【スキー】全日本選手権ジャンプ男子 ノーマルヒルは内藤智文が悲願の初V 大ジャンプ連発でヒルレコード更新のラージヒルは小林陵侑が貫録の優勝

チーム・協会
 ノルディックスキー・ジャンプの全日本選手権が10月17日から20日まで長野県白馬村で開催され、男女とも日本のトップジャンパーが勢揃いする中、18日にノーマルヒル、20日にラージヒルが行われました。

男子ラージヒルを制した小林陵侑選手のジャンプ 【写真:成瀬開地】

 男子ノーマルヒルは、1回目にただ一人95メートル超えの96.5メートルを飛んだ内藤智文選手(山形県スポーツ協会)がトップに立つと、2回目も全体最長となる93メートルを飛び、着地も決めて圧勝。「ずっと勝ちたかった」全日本選手権で悲願の初優勝を飾りました。

〇男子ノーマルヒル結果
1位 内藤智文
2位 小林陵侑(TEAM ROY)
3位 中村直幹(Flying Laboratory SC)
4位 二階堂蓮(日本ビールスキー部)
5位 佐藤慧一(雪印メグミルクスキー部)
6位 中村優斗(COOTS SC)

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 ラージヒルの試合はヒルサイズ134メートルを超える大ジャンプ連発となり、観客を大いに沸かす一戦に。52歳の葛西紀明選手(土屋ホームスキー部)が1回目に陵侑選手とシモン・アマン選手(スイス)の持つ夏のジャンプ台記録136メートルを更新する136.5メートルの大ジャンプで会場を騒然とさせると、陵侑選手が139.5メートルで応戦。二階堂選手も137.5メートルを飛んで続くと、ノーマルヒル王者の内藤選手がさらに飛距離を伸ばし140.5メートルの大飛行。1回目は上位5人が6点差にひしめく大接戦に。その中で、難しいはずのテレマークも入れたのが陵侑選手で、1回目1位で折り返すと2回目も上位5人ではトップとなる134.5メートルをマークし、飛型点でも高得点を稼いで貫録の優勝となりました。

〇男子ラージヒル結果
1位 小林陵侑
2位 二階堂蓮
3位 内藤智文
4位 葛西紀明
5位 小林潤志郎(Wynn.)
6位 佐藤慧一(雪印メグミルクスキー部)

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男子ラージヒル表彰式の上位6選手 【写真:成瀬開地】

内藤智文
「全日本選手権はずっと勝ちたかった試合なので非常に嬉しいです。非常に調子もいいですし、技術的にも結構いい段階にきていると思う。夏の(グランプリ)遠征メンバーに入れず悔しい思いをしていた中で、こうして1位と3位に入ることができた。(ジャンプ台記録更新は)すごい風が来て、けがをしないか着地直前までちょっと心配でした。今、テレマークとか着地(の採点)が厳格化されていて、それであそこまで飛んでしまうとなかなか…。飛ぶ練習もちょっと難しいですし、テレマークが入らなかったことが(結果に)大きく出たかな」

小林陵侑
「近年まれに見る面白さだったと思う。さみしい試合にならず、みんなバンバン飛距離出ていましたし、よかったと思う。(自分のジャンプは)合格点ではあると思う。ここから冬の(助走)レールに変わるので、そこに気をつけながらシーズンを迎えられれば。1本目はテレマークも入りましたし、2本目の内容はギリギリですかね、テレマークが若干乱れちゃったので。冬になれば噛み合うのかなというジャンプ。今のW杯はテレマークを入れないと飛型点が相当引かれる。飛距離は似通った位置に落ちるのでテレマーク勝負になると思う。夏に、左右でテレマークを入れられるようやってきた」

葛西紀明
「130メートル超えのジャンプが2本出たので気持ちよかったです。調子が悪いときはもう全然面白くないんですけど、これが飛べるようになってきたら、めちゃくちゃ面白い。若い選手がみんな130(メートル)超えの素晴らしいジャンプをしていましたし、なかなかレベルの高い試合になるんじゃないかなと思っていましたけど、それについていけたのでよかった。世界トップの陵侑ですので、どれぐらい差があるのかなってやってきましたけど、だんだん詰まってきているっていうのも見えてきましたし、ここからコンチネンタルカップ、そしてW杯と這い上がっていきたい」

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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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