【関東大学サッカーリーグ戦】FW熊倉(達)圧巻の2ゴールで一時逆転するも勝点3獲得ならず 他会場の結果により順位に変動なし

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【日本大学サッカー部】

 10月12日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第17節の筑波大学戦がアウェイの筑波大学第一サッカー場にて行われた。日本大学サッカー部は、FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英/ヴァンフォーレ甲府内定)の2ゴールによって前半を同点で折り返すも、後半にPKを決められ惜敗。他会場の結果により順位は変わらず、7位に留まる結果となった。(10月13日時点)
 リーグ戦再開後の成績は、1勝2敗の日本大学サッカー部。対する今節の相手は、1部リーグ首位と同勝点の成績を誇り、2位に位置する筑波大学だ。前節、ルーキー・MF阿部水帆(文理学部1年/浦和Y)の活躍によって掴んだ勝利の勢いそのままに今節も勝点3を獲得し上位進出を目指したいところ。

 今回の試合のサポートメンバーには、10月6日(日)に行われた関東社会人サッカーリーグ2部最終節を勝利で飾り、2位フィニッシュで全日程を終えた『日本大学N.』のメンバーの姿が。そして、応援部員もバスで3時間かけて会場まで駆けつけた。
 試合開始直前、キャプテンのMF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英/横浜FC内定)は「入りからだよ、入り。自信持ってやるよ。」とチームを鼓舞する。圧倒的な個の能力をもち、5人のプロクラブ内定者を有するタレント軍団にも臆することなく、全部員の想いを背負い堂々と立ち向かう。

 試合は筑波大学ボールでキックオフ。ハイプレスで攻めまくる筑波大学に対し、守備の時間が続く日本大学。キレのあるドリブルが持ち味の湘南ベルマーレ内定予定のMF田村選手を攻撃の起点とし、先月ロアッソ熊本への加入内定を発表したFW半代選手や、多くの代表歴をもつ筑波大学エース・FW内野選手を狙ったクロスが多く飛び交う中、日本大学もインターセプトから縦パスを試みるが、1部リーグ最少失点である筑波大学DF陣の壁は厚く、シュートで終えることすら許されない。

 前半16分、最初にチャンスをものにしたのは筑波大学。MF竹内選手のCKをDF安藤選手がワンタッチでそらし、最後はMF加藤選手が決め切る。その攻撃は一瞬で、誰も追いつくことができないまま、あっという間に先制されてしまう。セットプレーからの痛い失点となった。(0-1)
 その直後、またも筑波大学のCK。同じ失点を繰り返すまいと警戒する日本大学は、DF山内恭輔(法学部2年/前橋育英)の“悪魔の左足”やFW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立)のDF時代に磨かれた守備能力を筆頭に個の能力を生かしてゴールを死守する。

 前半28分、ここで熊倉(貴)のインターセプトから日本大学に攻撃の流れが生まれる。前半31分、MF植木颯(経済学部3年/日大藤沢)のヒールパスにうまく連携したFW熊倉(達)が25メートル付近から放った豪快なミドルシュートはゴール右上を突き刺し同点に追いつく。この迫力のあるミドルシュートには、思わず筑波大学サポーターも含め会場内がどよめいた。(1-1)

 そしてその4分後の前半35分、またも日本大学がチャンスを得る。GK木村凌也(スポーツ科学部3年/横浜FM・Y)の自陣からのロングボールをFW長谷川がトラップで収め、最後は再びFW熊倉(達)がシュート。ボールはゴールネットを揺らし、本日2ゴール目の日本大学エース・FW熊倉(達)の活躍により逆転することに成功。(2-1)

(左)得点者のFW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)と(右)アシスト者のFW長谷川皓哉(経済学部3年/明秀学園日立) 【日本大学サッカー部】

 1点リードのまま前半が終了すると思われた前半42分。一瞬の隙をつかれ、日本大学DF陣の裏へ抜け出したFW半代選手の折り返しにMF廣井選手が反応し、試合は振り出しに戻されてしまう。残り時間短く、そのまま前半が終了。前半を2-2の同点で折り返す。(2-2)


 勝点1では満足できない日本大学は、HTにMF猪野毛日南向(文理学部4年/町田Y)、DF山内に代わり、FW関日向多(危機管理学部2年/JFAアカデミー)、そして昨季のアウェイ筑波大学戦、この“1グラ”でリーグ戦初ゴールを決めているMF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)を投入。前半のシュート数は日本大学2本、筑波大学5本という結果を踏まえて、攻撃層を増やすことで、勝点3を確実に奪いにいく。

 後半は日本大学ボールで開始すると、前半に比べて日本大学がボールを保持する時間が増える。後半4分には、GK木村からのロングボールをMF大久保が収め、得意のドリブルでペナルティエリア内に侵入。シュートを放つが、これはGK佐藤選手の正面に。

