竹田麗央、飛ばし屋揃いの大会でドラディス1位に
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
日本のエース・竹田麗央がジワリと順位を上げてきた。65をマークして15位から4位に浮上。首位の脇元華に3打差と、射程圏内にとらえた。実は第1日も竹田のショットは悪くなかった。フェアウェイキープ率は71.4286パーセント、パーオン率は88.8889パーセントで、ドライビングディスタンスも269.50ヤードで4位につけていた。にもかかわらず、スコアが今一つ伸びなかったのは、パッティングを決めることができなかったからだ。
「グリーンが重めでしっかりヒットしないとラインに負けてしまう状況に、上手く対処できませんでした」と前日は反省していたが、この日は「しっかり打つことだけ心がけました」と、カップの前でボールが止まるシーンは少なかった。
さらにこの日はショットが冴え、なんとパーオン率は100パーセントだ。2週前のマスターズGCレディースで予選落ちを喫した竹田だが、ようやく調子も上がってきたといえる。圧巻だったのは13番パー5で、残り240ヤード地点から3番ウッドで2オンに成功。約10メートルのパッティングを沈め、イーグルを奪った。
ドライバーショットの好調さもドライビングディスタンスが証明している。今大会は4番ホールと16番ホールの2ホールで計測しているが、4番では280ヤード、16番では262ヤードを記録。平均271ヤードで全体の1位を記録した。2日間トータルでも平均270.250ヤードで首位に踊り出る。世界のトッププロが集まる大会で飛ばし屋ナンバーワンを証明したわけだ。
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
もちろん、今大会での成績も竹田にとっては重要だ。何しろ優勝すると、来年から2年間の米女子ツアー出場権を得ることができるからだ。12月に開催される同ツアーのQシリーズ最終予選にエントリーしているが、それを突破しても1年しか出場権を得ることができない。どちらに重きを置くべきか、竹田自身も熟知している。
さらには、JLPGAツアーの終盤戦を迎え、メルセデス・ランキング1位の座も確固たるものにしたい。竹田にとって今大会を制する理由は十分すぎるほどある。(山西 英希)
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