【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】1年生ガードがステップアップ中! 東山 #14 中村颯斗

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【©U18日清食品リーグ】

9月16日(月・祝)の「U18日清食品トップリーグ2024」、日立柏体育館(千葉県柏市)でインターハイ王者の東山(京都府)と京都精華学園(京都府)による“京都”対決が行われました。インターハイ府予選や近畿ブロック大会で東山に次ぐ準優勝となっている京都精華学園にとっては、リベンジを期す試合。#13 新開温矢選手(3年/182cm)は「(東山に敗れて)京都府で一番泣いているのが自分たち。やっぱり、負けられないという気持ちがあります」とこの一戦に懸ける思いを語っていました。

立ち上がりからハードディフェンスを展開する京都精華学園。リバウンドで優位に立つと#23 東郷然選手(3年/187cm)、新開選手らが得点につなげて12-3というスタートを切ります。しかし、東山は#14 中村颯斗選手(1年/178cm)が3本連続で3ポイントシュートを決めると、同級生の#4 鈴木勇功選手(1年/186cm)も速攻から得点。一気に点差を詰めました。

それでも京都精華学園は#14 西村晴太選手(3年/168cm)がブザービーター3ポイントシュートを沈めて、24-19で第1クォーターを終えました。続く第2クォーターは、ベンチメンバーでの戦いに。中盤以降、東山はアーリーオフェンスからの得点に加えて、ハイローの合わせから得点して逆転。45-39としてハーフタイムを迎えます。

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巻き返したい京都精華学園は、新開選手がスピードを生かして得点していきますが、東山はペースを崩しません。着実に得点を重ねていく中でエースの#5 瀬川琉久選手(3年/184cm)は、スピンムーブから踏み切るとダブルクラッチを入れてレイアップを成功。

華のあるプレーを披露すると、中村選手も立て続けに3ポイントシュートを決め、21点のリードを作って第3クォーターを終えました。第4クォーターでは京都精華学園が26-17と意地を見せましたが、東山が91-79で2勝目を挙げました。

勝利した東山にとって大きかったのが、1年生ガード中村選手の活躍です。チームがスロースタートとなる中、第1クォーターに3本の3ポイントシュート(最終的に5/9)を沈めて盛り立てると、その後も一瞬の速さを生かしたクロスオーバーからのプルアップジャンパーなど、コンスタントに得点。合計21得点をマークしました。

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今夏、中村選手は1年生ながら全試合にスタメン出場し、東山のインターハイ初優勝に貢献しました。しかし、高校バスケの高さ、当たりの強さもあって実は” シュートに悩んでいる”と言います。

「インターハイでは自分の持ち味を出せず、思うようなプレーができませんでした。特にピックを使ってシュートを打つといったことが苦手な部分で、自分が引いて打てなかったり、打っても入らなかったりでした」。悩んでいるシュートについて転機となったのが、偉大な先輩の言葉でした。

教育実習で母校に来ていたOB、米須玲音選手(日本大学4年生)から「少ない本数でいいから、何本連続成功を何セットという形でやった方がメンタルも鍛えられるよ」という助言を受けて、#8 小野寺星夢選手(3年/180cm、本日3ポイントシュート4本を決めて22得点の活躍)と共に練習。

「徐々にキャッチ&シュートでも入るようになってきて、この2日間はシュートタッチも良かったし、スピードを生かしたドライブという持ち味も発揮することができました」と笑顔を見せました。さらなるステップアップを見せる中村選手。東山に新たなビッグスコアラー誕生の予感がします。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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