【スキー】ジャンプ・グランプリ最終戦 3位締めの伊藤有希選手「冬もビックジャンプを目指します!」  小林陵侑選手は表彰台届かずも「いいイメージ作りできた」

チーム・協会
 ノルディックスキー・ジャンプのグランプリは10月5、6日にドイツ・クリンゲンタールでシーズン最後の大会を迎え、男女個人戦1試合と混合団体が行われました。

今季初参戦の伊藤有希選手が表彰台!

 5日の女子個人第5戦では伊藤有希選手(土屋ホームスキー部)が3位に入りました。伊藤選手はこれが今季最初のグランプリ出場で、冬に向けて調整が順調に進んでいることをうかがわせました。丸山希選手(北野建設SC)は3戦連続表彰台とはならなかったものの6位、高梨沙羅選手(クラレ)も9位で、日本チームは3選手がトップ10に入りました。

〇女子第5戦結果
3位 伊藤有希
6位 丸山希
9位 高梨沙羅
19位 一戸くる実(CHINTAIスキークラブ)
28位 岩佐明香(大林組スキー部)

グランプリ最終戦で3位に入った伊藤有希選手 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】

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 男子個人第9戦では、クリンゲンタールでワールドカップ2勝を挙げている小林陵侑選手(TEAM ROY)が1回目4位につけ逆転優勝を狙いましたが、2回目はライバル選手に比べると条件に恵まれなかったこともあって飛距離が伸びず、6位でした。

〇男子第9戦結果
6位 小林陵侑
13位 二階堂蓮(日本ビールスキー部)
39位 中村直幹(Flying Laboratory SC)
40位 小林潤志郎(Wynn.)

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 6日の混合団体には、伊藤選手、二階堂選手、丸山選手、小林陵侑選手が出場。日本チームは1番手の伊藤選手が139メートルの大ジャンプでグループ首位につける最高のスタートを決めて1回目を3位で折り返しましたが、2回目にオーストリアに逆転され4位でした。

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高梨選手がグランプリ総合3位、女子チームは国別ランキング1位!

 個人戦の合計得点で競うグランプリ総合成績では、フランス・クールシュヴェルの第1戦で2位、第2戦で優勝した高梨沙羅選手が3位、ルーマニア・ルシュノヴ大会で2戦連続表彰台に上がった丸山選手が5位に入りました。

グランプリを総合3位で終えた高梨沙羅選手 【全日本スキー連盟ジャンプチーム】

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 個人戦9試合が行われた男子では第6戦で2位に入り、出場した5試合のうち4試合で15位以内と安定した成績を残した二階堂選手が9位でした。

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 また、個人戦と団体の合計成績による国別順位では女子チームが1位でグランプリを終えました。

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伊藤有希
「私は最終戦のみの参戦でしたが、トップ10に日本人選手が3人入り、総合成績でもトップ10に3人の日本人選手が入りました。若手選手もポイントを獲得でき、日本チームとして来るウィンターシーズンに繋がるサマーシーズンとなりました。SNOW JAPAN一丸となり、ウィンターシーズンでのビックジャンプを目指します!」

高梨沙羅
「クーシュベル、クリンゲンタールに参戦させていただきました。サマーシーズンに色々と試している中で、冬へ向けてベストな状態に合わせられるよう、今後も調整を続けていきたいと思います」

横川朝治ヘッドコーチ
「サマーグランプリすべての会場で表彰台に上がることができました。これからが本番、冬のワールドカップにうまく繋げられるよう頑張ります」

小林陵侑
「トレーニングからクローチング、フライトと良いイメージ作りができた。試合での完成度は完璧とは言えませんが、冬に向けていい足場になりました」

二階堂蓮
「助走ポジションが上手く定まらず苦戦していましたが、作山ヘッドからの極秘アドバイスで組み方を変えてみたところ、飛び出しやすさと後半への繋がり方が良くなりました。まだ課題は残るものの、冬に繋がる良い試合ができたと思います」

作山憲斗ヘッドコーチ
「全体的には良い形で夏を終えられたと感じています。冬を想定しながら選手それぞれにテクニックを落とし込んでいたので、冬シーズンで形になって欲しいです。(助走)レールに摩擦がある夏のイメージが良すぎてしまうと、摩擦の少ない冬のシーズンで感覚の違いが大きくでてしまうからです。日本チームはこれまで夏は良くても冬になると強豪国と大きな差が出てしまっていたので、この誤差を埋めていけるよう試行錯誤をしながら冬に臨みたいです」

 男子チームの一部選手はヨーロッパに残り、来年2月に世界選手権が開催されるトロンヘイム(ノルウェー)で合宿を行います。

作山憲斗ヘッドコーチ
「世界選手権を想定してジャンプ台に慣れるための合宿です。日本には蔵王にしかない形状なので今回の機会を有意義な合宿にできたらと思っています」
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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