<国内男子ゴルフ>10年来の友人=永野&ヨンハンが2年連続V争い。きょうはホールインワンも!

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会

【後ろ歩きで楽しくおしゃべり©JGTOimages】

ゴルフをもっとオープンに「パナソニックオープン」

9月19日ー22日 有馬ロイヤルゴルフクラブ (兵庫県)7100yard・par72▼20日大会2日目

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公私共に仲の良い2人が、ゲンのいい試合で、今年も共に上昇だ。

永野竜太郎(ながの・りゅうたろう)と1歳下の宋永漢(ソン・ヨンハン)は、予選の同組ラウンドで、ピリッとした中にも和気あいあい。

この日、ひときわ盛り上がったのが、後半の14番だった。

永野が自身2度目のホールインワンを達成。
6番アイアンのティショットは手前2メートルに落ちて、カップに消えた。

にぎやかに、ハイタッチで祝福しながら、ヨンハンは内心、複雑だった。

「悔しいですね」と、6アンダーの「66」でヨンハンと2差の通算11アンダーまでスコアを伸ばしてきた永野にちょっぴり嫉妬。

前日初日は、1日11アンダーを記録して、単独トップで躍り出たヨンハンだったが、「きょうは2つだけ(2アンダーの70)。おんなじコースで、おんなじ人間が、おんなじクラブを持ってやっているのにおかしいですよね」と、自分にプンプン。

半面、韓国では、ホールインワンを達成した人の隣で見ていた人にこそ幸運が訪れるという言い伝えがあるそうで、「今週、もし勝てたら竜太郎さんのおかげです」と、ニコニコ。

ラウンド後に行われた永野のホールインワンの撮影会では、すぐ隣で冷やかし。

【記念撮影中の永野の隣で…©JGTOimages】

【冷やかしてにらまれてます笑】

「大事な記念なんだから、もっと笑いなさいよ!」と、やじを飛ばして、永野にじろりとにらまれていた。

2013年から日本ツアーで戦うヨンハンが、初めて一緒に回った日本人選手が永野だった。以来、ときどき一緒に食事をしたり、ヨンハンが悩んだときに相談したりと、友情を深めていった。

ヨンハンが3日目まで首位を走った昨年大会も、3日目の最終組で共に優勝争いを繰り広げたが、ヨンハンは最後2位、永野は5位に終わった。

ちなみに永野に限っていえば、2021年大会では、当時アマチュアの中島啓太(なかじま・けいた)にプレーオフで敗れて2位に終わっている。

直近なら、先週の「ANAオープン」も最終日を首位で出ながらまた2位。
初Vに挑み続ける永野の気持ちはヨンハンにも痛いほどわかる。

「僕も初優勝(2016年SMBCシンガポールオープン)までたくさん2位を経験したし、2勝目(2023年Sansan KBCオーガスタ)まで時間もかかりましたので…。苦しかった」。

でも永野から、ゴルフに関する弱音や愚痴を一度も聞いたことはない。
「たぶん竜太郎さんは、どうすれば勝てるか自分でわかっているんだと思う」と、察する。
「竜太郎さんは必ず勝つ。そして一度勝ったら何勝もする」と、ヨンハンは確信している。

自身通算7回目の2位に終わった先週についても「もちろん逃げ切れたら良かったですけど、相手もいることでコントロールは出来ない」と気丈に述懐し、「先週も4日間トータルでいえばよかったですし、今週もいい感じで出来ている」と、淡々と述べた永野。

決勝ラウンド初日の3日目もまた同じ組になった。
「竜太郎さんとは去年も一緒。今年も優勝争いできるのは嬉しいです」とヨンハン。

今月の韓国開催「Shinhan Donghae Open」ではヨンハンがデジカルビをふるまった。
来月の宮崎「ダンロップフェニックス」ではそのお礼にと、永野が美味しい宮崎牛をごちそうしてくれる約束になっているそうだ。
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