チーム一丸で先取点を奪った。「不死鳥」が粘りに粘った。DeNAが初勝利。日本シリーズ第3戦。ソフトバンクのホームの連勝を16で止めた。「下剋上」へ大きな1勝

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チーム・協会
【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
チーム一丸となって先取点を奪った。「不死鳥」のエースが粘りに粘った。今年の日本シリーズでDeNAが初勝利。ソフトバンクのホームでの連勝を16で止めた。ベイスターズが反撃ののろしを上げた。「一番星」となるために、「史上最大級の下剋上」を成し遂げるために大きな1勝だ。

29日に福岡で行われたシリーズ第3戦。ホームの横浜で痛い2連敗を喫したDeNA。この試合も落とせば、相手にシリーズ制覇へ王手をかけられる。

DeNAにとって、喉から手が出るほどほしいのが先取点だった。2連敗はいずれもソフトバンクに先制点を許していた。自分たちのペースに持ち込むためには、先に点を取ることが重要だ。

その思いが初回に実を結んだ。先頭の桑原将志選手がライトへ二塁打を放って、チャンスを作る。次打者の梶原昂希選手がしっかり送りバントを決めて、走者を三塁へ進めた。そして3番の牧秀悟選手のショートゴロで、桑原選手が生還して待望の先取点を挙げた。

タイムリーヒットが出たわけではない。それでもチャンスをしっかり得点という形にした。先取点はチーム一丸となって生んだものだ。

DeNAの先発投手はエース、東克樹投手。クライマックスシリーズ(CS)初戦で走塁の際に肉離れを起こした。CS最終ステージを欠場。10月12日以来のマウンドとなった。

よみがえったエース。初回に1点を奪われ、同点とされたが、その後は相手にヒットを打たれても、後続をきっちり抑えて粘りの投球を披露した。

東投手は「不死鳥」のような存在だ。今季の開幕投手に指名されながら、オープン戦で相手打者の打球が右手に当たり、途中降板していた。今季の開幕戦で投げられるか不安視されたが、オープニングゲームで好投し、チームの今季初勝利につなげていた。

2度のけがを克服し、初出場となる日本シリーズの舞台に立った。チームの支柱的存在、今永昇太投手がメジャーリーグへと移籍したため、今季は東投手が投手陣を引っ張っていく存在となっていた。だからこそ「不死鳥」はチームのために投げ続けた。

ソフトバンクの強力打線相手に10安打を打たれながらも、7回105球を投げ1失点。「不死鳥」の左腕が粘りに粘ってリズムを作った。

これに打撃陣も反応。五回に桑原選手がソロ本塁打、筒香嘉智選手が犠牲フライを放って2点を勝ち越した。八回には戸柱恭孝選手の適時二塁打で1点追加。DeNAが4-1でシリーズ初勝利をつかんだ。

海の向こう米国では、同じく頂上決戦のワールドシリーズが行われている。大谷翔平選手の所属するドジャースが3連勝で王手をかけた。日本シリーズもソフトバンクが同様に3連勝を挙げるかに見えたが、DeNAが待望の1勝を挙げ踏みとどまった。

日本の頂上決戦は混沌としている。DeNAが今シリーズ初勝利。ソフトバンクがホームで積み上げてきた日本シリーズの連勝を16で止めた。

まだまだ日本の頂上決戦の行方は分からない。チーム一丸となった先取点による勝利への方程式。「不死鳥」の粘りに粘った好投。DeNAが初勝利を挙げて、日本シリーズは面白みを増してきた。第4戦の行方に注目だ。
見出し画像:富澤友則
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