【関東大学サッカーリーグ戦】第18節に前期の雪辱を果たすも、19節はドロー リーグ終盤に巻き返しを誓う

日本大学SPORTS
チーム・協会
 10月19日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第18節の駒澤大学戦がアウェイの駒澤大学玉川キャンパスにて行われ、日本大学サッカー部は打ち合いとなった試合で、熊倉弘達(法学部4年/前橋育英/ヴァンフォーレ甲府内定)の決勝弾により勝利(4-3)し勝点3を獲得。翌週、10月26日(土)に行われた第19節、ホームで迎えた東京国際大学戦では、関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー福島)が先制点を挙げるも、1点を返され引き分けとなった。この2節で順位は変動せず7位に留まった。(10日27時点)

得点ランキング3位タイのFW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英/ヴァンフォーレ甲府内定) 【日本大学サッカー部】

第18節 前半3得点も…打ち合いの末に掴み取った勝利、前期の雪辱を果たす

前節、リーグ戦2位の座に就く筑波大学に一時は同点に追いつくがPKを献上し、惜しくも勝ち越しを許してた日本大学。第18節の相手は、昨季関東大学サッカーリーグ2部優勝を決め、今季から1部リーグに復帰した駒澤大学だ。1部残留の確定、インカレ出場枠の決定に向けて、そして前期0-1の借りを返すべく、チーム一丸となって試合に挑んだ。

日本大学は前節からスターティングメンバーとしてDF齋藤慈英(文理学部4年/仙台Y)、DF齊藤航汰(法学部2年/前橋育英)、DF青木大和(法学部2年/日本大学)、MF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)、MF関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)を変更。リーグ戦中断明けから先発として起用されていたMF阿部水帆(文理学部1年/浦和Y)は体調不良のため今節欠場、駒澤大学対策としてDF陣は総入れ替えとなった。

試合は日本大学ボールでキックオフ。前線でボールを動かし、MF植木颯(経済学部3年/日大藤沢)やMF大久保が積極的にチャンスを狙う。一方、自動降格圏から脱出したい駒澤大学も果敢に徹底したロングボールで攻撃を仕掛け、両者一歩も譲らない攻防戦が続く。
最初に試合を大きく動かしたのは、日本大学。前半20分、スローインからパスを繋ぎ、日大のゲームメーカーMF田中慶汰(経済学部3年/川崎U-18)が間を置き、流れを作り出す。FW熊倉(達)のワンタッチをMF大久保が折り返し、それに反応したFW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立)が左足を振りぬいて先制することに成功。今季2ゴール目となるFW長谷川が大きくガッツポーズする姿も見られ、チームに活気をもたらすゴールとなった。(1-0)

【日本大学サッカー部】

飲水タイムを挟み、「前半あと1点いくよ」と日本大学の勢いは止まることなく、MF大久保、FW熊倉(達)が立て続けに得点を挙げ、駒澤大学との点差を広げる。
前半32分、カウンターからMF大久保の主戦場とする左サイドでFW熊倉(達)との息の合った連携を魅せ、相手DFを翻弄させる。一気にゴール前まで運び、最後はMF大久保がゴール右上に突き刺し、追加点。(2-0)、その2分後の前半34分、ハーフウェーライン付近からMF植木が逆サイドのFW熊倉(達)へスルーパス。そのままドリブルでペナルティエリアに侵入し、左足で豪快なシュートを放ちゴールネットを揺らした。(3-0)

これ以上負けられない駒澤大学も粘り強く戦い、主将のFW鈴木心月選手を中心に攻撃を仕掛けるがGK木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)やDF齋藤(慈)らの体を張った守備で得点を許さない。
しかし前半38分、駒澤大学のCK。MF藤田和也選手の動き出しを見ていたCKキッカー・MF積歩門選手がファーサイドへボールを送り、日本大学DFを振り払いながら見事に左足で合わせる。DF齋藤(慈)が触れるも間に合わず、ボールはゴールの中へ。前節同様、セットプレーからの失点を喫した。(3-1)

前半が終了し(3-1)、シュート数は駒澤大学1本に対して、日本大学は5本と良い攻撃の流れをつかめている。しかし、MF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英/横浜FC内定)は「まだ隙がある」と1失点した事実を重く受け止め、後半に挑んだ。

