U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子レポート 八戸学院光星(青森県)が昨年2位からステップアップして初優勝
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八戸学院光星はここ数年で急激に力をつけている東北の新鋭チームで、今夏のインターハイでは初のベスト16へ駆け上がりました。司令塔でポイントゲッターの越田伊吹選手と、196㎝のサイズと力強さを持つ1年生センターのオクポ サムエル アラグバイ選手を中心に、どこからでも攻められるチームプレーが魅力。5勝1敗で県立福島商業(福島県)と勝敗が並びましたが、直接対決での勝利により初優勝が決まりました。
昨年の「U18日清食品 東北ブロックリーグ2023」の準優勝からステップアップできた大会となりましたが、上位チームとの戦いはすべて接戦となっています。佐々木彰彦ヘッドコーチは「東北の強豪である県立福島商業、仙台大学附属明成(宮城県)、羽黒(山形県)と戦う9月21、22日の連戦がポイントでした」と語ります。9月21日、全勝対決となった県立福島商業戦は出足でリズムをつかんで一時は20点の大量リード。終盤に猛追されますが再び突き放し、10点差での勝利を飾りました。9月22日、最終戦となった羽黒戦は5点差の勝利。唯一、敗れたのは最終戦の前に行われた仙台大学附属明成戦で、4点差の惜敗でした。佐々木ヘッドコーチは、仙台大学附属明成で浮き彫りになった課題を踏まえ、このように総括します。
「今年、留学生のサムエル選手がインサイドに入ったことで、サイズのある選手をポジションアップさせていますが、まだ積極性に欠けているところがあります。また、チームがやると決めたことに対し、徹底度が足りない時間帯もありました。ただ、3連敗も覚悟した中で、東北の強豪相手に優勝という結果を出せたことは、チームとしての成長だと思います。上位チームとはすべて接戦だったので、ゲームクロージングの部分で私も選手も勉強になりました」
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3位の羽黒は県立福島商業と八戸学院光星に敗れましたが、勝利した仙台大学附属明成戦はガード陣の機動力で試合をかき回し、29点差の快勝を収めています。一日に2試合戦うスタミナを課題としながらも、様々な選手構成を試しながら戦い抜きました。
優勝した八戸学院光星に唯一土をつけた仙台大学附属明成は、県立福島商業と羽黒戦ではミスから崩れて連敗スタートとなりましたが、そこからチームの課題を修正して、最終週は多くの選手を起用しながら4連勝を飾りました。待望の勝利となった八戸学院光星戦では、全員が積極的に攻める姿勢が光っていました。
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高校チームを代表して羽黒の齋藤仁へッドコーチは「B.LEAGUE U18のチームと試合するのは初めてでしたが、ファンダメンタルがしっかりしていていろんな技術を指導されていて、『こういう感じでユースチームは戦ってくるんだ』と思いました。そのスタイルを把握できたのは勉強になりました」と手応えを語りました。
B.LEAGUE U18チームと高校のチームにとって、お互いに収穫が多かったことは、菊地ヘッドコーチと齋藤ヘッドコーチの言葉が物語っています。それぞれが課題に取り組みながら東北の強豪チームと対戦することで、確かな成長が見えた大会となりました。
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U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子 順位表
2位 5勝1敗 県立福島商業(福島県)
3位 4勝2敗 羽黒(山形県)
4位 4勝2敗 仙台大学附属明成(宮城県)
5位 2勝4敗 秋田ノーザンハピネッツ U18(B.LEAGUE U18)
6位 1勝5敗 県立一関工業(岩手県)
7位 0勝6敗 県立秋田南(秋田県)
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