〔Fancl Classic/FR〕「初めて勝ったと思っています」宮本勝昌が片山晋呉との優勝争いを制して大会連覇!
ーーー 最終ラウンド ーーー
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終わってみれば後続に4打差をつける圧勝劇。しかし、「今までの優勝の中で一番苦しかったと思います。本当に苦しかった」と宮本は振り返る。最終日はトータル9アンダーで宮本がトップ、1打差のトータル8アンダーで片山、3打差のトータル6アンダーで古庄紀彦という最終組。午前中に止むはずだった雨は昼過ぎまで降り続け、気温はまったく上がらない。そんな空模様を映すかのように、宮本のフロントナインは耐える展開が続いた。
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「ゴルフの調子も本当に良くなかったので、ピンチの連続でした。4番、5番は本当にナイスパー、ナイスパーでした」。7番パー4ではフェアウェイからのセカンドショットをグリーン奥のバンカーに入れるも、下り傾斜に打っていく3打目を50センチに寄せてパー。前半の最後、9番パー5ではドライバーでのティショットが右へ大きく曲がったが、レイアップした102ヤードの3打目を52度のウェッジで2メートルにつけて、この日2つ目のバーディを奪った。
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「展開の“あや”というか、僕のピンチが多かったので、そこが決まってなければ、シンゴに逆転されていただろうし、精神的な立場も入れ替わっていたと思う。ゴルフって面白いですね」。逆転優勝を目指していた片山は、2日目まで好調だったティショットが、7番では隣のホールに曲げてボギーを叩くなどリズムを掴むことができず、ラウンド後は「下手なだけ」と吐き出した。そして勝者に対しては「いいゴルフだった」と称える。
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最終18ホールでウイニングパットを沈めると、側にはいつものように師匠の芹澤信雄が笑顔で出迎えて、ガッチリと握手を交わした。御殿場在住の宮本は、会場の裾野カンツリー倶楽部まで家から車で30分かからない距離。今週はホールアウト後にパッティング練習を行い、チームセリザワゴルフアカデミーがある太平洋クラブ御殿場コースに移動してボールを打ってから自宅に帰っていた。
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いつもは芹澤とともに宮本を祝福するはずの兄弟子、藤田寛之の姿は今週ない。米国シニアツアーのプレーオフシリーズ第1戦「ドミニオン・エナジー・チャリティクラシック」(米バージニア州)に出場して、シード獲得を目指し戦っている最中なのだ。2日目を終えてトータルイーブンパーの33位タイで、このままの順位で終えると、次週の第2戦「シモンズバンク選手権」に進むことができる。
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