3得点目、攻撃の起点となったMF植木颯(経済学部3年/日大藤沢) 【日本大学サッカー部】

 後半、追いつきたい相手が開始から積極的に仕掛けてくる。
 主導権を奪われつつある後半57分、悪い予感が的中、日本大学の自陣での連携ミスを見逃さなかった。ボックスの外に出た日本大学GK木村凌也から駒澤大学FW渡邉幸汰選手がボールを奪い、角度のない位置からシュート。DF齋藤(慈)が頭でクリアを試みるも、ボールはネットに吸い込まれ1点差に追い込まれる。(3-2)

 ここで日本大学は後半24分にFW平尾勇人(文理学部2年/四日市中央工業)を、駒澤大学は後半29分にFW崎山友太選手、FW田邉望選手を投入。両者FW選手をピッチに送り出し、互いに攻撃のギアを上げる。
 先に交代枠が活き始めたのは駒澤大学。後半37分、駒澤大学のクリアボールをFW加茂隼選手が繋ぎ、MF藤田和也選手へ。日本大学DFを左右に並走させながらも、冷静にGK木村の背後に抜け出し、同点弾を掴みとる。(3-3)

 試合時間も残り8分というところで同点に追いつかれ、後がない状況に…。しかし、最後の最後で決め切ることができるのが今シーズンの日本大学。その5分後の後半44分、GK木村からDF齊藤(航)、MF植木とグラウンダーで繋ぎ、センターサークル付近でFW熊倉(達)へショートパス。自らペナルティエリアまで運び、今度は右足で豪快なシュートを放ち、待望の逆転弾。
 このゴールによりFW熊倉(達)は2試合連続で2ゴールを獲得、また1部得点ランキング2位タイまで浮上した。(4-3)

 後半ATは4分、日本大学はクローザーとしてDF白濵聡二郎(法学部1年/C大阪U-18)を投入。今節も高身長を生かしたヘディングで攻守ともに期待され、抜擢。期待に応えるようにDF白濵の安定したヘディングが光り、3本もの駒澤大学CKから堅守したところで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。(4-3)

 FW熊倉(達)の勝ち越しゴールにより、見事勝点3を獲得。しかし、2試合連続でセットプレーからの失点や自陣でのミスからの失点など、まだまだ改善できるところが多く見受けられる試合となった。

FW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立) 【日本大学サッカー部】

国士大戦以降スタメン起用のFW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立)は「3試合連続で起用してもらっている中、2試合ともゴールを奪えなかったので個人としてはゴールという結果でチームに貢献したいと思っていた。」と振り返り、直近2試合での活躍(1アシスト、1ゴール)に対しては「毎試合、結果を残さないと使ってもらえないポジションだと思うので、直近2試合の結果に満足しないでこれからも点を決めてチームを勝たせたいと思います。」と振り返った。次節について「次節は久々のホームでの試合になると思うので、チーム一丸となって勝点3を目指したいと思います。」と意気込む彼の活躍に目が離せない。

第19節 関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)が先制弾も東京国際大学に1点を返され勝ち点を分け合う結果に

前節、駒澤大学を敵地にて4-3で勝利し7位に浮上した日本大学サッカー部。今節対峙する相手は、多くのプロ選手を輩出する東京国際大学。残留を確定させ順位を一つでも上げるためには、必ず勝ち点がほしい一戦となった。

スターティングメンバー
GK木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)
DF齋藤慈英(文理学部4年/ベガルダ仙台・Y)
  松本大地(危機管理学部3年/帝京長岡)
  青木大和(法学部2年/日大)
MF植木颯(経済学部3年/日大藤沢)
  猪野毛日向太(文理学部4年/町田・Y)
  大久保帆人(法学部2年/前橋育英)
  熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)
FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)
  田中慶汰(経済学部3年/川崎F・Y)
  平尾勇人(文理学部2年/四日市中央)

ベンチメンバー
GKドゥーリー大河(経済学部2年/市立船橋)
DF山内恭輔(法学部2年/前橋育英)
  白濱聡二郎(法学部1年/セレッソ大阪・Y)
MF酒井優希(経済学部4年/東京V・Y)
  石川晴大(経済学部2年/清水Y)
  関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)
  阿部水帆(文理学部1年/浦和Y)
FW五木田季晋(スポーツ科学部2年/川崎F・Y)
  長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立)

 上記の登録メンバーで挑む東京国際大学戦。前節の勝利で勢いに乗る日本大学はスターティングメンバーを変更した。前節のDF齊藤航汰(法学部2年/前橋育英)、MF関日向多、FW長谷川皓哉に代えて、DF松本大地、MF猪野毛日向太、FW平尾勇人を起用。午後2時、日本大学アスレティックパーク稲城サッカーフィールドにて、日本大学ボールでキックオフした。

