アジア2連覇のソサイチ日本代表。主将・阿部「次は世界」
大会MVPを受賞した主将の阿部 【©️Japan Football 7】
初代アジア王者の日本はグループステージ3戦を全勝で終え、準々決勝に進出。前回大会の決勝で対戦したソサイチインド代表を10-1で下し、準決勝へと駒を進めた。
準決勝では開催国のソサイチマレーシア代表と対戦。相手のレベルも上がる中、完全アウェイの雰囲気や激しい雷雨といった気象条件にも臆することなく、3-0で完封勝利を収め決勝進出。決勝では元・フットサルイラン代表のHamed Hajimehdi氏が監督を務めるソサイチフィリピン代表と対戦した。一度は同点に追いつかれたが、カムバックピリオドで加部未蘭が決勝点。個人賞も独占したソサイチ日本代表が、アジア2連覇を達成した。
大会初戦、苦しみながらもブルネイ代表に2-1で勝利!
今大会の初得点をマークした箱崎(中央)と駆け寄る佐々木(左)、森保 【©️Japan Football 7】
スターティングメンバ―はGK成田力哉、FP阿部正紀、上田力樹、関根友弥、加部未蘭、圓乘健介、中村駿介の7人。2-3-1の布陣で前からのプレスを持ち味とする日本だが、35℃を超える高温多湿の天候やタイトなスケジュールでの体力消耗を考慮し、ラインを下げて試合に入った。
前回大会でもブルネイとは対戦しているが、相手のレベルが上がったことや初戦の堅さに苦しみ、なかなか得点を挙げることができない。チャンス数では相手を上回りながらもGKの好守にも阻まれ時間が経過すると、前半終了間際に獲得したFKでは縣翔平のシュートがわずかにバーを越え、0-0で前半を終えた。
後半ではスターティングメンバーと同じFP6人、GKは中本真彰に代え先制を狙う。するとこれが奏功し中本が起点となると、左サイドの荒井友斗から逆サイドの伊豆川泰生とつなぎ、走りこんだ荒井の折り返しに箱崎裕也がファーで詰めて先制に成功した。しかし、その後ブルネイのGKが前線に大きく送ったボールをゴール前で押し込まれ1-1の同点に。終盤には荒井から箱崎とつなぎ中央の佐々木僚太にボールが入るが押し込めず、中村のマイナスのパスを箱崎から佐々木とつないだが佐々木のシュートはバーを越えた。
1-1で迎えたカムバックピリオド。今大会で導入されたこのレギュレーションでは、両チームのスコアの大きいほうの数字に1点を足した数がターゲットスコアとなる。両チームともにスコアは1点だったため、ターゲットスコアは「2」となり、次の1点を挙げたチームが勝利することとなった。
カムバックピリオドでも攻勢に出る日本はCKのチャンスを得ると、この流れから箱崎が決勝点を挙げ2-1で試合終了。難しい初戦を勝ち切り、同日に行われる第2戦に臨んだ。
雷雨に見舞われた第2戦。シンガポール代表を10-1で下す!
2点を先取した荒井 【©️Japan Football 7】
この試合のスターティングメンバーはGK成田力哉、FP上田力樹、伊豆川泰生、佐々木僚太、縣翔平、圓乘健介、荒井友斗の7人。基本の2-3-1の布陣から国内トレーニングでも試した3-1-2のシステムも取り入れた日本は、荒井が続けざまに2点を挙げる。しかし、その後1点を失い2-1で前半を折り返した。
国内とは異なるジャッジの基準に苦しみながらも、後半は日本の勢いが増す。加部がゴール前で個の強さを見せると、縣の低い弾道のFKには圓乘が飛び込む。森保陸と中村が流動的にピッチを使いながら得点を挙げるなど9点をマーク。大差で迎えたカムバックピリオドでは、ターゲットスコアの10点目を中村が沈め10-1で大勝した。
サイドから仕掛けて観客を魅了する圓乘 【©️Japan Football 7】
グループステージ3連勝!首位で準々決勝へ
多くの得点を生んだ箱崎(左)と中村 【©️Japan Football 7】
第3戦の相手はベトナム代表。GK中本真彰、FP上田力樹、佐々木僚太、関根友弥、縣翔平、圓乘健介、荒井友斗の7人で試合をスタートした。先制点は右CKに合わせた加部のヘディング。箱崎が2点目をマークすると、タイムアウト明けにはここまでゴール前にポジションを取りながらも決めきれずにいた佐々木が、こぼれ球を左足で押し込んで待望の大会初得点を挙げる。
