【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】「攻める気持ちを忘れずに」 開志国際 #4 清水脩真
【©U18日清食品リーグ】
試合は序盤、地元の声援にも後押しされた開志国際が順調に得点を重ねます。激しいディフェンスから走り、ハーフコートでも#14 ネブフィ ケルビン シェミリー選手(3年/198cm)が力強いドライブや3ポイントシュートでスコア。シュートが外れても全員でオフェンスリバウンドに飛び込み、福岡第一に逆速攻を許しません。試合開始から7分半が経過した時点でのスコアは19-4。第1クォーター終了時点でも23-11と、開志国際としては理想的な立ち上がりとなりました。
「試合の入りが悪いのが課題だったのですが、10月に新潟県で開催された交歓大会くらいからようやく自分たちのバスケを見直すことができて、この試合でも序盤から自分たちが攻める気持ちを忘れずに、プレーにフォーカスできました。それが良かったと思います」
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前半を39-30で終えた開志国際ですが、後半に福岡第一がオールコートプレスを仕掛けて以降は、正念場を迎えます。なかなか前にボールをプッシュすることができず、ターンオーバーから連続得点を許すと、一時1点差まで迫られます。それでも、苦しい場面で#5 平良宗龍選手(3年/182cm)が流れを引き戻すショットを次々に沈め、シェミリー選手や清水選手#6 千保銀河選手(3年/188cm)も献身的なプレーで着実にスコア。いつしか流れは再び開志国際に傾き、最終的には82-62で快勝。地元開催の「U18日清食品トップリーグ2024」に花を添えました。
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「シーズンの終わりが近付くにつれて、やっぱり3年生がしっかりとしなければ、もっと自覚を持たなければいけないという話をしました。平良や千保と自分たちだけでミーティングをしたり、練習中にはケルビンも交えて話をしてきました。それは大きな分岐点の一つで、加えて新潟県のファンの皆さんが僕らをすごく後押ししてくれました。それによってバスケに対して不安な気持ちが徐々に『楽しい』という気持ちに変わってきて、チーム状況も少しずつ上がってきています」
バスケを楽しみ、コート上の選手もベンチも盛り上がるのが開志国際の良さであり、強さの源でもあります。その意味では、苦悩の期間を乗り越え全員が“良い顔”でプレーしていたこの試合は、実に彼ららしいものでした。この試合でも地元・新潟県からの多くのサポートを受けた清水選手と開志国際は、この勝利で3勝2敗と勝ち越しに成功。このまま上昇気流に乗って、残り試合も全勝を狙います。
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