【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】「自分が動くことで相手も動く」 開志国際 #5 平良宗龍

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【©U18日清食品リーグ】

11月10日(日)、新潟県新潟市東総合スポーツセンターにおいて、「U18日清食品トップリーグ2024」が開催されました。第4試合は開志国際と福岡大学附属大濠が対戦。福岡大学附属大濠はこの試合に勝利すれば、最終日を待たずに「U18日清食品トップリーグ2024」での優勝が決まります。開志国際にとっては地元開催の試合だけに何としても食い止め、自チームの優勝への望みをつなぎたい一戦です。

「ディフェンスから速いオフェンスという、開志らしいバスケができれば」と#5 平良宗龍選手(3年/182cm)は、前日に福岡大学附属大濠との試合のポイントを話していましたが、その言葉どおり、出だしから気持ちの入ったプレーで試合のペースを握ったのは開志国際でした。

第1クォーターで平良選手が8得点、千保銀河(3年/190cm)選手が3ポイントシュートを含め7得点と続き26-15とリードを得ました。しかし、第2クォーターに入ると、開志国際がシュートを決め切れず、その間に福岡大学附属大濠が#14 高田将吾選手(3年/189cm)を中心に、一歩ずつ差を縮めていきます。前半終了間際に高田選手の3ポイントシュートが決まり、36-36と同点に追い付きました。

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後半に入り、再び速いペースで開志国際が点差を開きにかかりますが、福岡大学附属大濠もついていきます。しかし、第4クォーターに入ると、平良選手へのディフェンスのマークが厳しくなるなか、#12 中塚遼人選手(3年/188cm)、#4 清水脩真選手(3年/165cm)が3ポイントシュートが立て続けに決めて勝負の流れを一気に引き寄せました。福岡大学附属大濠も粘りを見せましたが、最後まで集中力を切らさなかった開志国際が71-59と勝利し、最終日での優勝の可能性を残しました。

「試合の出だしは、自分たちが考えていたように、ディフェンスから走る展開が作れたと思います。ですが、第2クォーターには、自分がボックスワンに近いディフェンスで厳しいマークに合い、脚が止まってしまったことで、チーム全体の流れも止まってしまいました」と平良選手は前半の流れを振り返ります。

それでも「後半はもう一度、自分たちのバスケ、速い展開で攻めていこうと臨み、自分もゴールを狙いながらも、ディフェンスを引き付けられたら、仲間にゴールにつながるようなパスをしようと意識していました。千保選手、中塚選手といったシュートの入る選手もいますし、勝負どころで清水選手も決め切ってくれました」と後半に自分たちでアジャストしていったことで、勝利を呼び込みました。

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第4クォーターで3ポイントシュートを2本連続で決めた清水選手は「タッチは良かったものの、試合ではなかなか決められなかったのですが、今日は決められて良かったです。チームの雰囲気もここへ来て良くなってきています」と笑顔を見せながら、チーム状況が上がってきていることを口にしました。

平良選手はこのように締めくくります「まだ終わりではありません。今日の試合の第2クォーターのようにならないように、試合を通して自分たちのバスケッボールができるようにしていきたいです。自分としてはまずは得点を取りに行き、相手のディフェンスを見ながら、味方を生かせるようにしていきたいです。自分がシュートを打てなくても、自分が動くことで、相手も動くと思うので、脚を止めないように意識していきます」

平良選手は最終日もチームに勝利を導くために、動き続けるに違いありません。「U18日清食品トップリーグ2024」の優勝争いは最終日にもつれ込みました。最後に笑うのはどのチームか。熱い戦いに最後まで目が離せません。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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