5-0とリードを広げて迎えた後半も、圓乘が高い位置でプレスをかけボールを奪いきり関根が得点につなげるスムーズな連係を見せる。自陣から相手ゴールに迫る日本は、佐々木とのパスワークから上田が左足でゴールを決めると、縣が得点を重ねハットトリックを達成。つづいて加部もハットトリックを達成するなどコンスタントに得点を挙げ、11-0で前後半を終えた。
カムバックピリオドではターゲットスコアの12点目を中村が挙げ、大量得点に加えクリーンシートを達成。グループステージ3戦全勝、総得点24点の1位で準々決勝に臨むこととなった。
前回大会MVPの縣がハットトリックを達成 【©️Japan Football 7】
準々決勝の相手は前回大会の決勝で戦ったインド。ここでも圧倒的な強さを見せる。
日本代表最年少の伊豆川が2得点 【©️Japan Football 7】
序盤から攻勢に出る日本は、阿部のパスを受けた伊豆川が右サイドからミドルシュートを突き刺し先制に成功。日本代表最年少選手のゴールに勢いづく日本は、森保の折り返しを加部がダイレクトで流し込み追加点を挙げた。さらに3点目を伊豆川がマークし、インドを突き放す。6分にはFKから1点を失うが、タイムアウトで戦況を落ち着かせ4-1で前半を終えた。
相手の退場による数的優位もあり得点を重ねる日本は、縣が直接FKを決めると箱崎がハットトリックを達成するなど前回の決勝で苦しめられた相手に大差をつける。後半終了間際には、CKに頭で合わせた阿部のゴールがファウルがあったとしてノーゴールの判定を受けるなどジャッジの基準に影響を受ける。しかし、9-1で迎えたカムバックピリオドでは縣がゴール前で収めて落としたボールを中村が突き刺し10-1。中村が3試合連続でターゲットスコアを沈める活躍を見せ、翌日の準決勝に駒を進めた。
3戦連続カムバックピリオドのターゲットスコアを沈めた中村はボールさばきでも観客を魅了 【©️Japan Football 7】
準決勝は開催国マレーシアと対戦。完全アウェイの中で完封勝利!
森保の渾身のブロックがチームを救った 【©️Japan Football 7】
スターティングメンバーはGK成田力哉、FP阿部正紀、伊豆川泰生、箱崎裕也、加部未蘭、森保陸、中村駿介の7人。これまでの試合からレベルが一段上がる中、丁寧にボールを回す日本は自陣から森保が送ったロングボールを加部がゴール前で受け、GKの左わきを抜いて先制に成功する。その後も攻める時間を多く作り、相手のFKの場面ではグループステージ第1戦で課題となった壁の動きもしっかりと修正しゴールを守った。
1-0で迎えた後半、阿部の体を張った守備でこぼれたボールを伊豆川が前線に送ると、中村が巧みなボールコントロールを見せる。ゴール前には加部、箱崎と得点力の高い選手が入り、相手のマークが外れたところで中村が箱崎にラストパス。これを箱崎がしっかりと決め後半を2-0で終えた。
カムバックピリオドのターゲットスコアは「3」。日本は次の1点を決めることで2大会連続の決勝進出が決まる。
雨が降り出し視界も悪くなる中、会場の声援を受けたマレーシアは勢いを増し、自陣から攻撃を組み立てる。左サイドの選手に阿部と中村が寄るが突破され、GK成田と伊豆川がシュートに備え前に出る。ここで空いたゴールのカバーに入った森保が渾身のブロック。失点すれば大きく流れが変わりかねない場面で、冷静な判断を見せた。
このプレーに呼応するかのように相手ゴールに迫る日本。佐々木のシュートは一度はGKに阻まれるが、こぼれ球を素早くコントロールした佐々木がゴール右手にポジションを取る阿部にループパスを送る。これを阿部が頭で押し込み決勝点。3-0で地元・マレーシアを下し、決勝進出を決めた。
セーブだけでなく的確なコーチングでも完封に貢献したGK成田 【©️Japan Football 7】
決勝戦にふさわしい接戦を制し、ソサイチ日本代表が2連覇を達成!
