【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】「攻める気持ちを忘れずに」 開志国際 #4 清水脩真

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【©U18日清食品リーグ】

11月9日、新潟県の新潟市東総合スポーツセンターで開催された「U18日清食品トップリーグ2024」にて、地元の開志国際(新潟県)は福岡第一(福岡県)との一戦に臨みました。この一戦を見ようと、観客席はティップオフ前から多くのファンで埋め尽くされました。

試合は序盤、地元の声援にも後押しされた開志国際が順調に得点を重ねます。激しいディフェンスから走り、ハーフコートでも#14 ネブフィ ケルビン シェミリー選手(3年/198cm)が力強いドライブや3ポイントシュートでスコア。シュートが外れても全員でオフェンスリバウンドに飛び込み、福岡第一に逆速攻を許しません。試合開始から7分半が経過した時点でのスコアは19-4。第1クォーター終了時点でも23-11と、開志国際としては理想的な立ち上がりとなりました。

「試合の入りが悪いのが課題だったのですが、10月に新潟県で開催された交歓大会くらいからようやく自分たちのバスケを見直すことができて、この試合でも序盤から自分たちが攻める気持ちを忘れずに、プレーにフォーカスできました。それが良かったと思います」

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序盤の攻防についてこう語ったのはキャプテンの#4 清水脩真選手(3年/165cm)です。チームとしては、9月21日の美濃加茂戦で20点差(62-82)の大敗。試合後に清水選手が「今はチーム連係があまりできていなくて、うまく回っていない状況です」と苦しいチーム事情を吐露していましたが、この試合ではチームとしても各選手が積極的にリングにアタックする姿が印象的でした。

前半を39-30で終えた開志国際ですが、後半に福岡第一がオールコートプレスを仕掛けて以降は、正念場を迎えます。なかなか前にボールをプッシュすることができず、ターンオーバーから連続得点を許すと、一時1点差まで迫られます。それでも、苦しい場面で#5 平良宗龍選手(3年/182cm)が流れを引き戻すショットを次々に沈め、シェミリー選手や清水選手#6 千保銀河選手(3年/188cm)も献身的なプレーで着実にスコア。いつしか流れは再び開志国際に傾き、最終的には82-62で快勝。地元開催の「U18日清食品トップリーグ2024」に花を添えました。

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「(チーム状況が)どこまで下がっていくのか分からない…」。1か月半前にはそんな不安をこぼしていた清水選手ですが、そこからチームが好転していった理由を以下のように明かしてくれました。

「シーズンの終わりが近付くにつれて、やっぱり3年生がしっかりとしなければ、もっと自覚を持たなければいけないという話をしました。平良や千保と自分たちだけでミーティングをしたり、練習中にはケルビンも交えて話をしてきました。それは大きな分岐点の一つで、加えて新潟県のファンの皆さんが僕らをすごく後押ししてくれました。それによってバスケに対して不安な気持ちが徐々に『楽しい』という気持ちに変わってきて、チーム状況も少しずつ上がってきています」

バスケを楽しみ、コート上の選手もベンチも盛り上がるのが開志国際の良さであり、強さの源でもあります。その意味では、苦悩の期間を乗り越え全員が“良い顔”でプレーしていたこの試合は、実に彼ららしいものでした。この試合でも地元・新潟県からの多くのサポートを受けた清水選手と開志国際は、この勝利で3勝2敗と勝ち越しに成功。このまま上昇気流に乗って、残り試合も全勝を狙います。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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