターは完全に対応が遅れ、試合は完全にチェルシーペースで終始運ぶことに成功した。結果最後にPKから失点したことでスコアは拮抗しているが、レスター相手に圧倒した試合を見せた。

MOM:エンソ(CHE)

この試合では、3-1-5-1の5のポジションとして右サイドのトップ下としての出場となった。守備では前からのプレスだけでなく対人でもボールを奪い切る能力を発揮。攻撃面ではペナルティエリア内に頻繁に顔を出し、先制点のアシストだけでなく追加点となる2点目を記録。また印象的だったのは、マドゥエケがボールを持った際や、その前のポケットへの抜け出しの動きだ。以前からエンソはこの動きをしていたが、右サイドでできることでそのままクロスを上げることもできるため、左サイドに置くよりも効果的に相手を惹きつけることができていた印象だ。また、フェリックス側でもこのポケットを狙う動きがあればもっと得点を量産できた可能性はあるので、フェリックスにもこの動きができるようになってほしいところだ。

1点目:ニコラス・ジャクソン(CHE)

レスターのゴールキックをバディアシルがクリアした。このボールがジャクソンとファエスの元に届き、競り合いが始まる。ハーフウェイライン付近から始まったこの競り合いは結局ジャクソンが押し込み続け、ペナルティエリア内に。最後はファエスがなんとかクリアするもこのボールがエンソに渡りこれをジャクソンへ。ジャクソンもワンタッチでかわし右足を振り抜き、先制点に成功した。
ジャクソンのフィジカルとプレス強度、そして冷静なフィニッシュと良いところが存分に出た得点となった。

2点目:エンソ・フェルナンデス(CHE)

左サイドでククレジャが受けたところ、相手のプレスがなくフリーに。
ここからジャクソンに向けてクロス。ジャクソンが頭で合わせるも、これはキーパーのハーマンセンのファインセーブ。しかし、こぼれ球をエンソが詰めて追加点となった。
このシーンまでにマドゥエケのドリブルなど見せ場はあったが、最終的にはエリア内まで走り込んでいたエンソが押し込んだ。

3点目:ジョーダン・アユー PK

途中出場から存在感を見せていたマヴィディディからエリア内のレコードバリードへパスが通る。チェルシーは集中力を欠いたのかエリア内中央でフリーの選手を作ってしまった。結果的にラヴィアがフォローに行くも後ろから倒してしまう形となり、PK献上。
このPKを冷静にアユーが決めて1点を返した。

各選手の評価(10点満点)

ロベルト・サンチェス 6.0

この試合、サンチェスがセーブするような場面はほとんどなかったのであまり評価のしようがないが、ビルドアップ面では失点につながるミスまではいかないものの、不安定な部分も時より見せてしまったため、この評価。
このような試合で集中力を欠かさずプレーできると安心感も増すであろう。

ウェズレイ・フォファナ 6.5

この試合では右SBとして出場。主にボールを保持していたため、実際には3CBの右というボジション。ビルドアップ時も失うことはなく、時より持ち運んでのビルドアップと持ち味を発揮。守備面でも対人性能の高さを遺憾なく発揮。元レスター所属ということでブーイングを浴びながらのプレーだったが、冷静にプレーできており、現状スタメンは固いと言われる選手になってきた。

リーヴァイ・コルウィル 6.5

彼のCCBは安心してみていられる。落ち着いたボール保持から楔のパスもさせるため、違いをしっかりと見せた。欲を言えばCCBからのロングフィードなども出てくると攻撃の幅は大きく増えていきそうだ。

ブノワ・バディアシル 7.5

今シーズンのチェルシーの戦い方として左から攻めて、空いた右サイドでマドゥエケやギュストからクロスを仕留めるようなパターンが多いため、この試合も左CBに入ったバディアシルがボールを触る機会が増えた。パスミスが目立つ試合も多い中、この試合では安定したビルドアップでチャンスを演出。守備時にもインターセプトが印象的で前で戦わせると強さを発揮することを証明。今後の新たなオプションとして考えていける可能性を見せた。

マルク・ククレジャ 7.0

安定した守備で相手には何もさせることはなかった。さらには攻撃時にウイングバックとして相手陣地深くまで侵入。幻の2点目では良いクロス、実際の2点目でも安定したクロスから得点を演出。守備だけでなく攻撃性能の高さもしっかり見せつけ、スタメンを確定させる動き。評価はもっと高くても良いが、毎試合この活躍なので控えめに。