 均衡した試合を続けていたが前半17分、DF松本は相手選手たちのプレスを押し返すFW顔負けのキープ力を見せつける。ボールを託されたMF猪野毛がクロスを演出するも、シュートまでは結び付かなかった。続けて前半21分にもチャンスメイクするが得点には繋がらない。

 前半の45分が終わりに差し掛かっている中、左大外でボールを供給されたMF大久保は、得意のドリブルで相手DFを惑わしペナルティエリア付近へ横パス。そのボールを受けたFW熊倉(達)は、2タッチでFW平尾へ素早いパスを差し込む。平尾はうまくシュートまで持ち込むも、相手のブロックで弾かれてしまう。

 前半が終了しハーフタイムに突入すると、新たな企画班班長の登大也(スポーツ科学部3年/徳島商業)を中心にさ企画された、ハーフタイムショーが行われた。エスコートキッズと選手との仮装リレーが行われ、地域と日本大学との関係がより深まった。また、OSACAFEとの提携により、キッチンカーで台湾カステラとポークたまごが販売され、地域社会との結びつきを強めるだけでなく、試合観戦自体をより魅力的な体験になるような取り組みとなった。

エスコートキッズとの集合写真 【日本大学サッカー部】

 後半11分、FW熊倉(達)が左サイドをドリブルで駆け上がりクロスするも、FW田中がワンタッチで合わせるも、惜しくもゴール上に逸れてしまう。
 しかし、流れを掴んだ日本大学は、後半18分にディフェンスラインからのボールを受けたMF植木が、巧みなボールコントロールで複数の相手選手をかわし、右大外に展開する。パスをもらったMF関はバイタルエリア付近にポジショニングしていた熊倉(達)とボールを交わし、ペナルティエリア内に侵入していたMF関が相手キーパー頭上にシュートを突き刺し先制に成功(1-0)。

 しかし、試合終了が頭をよぎる後半36分、左サイドを切り裂いた相手MF古谷選手がセンタリングを上げ、それをFW尾崎選手が左足で合わせてゴール(1-1)。苦しい時間に追いつかれてしまう。

 後半アディショナルタイム5分が表示され、AT2分、何が何でも得点のほしい日本大学、MF熊倉(貴)に替えFW五木田を投入。そして、コーナーによる得点のチャンス、熊倉(達)が左コーナーから放り込むが、合わせることが出来ず、こぼれ球もクリアされてしまう。
 続けてAT8分、右サイドの良い位置でファウルをもらいフリーキックでのゴールチャンスが到来するが、この場面も東京国際大学の堅守に防がれてしまう。その後シュートチャンスは生まれず、試合終了のホイッスルが鳴り、両チーム勝ち点を分け合う形となった(1-1)。

 引き分けによって勝ち点1を得たものの、順位は7位に留まった。難敵である東京国際大学相手に先制も惜しくも引き分けで終わった今節。この試合で得た経験を活かし、残り3試合で勝ち点を積み重ね、少しでも高い順位でリーグを締めくくりたい。

 関東大学サッカーリーグ1部だけではく、関東社会人リーグ2部、インディペンデンスリーグ1部でもチーム一丸となって活動している日本大学サッカー部。サポーターの皆様の温かい応援は、大きな励みとなり、試合中の応援が選手たちのパフォーマンスを引き上げる力となっています。また、ピッチ外の取り組みにも力を入れております。
 今後も引き続き、日本大学サッカー部へのご声援を賜りますよう、お願い申し上げます。

選手のコメント

先制点をもぎ取ったMF関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー) 【日本大学サッカー部】

MF関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)

―どのような想いで準備し試合に入りましたか
今日はベンチスタートとでしたが、アップの際に体がとても軽かったので今日点とれる気がするという気持ちでワクワクしながら試合に出ました。

―結果を振り返っていかがでしたか
得点することはできましたが、自分の守備の対応が悪く、失点してしまったのでとても悔しい結果です。

―次戦に向けて意気込みをお願いします
残留、インカレ出場を確定させるために、必ず価値という結果を残すために、また1週間いい準備をしていきたいと思います。

今週末の予定



【関東大学サッカーリーグ1部第20節】
11月2日(土)14:00
VS流通経済大学@流通経済大学サッカー場

【KSL市原ATHLETAカップ】
11月3日(日)13:30K.O.
vs南葛SC @NTT図南スーパーグラウンド





文責:(第18節)土井優七(法学部3年/牛久栄進)
   (第19節)森慧太(商学部2年/千葉県立一宮商業)
画像:日本大学サッカー部 広報部
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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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