夏の全国大会『総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』を挟み、約1ヶ月間の中断期間を経て再開された『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』。1部リーグ第14節は、9月21日(土)に5試合、9月22日(日)に1試合が行われた。

　中断前は、首位・筑波大学と2位・明治大学が勝点1差と僅差で激しい首位争いを展開。中断明けの今節も"2トップ"の動向が注目された。
　首位の筑波大は3位の東京国際大学との上位対決。前半にコーナーキックの流れから小川遼也が先制点を挙げると、終了間際にも半代将都が倒されてペナルティーキックを獲得。これを半代自身が決め、2-0で東国大に完勝した。一方、2位の明大は10位の駒澤大学と対戦。両チーム決定機を決めきれず、90分を過ぎてもスコアは0-0。このままドロー決着かと思われたが、アディショナルタイムの90+5分、明大はコーナーキックを多久島良紀が頭で合わせてゴール。これが決勝点となり明大が勝利を収めた。

　3位以下では、3位・東国大と4位・中央大学がそろって敗戦。なかでも5位・東洋大学との直接対決となった中大は、退場者を出しての逆転負けと厳しい結果に。順位こそ変わらなかったものの、東洋大は4位の中大を勝点1差、3位の東国大を勝点2差と射程圏内に捉えた。

　6位・日本大学と7位・東海大学の直接対決は東海大が大量5ゴールを挙げて2-5と快勝。また7位・桐蔭横浜大学と8位・流通経済大学の同勝点対決は、中島舜が2得点を挙げる活躍で流経大が0-3勝利。この結果、6位に東海大、7位に流経大が浮上。敗れた日大は8位、桐蔭大は9位に順位を落とした。

　降格圏に沈む11位・国士舘大学と12位・関東学院大学の試合は国士大が3点を先取し1-3で勝利。勝点2差の駒大が敗れたため、国士大は10位となり自動降格圏を脱出。駒大が11位の自動降格圏に後退することとなった。

　2位・明大は首位・筑波大と勝点1差のまま、25日(水)に落雷のため延期となった第12節の試合を行う。明大はこの試合で引き分け以上の結果を出せば首位を奪還。要注目の一戦となるだろう。また、9月28日(土)、9月29日(日)に行われる第15節では、流通経済大学vs筑波大学の"茨城ダービー"が開催される。筑波大ホームの茨城ダービーでは筑波大が快勝したが、流経大がホームでのリベンジなるかこちらも要注目だ。

東京国際大　0(0-1)2　筑波大
得点者）【筑波大】 小川遼也、半代将都

日本大　2(1-2)5　東海大
得点者）【日大】関日向多、熊倉弘達【東海大】遠野翔一×2、桑山侃士、伊藤ジョフリー、オウンゴール

桐蔭横浜大　0(0-0)3　流通経済大
得点者）【流経大】松永颯汰、中島舜×2

中央大　1(1-2)2　東洋大
得点者）【中大】 岡野一恭平【東洋大】 湯之前匡央、鍋島暖歩

関東学院大　1(0-2)3　国士舘大
得点者）【関東大】 中田舜貴【国士大】 菅澤凱、本間凜、東川続

駒澤大　0(0-0)1　明治大
得点者【明大】多久島良紀