金田久美子がゲキ変 ホステスの大一番へ

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【JLPGA】

スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 東名カントリークラブ(静岡県)

 年に一度の大一番。スタンレー電気株式会社所属の金田久美子は今大会、15回目の出場だ。これまで最高成績は23年の18位。例年、「砲台グリーンがちょっと苦手で…」と、首をひねっているシーンが印象に残る。

 それだけに、今回はただでさえ、プレッシャーがかかるホステスプロにもかかわらず、「いいプレーを何としても披露したい」と、いつになく明るい。この日のプロアマ大会は宮里藍とのラウンド。貴重な時間を過ごしている。「生意気なことをいうつもりはないけど、私は今まで誰かにゴルフのことを聞くとか、そんなことはなかった。でも、今回だけは事情が違う。藍さんとご一緒。ご本人は2カ月ぶりのラウンドとおっしゃっていたけど、すごく楽しみでした」と、一気に語った。

 そして、ひと息ついた後、「きのうから、たくさん質問を考えていた。100をこえるぐらいのことを…。だけど、2人だけでプレーするわけではない。ゲストもいらっしゃるでしょう。だから、質問を30ぐらい厳選した。でも、藍さんからは、なんでそんな素人のようなことばかり、と笑われましたね」。

 では、どんなことかといえば、「スイングをするときの意識。ミスをした時の感情をどう処理するか。前足下がりの対処法など、そういうものです。ただ、すごく楽しい。あまり調子が良くないときは、18ホールがすごく長く感じるけど、きょうは本当にアッという間です」と、一気にまくし立てている。

【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】

 実は、こんな舞台裏があった。前2週、体調不良で休養していたから。「ゴルフをはじめて丸一週間、クラブを握らないことなんてなかった。だけど、トレーニングだけはずっと続けて。今回、練習ラウンドで特にアイアンショットの飛距離が1クラブ半ぐらい落ちていた。もう、どうしようと頭を抱えていたけど、きょうは飛距離が戻り、調子がなかなかのもの。それより、何より、ゴルフがすごく楽しい」とゲキ変の秘密を、うれしそうに語っている。

 病は気から-ではないが今季、これほどうれしそうな顔をみたことがない。第1日は山下美夢有、吉本ひかると同組。レジェンドの翌日は、調子を上げてきた2人と、大会を大いに盛り上げる大仕事が待っている。(青木 政司)
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