〈PGAティーチングプロシニア選手権大会〉シニアルーキーとして挑む中山勝人が3アンダー首位発進、レギュラーで叶えられなかった優勝を目指す

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ーーー 第1ラウンド ーーー

【©PGA】

「PGAティーチングプロシニア選手権大会」の第1ラウンド。朝からコースに降り注いだ雨の影響で、コース整備に時間を要し、当初より1時間遅らせて競技がスタート。朝9時の時点で気温は15度と手がかじかむ寒さと秋雨の中で選手はティーオフした。 首位に立ったのは69をマークした中山勝人(50歳・A級)。1打差2位には林稔(52歳・TP-A)、工藤広治(51歳・B級)、冨田貴仁(52歳・つくばねCC)の3名。前年覇者の渡邊達(58歳・A級)は3オーバー19位に着けている。


続々とホールアウトしてきた選手の中に、大会連覇を狙う渡邊達の姿があった。渡邊は「連覇の邪魔をしてきたね」と中山に声をかけた。中山は最終組でホールアウトしてきたばかり。アンダーパーが全体の3パーセントという厳しいコンディションの中で、中山は「チャンピオンに追いつきますよ」と笑いながら、渡邊との会話を楽しんでいた。

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中山はスタート1番でバーディ発進すると、前半で5バーディ・1ボギーと一気に流れに乗ってきた。ターン後の10番でもバーディを重ね、このまま突き進むかと思われたが「後半は風が強めに吹いてきましたし、ショートパットが随所に外れてしまった」と3バーディ・4ボギーと一転、出入りの激しいゲーム内容に。それでも「インコースは難しいホールが続くので苦労することは予想していました。そんな緊張の中でフェアウェイを狙って打てましたし、はまってくれましたね。自分の中では合格です」と振り返り、アンダーパー69ストロークでホールアウトし、初日をトップで終えられたことに手ごたえを感じ始じめていた。

中山は「ゴルフアカデミーEAGLE18」でレッスンに携り、かれこれ15年になるという。「EAGLE18」は2010年のティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した桑田泉会員のインドアレッスン場で、中山は週2回ほどラウンドレッスンを対応し、多いときには年間200弱ラウンドをこなす中で、実践力を培っていたのだ。

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過去ティーチングプロ選手権のレギュラーの部には数々挑戦してきたが、最高順位は2017年登別カントリー倶楽部での4位。初日に69をマークし首位と優勝の期待がかかったが、最終日の終盤に崩れてしまった悔しい感触が残っている。だからこそ、シニア入りした今年、優勝に掛ける思いが人一倍強くある。

今年の一次予選(研修会会場富士レイク)では8アンダー、二次予選では7アンダーとビックスコアを叩き出して、堂々と本戦に出場を決めている。「準備は重ねてきました。ラウンドレッスンでは当然レッスンがメインなので、コースでは戦略のイメージを重ねながら、ムダの無いスイングを心がけています。スタート前の練習も身体を温める程度の素振りだけで充分ですし、シニアになってからゴルフの向き合い方が進化していますよ」と取り組みを話してくれた。

「レギュラーの時に叶えられなかった優勝が目標です。頑張れば優勝争いにつながってきますし、緊張した雰囲気の中で、ゲーム終盤までしっかりと自分のプレーを貫きます」。シニアルーキーの中山は、しっかりと口元を結び、勝ち切る強さをにじませた。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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