 後半8分、FW半代選手のクロスをDF酒井優希(経済学部4年/東京V・Y)が冷静に右足でクリアし、ピンチをしのぐ。CKからゴール正面で待ち構えていたMF田村選手の豪快なシュートが炸裂するが、これは枠外。
 筑波大学の勢いは止まらず、左サイドからドリブルで切り込まれようとした際に、ファウルを取られ、ペナルティエリアすぐ外の痛い位置で筑波大学のFK。キッカーは、前期ホーム筑波大学戦で2ゴール1アシストの成績を残しているMF竹内選手だ。無駄のない正確なキックはGK木村の好セーブに助けられ、決定機には至らない。

 しかしその2分後、今度はペナルティエリア内でファウルを取られ、PKを献上。これをFW半代選手がゴール右隅に冷静に決め、逆転されてしまう。(2-3)

 なんとか追いつきたい日本大学は、ここでFW平尾勇人(文理学部2年/四日市中央工業)を投入するも、追加点によって大きな勢いをつけた筑波大学の攻撃は加速していくばかり。MF角選手のスルーパスから、MF加藤選手がドリブルで切り込み、日本大学DF陣の間隙を縫ってゴール左を狙う。一瞬入ったかと思われたシュートは、ポストに直撃し、ひやひやした展開を演出する。

 このまま終わるわけにはいかない日本大学も、守備の合間を縫って果敢に攻撃を仕掛ける。後半39分、DF石川晴大(経済学部2年/清水Y)の上げたクロスは惜しくもFW平尾の頭上を通り過ぎる。その後もFW平尾を狙ったパスが多く見られたが、得点には繋がらない。

 もどかしい攻撃の流れを変えるべく、日本大学はラストピースとしてDF白濵聡二郎(法学部1年/C大阪U-18)を右サイドハーフの位置に起用。193cmの高身長から生み出されるヘディングで得点を期待する。筑波大学は来季水戸ホーリーホック加入予定のDF沖田選手で最後の交代枠を使用し、最後に守りを固めてくる。

 そのままAT5分が終わろうとしていたが、最後の最後に日本大学がCKを獲得。ラストチャンスをものにするため、GK木村もゴール前に集まり、全員で貪欲にゴールを狙う。しかし、その想い届かず、筑波大学の強力な守備陣に阻まれてそのまま試合終了のホイッスル。あと一歩のところで決め切ることができず、惜しくも敗戦となった。(2-3)

 当日の観客数は959人と多くの方々が集まり、会場内は筑波大学の圧倒的ホーム感が演出されていた。その中でも「弘達ナイスゴール!」という声や、遠方まで観戦しに来てくださった皆様、ライブ配信から声援を送ってくださった皆様の存在を感じることで、選手たちの大きな力に繋がったことは間違いないだろう。残り5戦となりましたが、引き続き暖かいご声援のほどよろしくお願いいたします。

アウェイ会場まで駆けつけ、エールを送り続けた応援メンバー 【日本大学サッカー部】

関東大学サッカーリーグ戦は次節、10月19日(土)14時からアウェイの駒澤大学玉川キャンパスにて第18節の駒澤大学戦が行われる。こちらの会場は事前申請が必要となります。会場に足を運んで応援部員と共に声援を送っていただける方は、10月17日(木)23:59までに下記リンクよりお申し込みくださいますようお願い申し上げます。

※リンク先は外部サイトの場合があります

 また、社会人チーム『日本大学N.』の2024年度(第58回)関東サッカーリーグ2部における順位が確定しましたので、ご報告させていただきます。

<チーム表彰>
◆2位  日本大学N. 12勝1分5敗(勝点37)
◆フェアプレー賞  日本大学N. フェアープレーポイント14

<個人表彰>
◆ベストイレブン
 DF  宮坂 拓海(法学部4年/千葉U-18)
 MF  大河原 陽(商学部4年/日大山形)
 FW  梅原 海斗(スポーツ科学部4年/八千代)

 そして、10月27日(日)からKSL市原ATHLETAカップが開催されます。熱い戦いを繰り広げるのはTOPチームだけではない、虎視眈々とトップチーム昇格を目指す社会人チームメンバーの活躍にも是非ご注目ください。

関東サッカーリーグ2部最終節、ホーム稲城で勝利を飾った 【日本大学サッカー部】

応援部員と共に喜びを分かち合う日本大学N. 【日本大学サッカー部】

選手のコメント

2ゴールを決めたFW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英) 【日本大学サッカー部】

FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)
— 今回の対戦校は同勝点で首位に追随する筑波大学、どのような想いで試合を迎えたか
相手は、一人ひとりの個の力の部分で優れている選手が多いのは知っていましたが、チームとしては、勝ち点3が必要だったので勝つことだけを考えて試合を迎えました。

— 結果を振り返ってみて
個の力の部分でやられたなと感じました。もっと1人ひとりが責任をもってプレーしないといけないと改めて感じさせられた試合でした。

— 次節に向けて
次節は、残留、インカレ出場のために勝たないといけない一戦なので、1週間いい準備をしたいです。



文責:土井優七(法学部3年/牛久栄進)
画像:日本大学サッカー部 広報班
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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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