【大学女子バレー】手痛い2敗目も、自力優勝の可能性を残す

日本大学SPORTS
チーム・協会

サーブで流れを引き寄せた山口花楓(文理学部3年) 【RYU MAKINO】

2024年度秋季関東大学女子1部バレーボールリーグ戦第7.8日が9月28.29日に青山学院大学記念館で行われた。9月28日の第7日は東京女子体育大学に1-3で敗北、翌日29日は日本体育大学に3-1で勝利し、現在3位につけている。今週で全勝のチームが消え混戦を極める女子1部リーグ戦。自力優勝の可能性を残し、残り3試合に挑む。

【日本大学バレーボール部】

第7日 先手を取るも惜しくも敗戦、今季二つ目の黒星

先に流れを掴んだのは日本大だ。畑葵(4年/法学部/静岡県富士見)がスパイクを決めると、それに続き、1年生エースの井野麻彩(1年/文理学部/履正社)、梅川愛邑理(3年/スポーツ科学部/敬愛学園)が次々に得点を重ね1セット目を先取。しかし2.3セット目、序盤リードを奪われ、追いかける展開での苦しいスタートとなった。中盤に追いつくも東京女子体育大の勢いを止めることができず、2セット連続で落としてしまった。ファイナルセットをかけての4セット目、お互い譲らず一進一退の展開が続く。しかし先に東京女子体育大にマッチポイントを取られてしまうが、粘りをみせ、セッター山口花楓(3年/文理学部/川崎橘)のサーブでブレイクするとデュースに持ち込んだ。先にマッチポイントを掴む場面もあったが、25-27で今季二つ目の黒星となった。

サーブで流れを引き寄せた山口花楓(文理学部3年) 【RYU MAKINO】

第8日 チーム一丸となって勝ち切り、上位をキープ

相手は、東日本インカレ優勝チームである日本体育大。高さとパワーを持ち味としているチームだ。
1セット目は、相手の高いブロックに阻まれ、攻撃が思うように決まらず終始相手の流れに飲まれた試合展開となった。その後も点差が縮まらず、19-25でセットを落としてしまう。2セット目は、序盤こそ相手にリードを許すも中盤までに追いつくと、長谷部奈香(4年/文理学部/川崎橘)と山口花楓(3年/文理学部/川崎橘)の息の合った速攻攻撃が決まり、さらに勢いづいた。

途中出場ながら大活躍しチームを勢い付けた足立菜央(スポーツ科学部2年) 【日本大学バレーボール部】

そして、途中出場の足立菜央(2年/スポーツ科学部/九州文化学園)の鋭いスパイクと梅川愛邑理(3年/スポーツ科学部/敬愛学園)の相手ブロックを使った巧みな技で、得点を重ね25-20でセットを取った。続く3,4セット目では、相手の高い打点から打たれる攻撃に対して攻略し、日本大の流れにすると、遠藤陽奈(4年/文理学部/旭川実業)と木佐貫萌々(3年/文理学部/都城西)の力強いスパイクで相手を圧倒し、守備では一球一球に対する粘り強さを発揮し長いラリーを制した。勢いに乗った日本大は、25-20,25-19でセットを連取し勝利した。
この2戦に向けて、練習相手として普段別会場で練習している男子部員に協力してもらい、高いブロックや力強いスパイクの対策練習を実施した。フィジカル的にアドバンテージのある日本体育大を攻略することが出来たのは男子部員の協力があったからこそだ。チーム一丸となって勝利を勝ち取った試合となった。

選手コメント

山口花楓(3年/文理学部/川崎橘)
〈2戦を振り返って〉
今週の2戦ではパワーのあるチームと戦うための対策をして挑みました。土曜日の東京女子体育大戦では個の力が強い相手に対して、自分たちも個の力で戦ったことで、自分たちの持ち味が出せずに終わってしまいました。しかし、日曜日の日本体育大戦では全員で繋いで1点を取りにいく粘り強いバレーが出来たと思います。次戦へ向けて、今週の反省を活かし日本大らしいバレーができるよう頑張ります。

〈後半戦の意気込み〉
残りの3戦では、自分たちの苦手とする速いバレーが特徴的なチームと戦うことになります。
コート内でのコミュニケーションを増やし、相手への対応を早くして、自分たちのバレーボールを展開できるように調整していきたいです。また、今年度のチームスローガンである「勝負強さ」を発揮して、戦っていけるようにチーム全員で頑張ります。応援宜しくお願いします。


足立菜央(2年/スポーツ科学部/九州文化学園)
〈2戦を振り返って〉
東京女子体育大戦では、序盤は私たちの持ち味であるミドルを軸とした攻撃からサイドを生かす攻撃ができていましたが、中盤から後半にかけて1本目や2本目の精度が低く、良い展開を作れなかったことが敗因であると思います。また、技術面だけではなく精神面でも、一本一本に対する気持ちの強さが出せず、全員が力を出し切ることができませんでした。日本体育大戦は、序盤では上手くいかない時間がありましたが、中盤から日大らしいバレーを取り戻し、勝利に繋がりました。私は普段、試合途中で起用される「2枚替え」でコートに入ることが多いのですが、スタートから入ることになり私の持ち味を全面に出すことでチームにプラスになればと思い、思いっきり勝負しました。コートの中のメンバーやベンチに控えるリリーフメンバー、観客席で応援してくれている部員全員のおかげで思いっきりプレーすることができました。

〈後半戦の意気込み〉
残りの3戦はもっと厳しい戦いになり、粘り強さや気持ちの強さで勝敗が決まると思うので、自分たちのやるべきことを徹底的にやり、さらに上を目指して頑張ります。

次戦の予定

【第9日】10月 5 日(土)第1試合
VS 順天堂大学 @国士舘大学多摩キャンパス



文:大井琴実(スポーツ科学部3年)、齋藤夏瑞(スポーツ科学部3年)
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著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

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