竹田麗央、成長した小技で目指す公式競技連覇
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
JLPGAツアー2024シーズン公式競技・第3戦『日本女子オープンゴルフ選手権』(賞金総額1億5,000万円/優勝賞金3,000万円)が9月26日、茨城県坂東市・大利根カントリークラブ西コース(6,845ヤード/パー72)で開幕する。25日は練習ラウンドと公式会見が行われた。
ツアー史上最長となる6,845ヤードのコースを舞台に行われる今年の日本女子オープンゴルフ選手権。フェアウェイをそれほど絞っていないものの、ラフをしっかり伸ばしているセッティングでは、どれだけ曲がらないティーショットを放てるかがカギを握る。深いラフにつかまると、ショートアイアンで一度出すことになりかねないからだ。
現在、メルセデス・ランキング1位で、3週前のソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会を制した竹田麗央も例外ではない。いくら飛ばし屋といえども、ティーショットの方向性次第では、グリーン周りからのアプローチも増えるし、長いパッティングが残る確率は高くなる。しかし、竹田にはその対応が既にできている。
昨年と比べ、竹田のスタッツで大きく変わったものにリカバリー率と平均パット数(パーオンホール)がある。前者は63.2319パーセント(55位)から69.1228パーセント(10位)に、後者は1.8048(35位)から1.7440(3位)と数字を上げた。
ツアー史上最長となる6,845ヤードのコースを舞台に行われる今年の日本女子オープンゴルフ選手権。フェアウェイをそれほど絞っていないものの、ラフをしっかり伸ばしているセッティングでは、どれだけ曲がらないティーショットを放てるかがカギを握る。深いラフにつかまると、ショートアイアンで一度出すことになりかねないからだ。
現在、メルセデス・ランキング1位で、3週前のソニー 日本女子プロゴルフ選手権大会を制した竹田麗央も例外ではない。いくら飛ばし屋といえども、ティーショットの方向性次第では、グリーン周りからのアプローチも増えるし、長いパッティングが残る確率は高くなる。しかし、竹田にはその対応が既にできている。
昨年と比べ、竹田のスタッツで大きく変わったものにリカバリー率と平均パット数(パーオンホール)がある。前者は63.2319パーセント(55位)から69.1228パーセント(10位)に、後者は1.8048(35位)から1.7440(3位)と数字を上げた。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
「昨年まではグリーンを少し外したところから簡単にボギーを叩いていたんです。それで今年のオフからずっと10ヤードの距離を練習しています」。オフの間は相当量のアプローチ練習を行ったが、シーズンに入ってからもその練習を欠かすことはない。内容はいたってシンプルで、使用クラブは54度と58度の2本のウェッジのみ。「止まりにくいグリーンなら58度で、転がしたい時は54度のウェッジを使います」。ボールをどこに落とすかどうかは感覚的なものだが、それを毎日続けることで当然のように精度は上がってきた。
また、パッティングでも今季はストロークを改良している。「昨年まではアウトサイドインの軌道でストロークしていましたが、今年からインサイドインの軌道に変えました」。竹田は持ち球が右に曲がるフェードボールのため、軽いアウトサイドインの軌道でスイングしている。パッティングもショットと同じイメージにしたほうがいいと考え、アウトサイドインの軌道でストロークしていたのだ。ところが、ボールに右回転がかかるとスライスラインは打ちやすくても、フックラインに対しては違和感もあった。そこでパッティングだけはインサイドインの軌道に変えたのだ。
「シーズン序盤はなかなか上手くいきませんでしたが、我慢して続けた結果、今ではスムーズにストロークできるようになりました」。アプローチとパッティングに自信をつけたことで、ショットでも思い切ってピンをデッドに狙っていけるようにもなった。たとえ今大会のように厳しいセッティングのため、パーオン率が下がったとしても、パーセーブできる自信があれば果敢にピンを狙う姿勢を崩す必要はない。飛ばし屋有利と言われる中、飛距離を活かすためにも、あえて成長した小技で公式競技2連覇を目指す。(山西 英希)
また、パッティングでも今季はストロークを改良している。「昨年まではアウトサイドインの軌道でストロークしていましたが、今年からインサイドインの軌道に変えました」。竹田は持ち球が右に曲がるフェードボールのため、軽いアウトサイドインの軌道でスイングしている。パッティングもショットと同じイメージにしたほうがいいと考え、アウトサイドインの軌道でストロークしていたのだ。ところが、ボールに右回転がかかるとスライスラインは打ちやすくても、フックラインに対しては違和感もあった。そこでパッティングだけはインサイドインの軌道に変えたのだ。
「シーズン序盤はなかなか上手くいきませんでしたが、我慢して続けた結果、今ではスムーズにストロークできるようになりました」。アプローチとパッティングに自信をつけたことで、ショットでも思い切ってピンをデッドに狙っていけるようにもなった。たとえ今大会のように厳しいセッティングのため、パーオン率が下がったとしても、パーセーブできる自信があれば果敢にピンを狙う姿勢を崩す必要はない。飛ばし屋有利と言われる中、飛距離を活かすためにも、あえて成長した小技で公式競技2連覇を目指す。(山西 英希)
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