モイセス・カイセド 7.0

この試合ではラヴィア不在だったため、久しぶりのアンカーポジションを務めた。それだけでなく完全に1アンカーという新たなフォーメッションだったが、彼なしでは考えられないフォーメーションであることを証明。ボール奪取能力は圧巻で、このポジションにおいてプレミアリーグだけでなく世界的にみても屈指の才能であることを証明している。ククレジャと同様毎試合このパフォーマンスなので評価点は控えめに。

エンソ・フェルナンデス 9.0

攻守に走り回り得点だけでなくアシストも記録。IQの高さを見せつけた。彼のポジショニングやワンタッチでパスを出すタイミングなどは彼にしかできない部分なので、やはりスタメンはエンセドコンビだと見せつけた。後半の最後にはダブルボランチとしても起用。このポジションチェンジが可能な選手はなかなかいないため、彼のおかげでできるプランの幅が広がっている。なかなか評価されない日々が続いたが最近は結果がついてきているのでまた注目される日も近いだろう。

ノニ・マドゥエケ 6.0

終始悪くないパフォーマンスであったが、彼の決定機ミスと決定機阻止がなければもっと楽に試合を運べたと思うので少し低めの評価に。代表戦を経て少しずつキレが戻ってきているようだった。最近はドリブル対策でマークに2人つくことも増えてきたので、今後ここをどう打開していくのかチームとして考えていきたい。

コール・パーマー 6.5

大きく目立つシーンが少なかった試合だが、相変わらず違いを見せるプレーを披露。最近はとんでもないプレーが減ってきたが、チームは彼中心に動いているのでまた必要な時に特別なプレーが出て来ることに期待したい。
マドゥエケのせいで得点にならなかったが少しペースが落ちてきたのでそろそろ結果を残してほしい気持ちもある。

ジョアン・フェリックス 7.0

相変わらずのボールタッチでスタメン争いができることを証明。この試合はトランジション時のスプリントも目立ち、守備でも動けることを証明。もはや彼のためのフォーメーションだっただけに結果が欲しかったところではあるが、このフォーメーションの練度を上げていけばいずれ得点という結果は出るだろう。エンソのようにもっとペナルティエリア内に入ってボールを触った方が怖さが出る選手だと思うのであまり降りて来ずに飛び込んで行ってほしいところだ。

ニコラス・ジャクソン 7.5

先制点は何もないところから得点を生み出す力があることを証明。ドログバやディエゴコスタを思い出させるシーンにチェルシーファンの中でも改めてCFは彼で良いと感じた方は多かったのではないだろうか。さまざまな補強の噂がある中、着実に成長を重ねるCFには期待せずにはいられない。今シーズンはリーグ戦に集中できるため、得点王争いにも絡む活躍ができれば上出来だ。この試合でも裏への動き出しを頻繁に見せていた。なかなかそこにボールが来ることはなかったが、今後下位チームとの試合では少ない見せ場で結果を出すことが求められるので、注目していきたい。

まとめ

リースジェイムズやギュストの負傷で急遽新たなフォーメーションをしたのか元々考えられていたものなのかは定かではないが、結果としてはとても良い結果になった。レスターのような中盤にトップ下を配置しないチームが相手であれば、カイセドの1アンカーは非常に理にかなっており、相手を押し込みつつ、セカンドボールもカイセドで回収ができるため、厚みのある攻撃を繰り出すことができていた。結果としてレスターが狙っていたカウンターはヴァーディー1人に対してCB3枚で潰すことができていたため、カウンターでピンチを招くことはなかった。ただ、カイセドが剥がされた場合は大きなピンチになっていたため、そこの対策は必要になるフォーメーションだ。特にエンソは戻れるが、フェリックスが戻りには対応できていないため、ボロが出るならここだと感じた。
いずれにせよ下位チーム相手に危なげなく勝ち点3を獲得できたのは大きな収穫だ。これから年末にかけてはどれだけ勝ち点をこぼさずにいけるかが大事になってくる。シティが調子を落としている今、トップ4フィニッシュにむけて今のうちに勝ち点をしっかり重ねておきたいところだ。
見出し画像:すぎお

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