何度も円陣を組み連覇に思いを込めるソサイチ日本代表 【©️Japan Football 7】
ウォーミングアップの前のテント内ではケラー監督から「相手にはサッカーの元プロ選手が何人もいる。でも、ここにいるのは日本全国のソサイチのチームの中の14人。ソサイチを分かっているのは日本だ。今までの結果は今日のためのもの。優勝したらソサイチがどれだけ盛り上がるか、相手が日本を認めてくれるか。ここを出たら、どんどん上に向かい、自分の力の倍、がんばってほしい。何かあっても焦らず『俺が後ろにいる』という気持ちを持ってほしい」と声をかけられた選手たち。何度も円陣を組み、声を出し、結束の強さを見せた。
決勝のスターティングメンバーはGK成田力哉、FP阿部正紀、伊豆川泰生、箱崎裕也、加部未蘭、森保陸、中村駿介の7人。日本ボールでキックオフすると、前からプレスをかける狙いが功を奏し加部がヘディングで先制点を挙げる。相手の体格や強度に苦戦し、追加点こそ奪えないものの1-0で前半を折り返した。
後半はGKの成田は変わらず、FPは上田力樹、佐々木僚太、関根友弥、縣翔平、圓乘健介、荒井友斗がピッチに立つ。圓乘が直接狙ったFKや、縣から荒井とつなぎ佐々木が放ったシュートは相手GKの好守に阻まれるが、1点のリードを守り切り終盤を迎えた日本。代わって入ったGK中本真彰も、ピッチインの直後に受けたシュートをしっかりと止め、途中出場ながら集中したプレーを見せる。しかし、後半終了間際、相手の個人技からゴールを奪われ1-1の同点に。追いつかれた日本は勢いを失いかけるが、ベンチから「追いつかれただけだ」と声が飛び、再び気迫を取り戻す。
1-1で迎えたカムバックピリオドのターゲットスコアは「2」。次の1点を決めたチームが王座に輝くという、決勝にふさわしい展開となった。
日本は持ち味である前からのプレスでゴールを狙う。徐々に時間が経過し、6対6、5対5とピッチに立つ選手が減る中、フィリピンが自陣でスローインを投げ込むと、上田が背後から相手に体を寄せ自由を奪い、加部が足を出しボールを奪う。こぼれたボールを上田が体勢を崩しながらも中村に送ると、ペナルティエリアに侵入した加部が中村のパスを受け、相手のマークや対峙するGKの圧力を物ともせず右足の先でシュートを放つ。これがゴールネットを揺らし2-1で試合終了。接戦を制した日本が、見事2大会連続のアジア王者に輝いた。
優勝を決するゴールは上田の守備から生まれた 【©️Japan Football 7】
アジア大会2連覇を達成したソサイチ日本代表 【©️Japan Football 7】
中本真彰「チームジャパンのGKで獲ったMVP」
チームジャパンのGK中本(左)と成田 【©️Japan Football 7】
「僕でいいんですか?ほんまに・・・。(ベストGKは)力哉さんです。ずっと支えてくれて。大事な場面は全部力哉さんがやってくれて。僕は最後の最後で止めただけで、ずっとここまで一緒にやってくれたので、チームジャパンのGKがMVPだと思います」
ーウォーミングアップ前にはベテランの成田選手から「もうしっかり試合に入れているんじゃないか」という声をかけられていました。試合を追うごとに日本代表というものにアジャストしていった感覚はありましたか?
「正直、最初は怖いという気持ちが強くありました。日本を背負っているし、いろいろな人に見られる中で、ここまでの経験をしたことがなかったので。ただ、力哉さんとケラー監督が少しずつ出番をくれて、回を重ねるごとに緊張も少なくなってきて、最後の場面で出場したときはもちろんすごく緊張もしましたが、ここまでの積み重ねがあったから最後の最後でなんとか勝ち切れたんじゃないかと思います。シュートストップも積み重ねがあったからだと思うし、アドバイスをくれた力哉さんに本当に感謝です」
ー成田選手と「GKは減点方式だ」という話もしていました。一番後ろを守るポジションだからと言ってGKだけの責任ではありませんが、交代で出場したあとに失点した責任感から、最後にチームが勝ち切ったときの涙につながったのではないかと思います。
「本当にえぐかったです。1失点したことで流れを持っていかれると思って、正直、前の選手がポンと決めて終わってくれ、って願っていました。でも、相手もすごく強いので簡単にはいかず、カムバックピリオドでピッチに立つ選手が減っていくごとにシュートの数も増えていくし、めちゃくちゃ怖かったんですよ。でも、ここまで積み重ねてきたものと学校の子どもたちが作ってくれた国旗だったり、支えてくれているいろいろな人の顔が浮かんできて、絶対に勝たなければいかんって最後の最後まであきらめずに戦いきった結果だと思います」
ーケラー監督から「ここで優勝することで日本のソサイチが変わる」という話もありました。これからのソサイチとどのように関わっていきたいか、そして、日本のソサイチはどうなっていくと思いますか?
