「連覇を守った」全日本学生馬術大会2024 3種目団体総合14連覇

日本大学SPORTS
チーム・協会

【日本大学】

2024年10月31日(木)から11月4日(月)までJRA馬事公苑(東京都世田谷区)において全日本学生馬術大会2024が開催され、日本大学馬術部は障害馬術、馬場馬術、総合馬術に団体・個人それぞれで出場し、障害馬術は団体2位、馬場馬術と総合馬術は団体1位を獲得して3種目団体総合優勝の連覇記録を14に伸ばした。

団体2位の障害馬術、二人の獣医学生が入賞

第一競技は2回の走行を行い、その総減点を競う障害馬術競技が行われた。本学からは鈴木美咲(生物資源科学部2年)&ノックスVD、大久保蘭子(生物資源科学部1年)&R・バスボッサ、砂川成弘(スポーツ科学部2年)&桜真、奥田記枝(生物資源科学部3年)&桜艶、瀬口竜也(スポーツ科学部2年)&桜鐘の5人馬が出場した。2回の走行を終えた時点で鈴木美咲&ノックスVDが総減点0で上位4人馬によるジャンプオフに進出し、障害減点8で4位入賞を果たした。団体戦の成績は60ポイントを獲得した本学が2位として3種目総合優勝に向けて好スタートを切った。
この競技で4位に入賞した2年生の鈴木と9位に入賞した1年生の大久保はともに獣医師を目指す獣医学生でもある。大学入学前から乗馬クラブで馬術の経験がある二人は大学では馬術部での生活を選んだ。獣医師を目指すための勉学と馬術部の活動の両立は困難を極めるが、二人はどちらも前向きに捉えているようだ。獣医学科で得た知識が様々な場面で役立つように、そして部員からも信頼してもらえるように頑張りたいという。馬術部で過ごす4年間という時間が獣医師を目指す二人の将来に必ずプラスとなっていくことだろう。

ジャンプオフに進出し、4位に入賞した鈴木美咲&ノックスVD 【日本大学】

全日本学生初出場の1年生、大久保蘭子&R・バスボッサ 【日本大学】

競技別団体表彰式で笑顔を見せる障害馬術団体メンバー 【日本大学】

団体優勝を果たした馬場馬術

2種目目に行われた馬場馬術には上田龍輝(生物資源科学部3年)&桜羽、川野剛(スポーツ科学部3年)&ジェンティル、奥田記枝(生物資源科学部3年)&桜蝶、砂川成弘(スポーツ科学部2年)&クアンドの4人馬が出場した。23番目に出場した砂川&クアンドは他を圧倒する演技を見せて全体1位で個人決勝に進出、奥田記枝&桜蝶、川野剛&ジェンティルも上位10名で争う個人決勝に進み、団体合計得点率194.296%を獲得して団体優勝を決めた。
翌日に行われた個人決勝では砂川&クアンドが2位、奥田記枝&桜蝶が5位、川野剛&ジェンティルが8位となった。本年は個人優勝を逃してしまったが、出場した4名は全員3年生以下で来年までに更なる成長が期待出来るメンバーが揃っていることは好材料だ。

個人決勝に進み個人2位の砂川&クワンド 【日本大学】

個人決勝に進んだ川野剛&ジェンティル 【日本大学】

総合馬術、そして3種目団体総合14連覇を決めた

最終種目は馬場馬術、クロスカントリー、障害馬術の3日間の競技日程を同一人馬で走行するトライアスロンに例えられるタフな競技だ。ハイライトは何と言っても固定された大きな障害物や水濠を駆け抜けるクロスカントリー。本学馬術部は主将の飯隈亮介(生物資源科学部4年)&桜燕、奥田記枝(生物資源科学部3年)&桜恋、砂川成弘(スポーツ科学部2年)&桜彩、吉田要純(生物資源科学部2年)&桜嬢、荻野哲(生物資源科学部1年)&桜豹の5人馬が出場した。競技2日目のクロスカントリーを終えた時点で団体首位に立っていた本学馬術部は最終日の障害馬術でもリードを守りきり、昨年に続き団体優勝を決めると同時に3種目団体総合14連覇を達成した。3年生の奥田、2年生の砂川は3種目全てに出場。昨年よりも競技スケジュールがタイトな中、オールラウンダーとして団体総合連覇に大きく貢献した。

クロスカントリーコースを走行する主将の飯隈亮介&桜燕 【日本大学】

本大会3種目に出場した奥田記枝&桜恋 【日本大学】

3種目に出場し、個人でも上位の成績を収めた砂川&桜彩 【日本大学】

日大馬術部を背負うということ

学生馬術は他の馬術選手権とは異なる独特な雰囲気を持つ大会だ。1年間主将を務めた4年生の飯隈は団体総合連覇を守ったことが一番だと言う。通常は個人成績を競い合う馬術競技だが、大学馬術部は個人成績よりも団体(大学対抗)戦が一番大事だと他の部員も口を揃える。それは馬術部の仲間への想いや、伝統に対する誇りを背負っているからだろう。これまで先輩達が繋いできた連覇、同じ時間を過ごしてきた馬や部員への想い、その全てが馬術部を支えているように見える。試合に出場した部員からは共に戦った馬と裏で出場人馬を、そして馬術部を支えてきた部員たちへの「ありがとう」の言葉が聞こえてきた。団体戦は馬術部全体の総力戦であり、一人ではかなえることが出来ない大きな力を持つことを彼らは知っているのかもしれない。全日程が終了した直後、3種目に出場した砂川が言っていた言葉がとても印象的だった。

「日本大学馬術部(団体)として勝つことが何よりも重要です。来年はもっと成長してこの場所に戻ってきます」。

団体総合14連覇を果たした本学馬術部 【日本大学】

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント