脇元華、英語はイマイチもゴルフは首位キープ
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
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《グリーン=スティンプ:11.7フィート コンパクション:24.5mm》
第1日を9アンダーの首位でスタートしたことで、脇元華の頭をいろんな感情が駆け巡った。その一つが、絶対にスコアを崩したくないことだった。トーナメントのあるあるではないが、第1日に好スタートを切ったものの、第2日以降にズルズルとスコアを崩すパターンは少なくない。その不安を吹き飛ばすかのように、この日は出だしの1、2番で連続バーディーを奪う。
ただ、ティーショットの調子はそれほどよくもなく、3番以降は11番までパーが続く。「昨日よりドライバーショットがブレてしまい、フェアウェイから打つ回数が少なく、ベタピンにつけることができませんでした」。このままでは、スコアを落としかねないと思い、自分のスイングを分析。脇元自身の中で、「こういうミスが出るときは、スイングがこうなっているというパターンがある」という。この日は右に曲がることが多かったので、フォロースルーを調整したとのこと。
「スイング自体が小さくまとまっているのかと思い、しっかりと振り抜くように心がけました」。スコアを崩したくない気持ちが、いつの間にかスイングを小さくしていたのかもしれない。脇元の自己診断と処方箋が正解だったことを証明するように、12番以降は3バーディー、1ボギーとスコアを2つ伸ばした。最終的に68で回り、通算13アンダーまでスコアを伸ばすことに成功。首位を死守した。「後半はバーディーパットを打つ回数が増え、安定した流れを取り戻せました。今日のラウンドはすごく自信になります」。ツアー未勝利の脇元にとって、また一歩勝利に近づいた。
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
今季はニトリレディスで第3日を終えた時に首位に立ったが、最終的に8位に終わっている。これまで何度も優勝争いに絡んでは敗れた経験を持つだけに、今回のチャンスを逃したくない気持ちは強い。第3日は米国のヤーリミ・ノー、タイのアリヤ・ジュタヌガーンと同組だが、ひとまず英語の勉強は置いておき、自分のリズム、ルーティーンを守り、アンダーパーを重ねることだけを目指す。(山西 英希)
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