「自分はしっかりとソサイチをつづけて責任とプライドを持って戦いたいと思いますし、広げていく側にならないといけないと思うので、たくさんの人に知ってもらってソサイチがもっともっと普及することを願って活動していきたいと思います」
関根友弥「次はワールドカップで戦えるチームに」
昨年のアジア大会や世界大会を経験した関根は副将としてチームを支えた 【©️Japan Football 7】
「ありがとうございます。素直にうれしいです。いろいろなことがあって難しい大会でしたが、結果が出てよかったな、という気持ちです」
ー初戦の難しさに加え、チームの一体感で苦しんだ部分もありました。2戦目からは大勝を重ね、準決勝、決勝と相手のレベルが上がる中でも勝ち切れたことでチームの結束はどう変わりましたか?
「試合を重ねるごとにまとまってきたことは多分みんなも感じていました。前回のアジア大会のメンバーから他のメンバーに対して「決勝トーナメントはまったく違う大会になる」ということを伝えていけたので、それが結果につながったと思います」
ーケラー監督から「ここで優勝することで日本のソサイチが変わる」という話もありました。これから日本のソサイチはどうなっていくと思いますか?
「見ている人は内容ではなく結果で判断すると思います。この結果でまた日本代表の価値が上がって、さらに目指す選手が増えてレベルが上がっていけば、ワールドカップなど世界につながっていくと思うので、国内での活動が活性化されるのではないかと思います」
ー関根選手自身とソサイチ日本代表が次に目指すものは?
「やはりワールドカップで戦えるチームになりたいですね」
加部未蘭「チームに助けられた分、恩返しができた」
決勝戦で2得点を挙げた加部は大会得点王に輝いた 【©️Japan Football 7】
「得点王を取っちゃったのでMVPはなくなったと思っています!もったいないことをしました(笑)」
ーでは、MVPを取りたかった?
「どっちも取りたかったですね。でも、両方では絵的によくないから仕方なく阿部に、というところです(笑)」
ー決勝での2得点。加部選手の得点力がチームを助けました。
「たくさんチームに助けられたので、その分、恩返しができたと思っています」
ーケラー監督から「ここで優勝することで日本のソサイチが変わる」という話もありました。これからソサイチとどう関わっていきたいか、そして日本のソサイチはどうなっていくと思いますか?
「僕たちが日本代表だ、俺が日本代表のエースだという気持ちで日本のソサイチを引っ張っていきたいと思います」
ー次に目指すものは?
「ワールドカップチャンピオンです! 約束します!」
阿部「絶対に優勝できると思っていた」
準決勝で試合を決するゴールを決めた阿部 【©️Japan Football 7】
「すごいプレッシャーがありましたが、2連覇できてよかったです」
ー国内トレーニングでは「自分が入った代表で優勝を逃すわけにはいかない」と話していました。
「決勝はやはりヒリヒリした試合で、こういう試合ができて勝ててよかったと本当に思います」
ー準決勝での自身のヘディングゴールを振り返っていかがですか?
「みんなが点を決めていたので自分も決められてよかったですが「あんなところでヘディングしない」ってみんなにバカにされました(笑)」
ーどのような大会でも初戦は難しい試合になりますが、そのあと大勝を重ね、準決勝、決勝とレベルの上がる試合も勝ち切りました。チームの結束はどのように変化しましたか?
「初戦はチームが少しまとまっていませんでしたが、そこから全員で話し合って次の試合に挑んだときにみんながまとまり、試合を重ねるごとにいいチームになりました。これは絶対に優勝できると思いました」
ーケラー監督から「ここで優勝することで日本のソサイチが変わる」という話もありました。これからソサイチとどう関わっていきたいか、そして日本のソサイチはどうなっていくと思いますか?
「もっともっと競技が知られて、もっといい選手も増えて、次のワールドカップに向けて優勝を目指してがんばれたらと思います」
ーでは次に目指すものは?
「世界ですね」
ケラー監督「アジアの次の目標は世界」
2連覇を達成し涙を流すケラー監督 【©️Japan Football 7】
「日本のみんなも想像以上に成長したと思いますし、参加した国も倍になりました。初戦のブルネイ戦の前には「どんな相手であっても全力で戦う」という話をしましたが、試合が始まったら相手もとてもいいチームでサプライズでした。去年対戦したときよりもレベルが上がっていて、ラストワンプレーで2-1で勝つことができました。大会のレベルが上がったと感じました」
ーアジア大会2連覇を達成した気持ちは?
