U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024 女子 大会レポート 澤桃花「北海道の外でも通用するようなフィジカルを作る」酪農学園大学附属とわの森三愛(北海道)

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【©U18日清食品リーグ】

酪農学園大学附属とわの森三愛は、攻守両面におけるフィジカルの強さを武器とするチームです。「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」でも、タフに守ってきた相手を逆によろめかせる、接触してもシュートまで行ききる、空中戦での競り合いに動じないといった、他のチームとは一線を画する身体の強さを披露しました。

そんなチームの日々の身体作りを、有澤奈々子ヘッドコーチはこう説明します。「このチームとしては珍しくサイズの大きい選手たちが何人も入学してきたので、3年目となる今年を見越して身体を大きく、強くしていこうと考えました。柱としているのはトレーニングと食事です。専門のトレーナーに身体作りのメニューを組んでもらい、チーム練習終了後の自主練に入る前に20合炊きの炊飯器を2台使ってご飯を炊き、食べさせています」

酪農学園大学附属とわの森三愛の部員は46人なので、部員1人につき1合近い米を食べていることになります。部員たちは大きなタッパーにご飯をよそい、お好みの『ご飯のお供』とともにモリモリ食しているそうです。

【©U18日清食品リーグ】

「口数は多くないけど優しい縁の力持ちタイプ」と有澤ヘッドコーチが紹介するキャプテンの澤桃花選手は、176cmの長身と抜群の力強さを兼ね備えたフォワードですが、入学当時は身体が細く、パワフルなプレーヤーではありませんでした。

「入学してしばらくは、練習後のご飯は食べられても、家に帰って夜ご飯をちゃんと食べることができませんでした」。そんな澤選手は、たんぱく質を多めにするなど栄養バランスを考えた食事を用意してくれるお母さんの励ましを受けながら、少しずつ食事量を増やしたと言います。「最初は身体を強くすることの大切さをあまり分かっていなくて、コーチに言われてるからやっている感じでした。でも試合で自分がフィジカルで得点を取れてることが分かってきて、もっと自分から強化しようと思うようになりました」

有澤ヘッドコーチは「夏よりずっと強くなっています」と、澤選手を含む部員たちのフィジカルがまだまだ成長している様子をうれしそうに話します。澤選手も2月の新人戦では自分よりも大きな選手に当たり負けしていたのが、この「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」では感じなかったと胸を張りました。それでも「これからもっと本格的に筋肉量を増やして、北海道の外でも通用するようなフィジカルを作っていきたいです」と、まだまだ満足していません。

【©U18日清食品リーグ】

インターハイ予選で2位に入り、「次こそ優勝を」と意気込んだ酪農学園大学附属とわの森三愛でしたが、ケガ人などの影響もあって「U18日清食品 北海道ブロックリーグ2024」を全敗で終えました。ケガや進路関係で主力の3年生のコンディションが整わず、帯広大谷(北海道)や札幌東商業(北海道)との試合は接戦に持ち込むも勝ちきることができませんでした。

「インターハイ予選の後からチャレンジしてきたことがなかなか上手くいきませんでした」と澤選手は悔しそうに大会を振り返りましたが、「点差が離れた試合もあきらめず『みんなでもう一回やり直そう』と話し合って接戦に持ち込めたところは良かったです」と手応えも話してくれました。有澤ヘッドコーチは178cmとチームで最も背の高い神原愛子選手が、劣勢でも力強くアタックし続ける姿勢に成長を感じたと話し、応援席の部員たちがどの試合も元気いっぱいにベンチを盛り上げる姿も印象的でした。

トレーニングは成果が目に見えやすい分、自信に繋がりやすいと言われます。「自分自身の力でしっかり身体を作り上げた」、「フィジカルでは負けない」という確かな自信を土台に、酪農学園大学附属とわの森三愛はこれからも成長を続けていきます。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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