U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子レポート 八戸学院光星(青森県)が昨年2位からステップアップして初優勝

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【©U18日清食品リーグ】

2回目の初開催となった「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」は、8月31日と9月1日に八戸学院大学体育館、9月7日と8日に県立福島商業高校体育館、9月21日と22日にあづま総合体育館と3週に渡り開催されました。男子は高校6チームとB.LEAGUE U18の秋田ノーザンハピネッツ U18の計7チームが参加し、八戸学院光星(青森県)が5勝1敗の成績で初優勝を飾りました。

八戸学院光星はここ数年で急激に力をつけている東北の新鋭チームで、今夏のインターハイでは初のベスト16へ駆け上がりました。司令塔でポイントゲッターの越田伊吹選手と、196㎝のサイズと力強さを持つ1年生センターのオクポ サムエル アラグバイ選手を中心に、どこからでも攻められるチームプレーが魅力。5勝1敗で県立福島商業(福島県)と勝敗が並びましたが、直接対決での勝利により初優勝が決まりました。

昨年の「U18日清食品 東北ブロックリーグ2023」の準優勝からステップアップできた大会となりましたが、上位チームとの戦いはすべて接戦となっています。佐々木彰彦ヘッドコーチは「東北の強豪である県立福島商業、仙台大学附属明成(宮城県)、羽黒(山形県)と戦う9月21、22日の連戦がポイントでした」と語ります。9月21日、全勝対決となった県立福島商業戦は出足でリズムをつかんで一時は20点の大量リード。終盤に猛追されますが再び突き放し、10点差での勝利を飾りました。9月22日、最終戦となった羽黒戦は5点差の勝利。唯一、敗れたのは最終戦の前に行われた仙台大学附属明成戦で、4点差の惜敗でした。佐々木ヘッドコーチは、仙台大学附属明成で浮き彫りになった課題を踏まえ、このように総括します。

「今年、留学生のサムエル選手がインサイドに入ったことで、サイズのある選手をポジションアップさせていますが、まだ積極性に欠けているところがあります。また、チームがやると決めたことに対し、徹底度が足りない時間帯もありました。ただ、3連敗も覚悟した中で、東北の強豪相手に優勝という結果を出せたことは、チームとしての成長だと思います。上位チームとはすべて接戦だったので、ゲームクロージングの部分で私も選手も勉強になりました」

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県立福島商業は八戸学院光星との直接対決に敗れて2位に終わりましたが、キャプテンの柳内海輝選手を軸に3年生がまとまり、持ち味であるディフェンス力を発揮しました。初戦の仙台大学附属明成との試合はディフェンス合戦となりましたが、我慢比べを制して僅差で勝利。八戸学院光星戦では20点のビハインドから、一度は追いつく猛追を見せています。優勝には届きませんでしたが、粘りある攻防でどのチームも苦しめました。

3位の羽黒は県立福島商業と八戸学院光星に敗れましたが、勝利した仙台大学附属明成戦はガード陣の機動力で試合をかき回し、29点差の快勝を収めています。一日に2試合戦うスタミナを課題としながらも、様々な選手構成を試しながら戦い抜きました。

優勝した八戸学院光星に唯一土をつけた仙台大学附属明成は、県立福島商業と羽黒戦ではミスから崩れて連敗スタートとなりましたが、そこからチームの課題を修正して、最終週は多くの選手を起用しながら4連勝を飾りました。待望の勝利となった八戸学院光星戦では、全員が積極的に攻める姿勢が光っていました。

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「U18日清食品 東北ブロックリーグ2024」は、初参戦の秋田ノーザンハピネッツ U18が新しい風を吹かせた大会でもありました。秋田ノーザンハピネッツ U18の菊地勇樹ヘッドコーチは「高校の部活は1対1や身体のコンタクトが強く、多くの大会や試合をこなしていることで経験を積んでいます。この大会は私たちに一番必要な経験を積むことができ、あきらめずにチャレンジすることの大切さを学べました」と総括しています。

高校チームを代表して羽黒の齋藤仁へッドコーチは「B.LEAGUE U18のチームと試合するのは初めてでしたが、ファンダメンタルがしっかりしていていろんな技術を指導されていて、『こういう感じでユースチームは戦ってくるんだ』と思いました。そのスタイルを把握できたのは勉強になりました」と手応えを語りました。

B.LEAGUE U18チームと高校のチームにとって、お互いに収穫が多かったことは、菊地ヘッドコーチと齋藤ヘッドコーチの言葉が物語っています。それぞれが課題に取り組みながら東北の強豪チームと対戦することで、確かな成長が見えた大会となりました。

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U18日清食品 東北ブロックリーグ2024 男子 順位表

1位 5勝1敗 八戸学院光星(青森県)
2位 5勝1敗 県立福島商業(福島県)
3位 4勝2敗 羽黒(山形県)
4位 4勝2敗 仙台大学附属明成(宮城県)
5位 2勝4敗 秋田ノーザンハピネッツ U18(B.LEAGUE U18)
6位 1勝5敗 県立一関工業(岩手県)
7位 0勝6敗 県立秋田南(秋田県)
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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