「今は少し落ち着きましたが、試合が終了した瞬間は頭が真っ白でした。みなさんのおかげで個人のプレー、チームのプレー、チームワークもみんなががんばってくれました。短い間でワンチームになってくれたことがすごくうれしいことでした」
ー2連覇したことで注目されると思いますが、日本のソサイチの未来はどうなっていくと思いますか?
「僕たちはいつも全力で戦っています。代表選手がそれぞれのチームに戻って、そのチームが盛り上がって、新しいスポンサーが増えて、リーグがプロになるまで全力を注ぎたいと思います。ソサイチはポテンシャルのあるスポーツです。未来にはいろいろな楽しみがあると思います。どんどん盛り上がりが広がっていくようにがんばりたいと思います」
ー2連覇という目標を達成し、次なる目標は?
「アジアの次の目標はもちろん、世界です。去年出場した経験で満足することなく、またワールドカップに参加してトップ4に入ることがひとつの目標ですが、メインの目標はもちろん優勝することです。参加するときには必ず優勝に向けた準備をしたいと思います」
ーアジアカップで一番苦労したことは?
「たくさんありますが…(笑)。短い期間でチームをまとめないといけなかったことですね。1試合目は少しバラバラだったので、そのあと話をしてまとめることができました。2試合目からは簡単ではないもののいい勝利をつづけることができました」
ー準決勝のマレーシア、決勝のフィリピンと強いチームとの対戦でした。それぞれの印象は?
「どちらのチームもサッカーの元プロ選手がいます。マレーシアは個人技があり、やはり経験もあるのでうまい選手がいて戦いづらさがありました。フィリピンにも元フィリピン代表のスーパースターがいましたが、どういう相手だったとしても私たちはプロ契約ではないもののソサイチに特化した専門のチームです。優勝したあと、フィリピンの選手から「個人技だけではないボールの回し方やチームとしての動きなど、サッカーとはまったく違うしソサイチはおもしろい」という言葉も聞いてうれしく思いました」
ー応援してくれたみなさんにメッセージをお願いします
「日本のみなさんはもちろん世界中から応援してくれたみなさんにありがとうの気持ちです。多くのみなさんがライブ配信も見てくれていたようで盛り上がってきていると感じたし、現地の人たちも日本からも試合を見に来てくれました。これからもどんどんソサイチの世界を楽しく、ファンのみなさんが盛り上がる競技にしたいと思います。心の奥から本当にありがとうと伝えたいです。おかげさまで連覇ができました」
Asia 7's Championship 試合結果
ソサイチ日本代表 2-1 ソサイチブルネイ代表
得点者:箱崎2
ソサイチ日本代表 10-1 ソサイチシンガポール代表
得点者:荒井2、中村3、加部2、圓乘、箱崎、関根
ソサイチ日本代表 12-0 ソサイチベトナム代表
得点者:加部3、箱崎、佐々木、縣3、中村2、関根、上田
【準々決勝】
ソサイチ日本代表 10-1 ソサイチインド代表
得点者:伊豆川2、加部2、箱崎3、中村2、縣
【準決勝】
ソサイチ日本代表 3-0 ソサイチマレーシア代表
得点者:加部、箱崎、阿部
【決勝】
ソサイチ日本代表 2-1 ソサイチフィリピン代表
得点者:加部2
ソサイチ日本代表メンバー
中本 真彰|NAKAMOTO MASAAKI|FC LISEM
成田 力哉|NARITA RIKIYA|LAZO YOKOHAMA
【FP】
阿部 正紀|ABE MASANORI|ELAGUA TOKYO
上田 力樹|UEDA RIKI|LAZO YOKOHAMA
森保 陸|MORIYASU RIKU|FC LISEM
関根 友弥|SEKINE TOMOYA|LAZO YOKOHAMA
伊豆川 泰生|IZUKAWA TAISEI|ELAGUA TOKYO
荒井 友斗|ARAI YUTO|東京ヴェルディ ソサイチ
中村 駿介|NAKAMURA SHUNSUKE|新世界制覇
縣 翔平|AGATA SHOHEI|プラムワン
圓乗 健介|ENJO KENSUKE|プラムワン
箱崎 裕也|HAKOZAKI YUYA|FC VOLVER
佐々木 僚太|SASAKI RYOTA|FC VOLVER
加部 未蘭|KABE MILAN|ELAGUA TOKYO
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