初戦は加藤貴之と佐々木朗希の投げ合いに。新庄剛志・吉井理人両監督がパーソル CS パの意気込み語る
千葉ロッテマリーンズ・吉井理人監督(左)北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督(右) 【写真:筆者撮影】
「監督になってから短期決戦を戦うのが初めてなので、正直わかりません」と話したのは、就任3年目で初のパーソル CS パ進出を果たした新庄剛志監督。「ただ、千葉ロッテさんに負けようが、福岡ソフトバンクさんに負けようが、日本シリーズに行けなかったらもう一緒ですね」と、その先の戦いに目を向ける。
対する千葉ロッテは2年連続でのパーソル CS パに臨む。ZOZOマリンスタジアムで開催された昨年は、1勝1敗で迎えた第3戦、3点ビハインドの10回裏に藤岡裕大選手が起死回生の同点弾を放つと、最後は安田尚憲選手のサヨナラ打で鮮やかに試合を決めた。
3位で迎える今季は、開幕からの直接対決で7連敗を喫したエスコンフィールドが舞台に。それでも、吉井理人監督は「相性の悪さはあまり考えないように、新しい戦いが始まるという気持ちで、新庄監督にぶつかっていきたいと思います」と力強く話した。
第1戦の予告先発は、北海道日本ハム・加藤貴之投手、千葉ロッテ・佐々木朗希投手と発表された。レギュラーシーズンでは2度投げ合い、いずれも加藤貴投手に軍配が上がっている。
新庄監督は「大舞台でもやってくれそうな雰囲気に期待しています」と、今季の千葉ロッテ戦で5勝1敗、防御率1.85と好投した左腕に初戦のマウンドを託す。一方の吉井監督は「これまで開幕投手などを任せたことがなかったので、そろそろそういう責任を与えるのも良いのかなと思って」と、佐々木投手を抜てきした意図を明かした。
そして、新庄監督は「個人的な名前は出したくないけど……」と前置きしたうえで、このシリーズのキーマンにレイエス選手を指名。レイエス選手は8月に月間打率.403、8本塁打、23打点、OPS1.208を記録し「大樹生命月間MVP賞」に輝くと、その後も勢いは止まらず。絶好調の大砲に期待を寄せた。
吉井監督は「加藤貴之投手は手ごわいですが、一人でも多くやっつける選手が出てきてほしいですね」と全員野球で難敵攻略を狙う。
「僕たちも楽しみますので、ファンの皆さんも楽しんで応援していただけたら」
千葉ロッテマリーンズ・中村奨吾選手(左)北海道日本ハムファイターズ・松本剛選手(右) 【写真:筆者撮影】
昨年のパーソル CS パ前日記者会見で「チャレンジャーの精神を持って戦っていきたい」と話していた中村選手は、今年も「(自分たちは)挑戦者だと思います」と引き締まった表情。「でも、最後の最後まで争って勝ち上がってきたので、その勢いのままパーソル クライマックスシリーズ パに入っていければと思います。守備からリズムをつくっていければ」と意気込んだ。
福岡ソフトバンクが待つファイナルステージへの挑戦権をかけた戦いは、いよいよ12日に開幕する。
文・高橋優奈
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