金子侑司引退セレモニー「12年間、本当に夢のようで幸せな時間でした」

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埼玉西武ライオンズ・源田壮亮選手(左)金子侑司選手(右) 【ⓒPLM】

 9月15日、ベルーナドームにて埼玉西武・金子侑司選手の引退試合が行われた。金子侑選手は「1番・左翼手」で先発出場。ノーヒットに終わったが、レフト線の打球をスライディングキャッチするなど、華麗な外野守備で球場を沸かせた。

 試合後の引退セレモニーでは、金子侑選手の印象的なプレー映像がビジョンに流れた。東北楽天・浅村栄斗選手、広島・秋山翔吾選手といったかつてのチームメイトや、東京ヤクルト・青木宣親選手からのビデオメッセージも。そして、源田壮亮選手、増田達至投手、家族からの花束を受け取った後、金子侑選手からの手紙が映し出された。以下、メッセージ全文。

「自分なりに考え、今回皆さまへの気持ちや自分の思いを手紙という形で伝えさせていただくことにしました。よろしくお願いします。

まず初めにこのような素晴らしい1日を用意してくださったライオンズの皆さま、本当にありがとうございました。また、本日球場にお越しにいただいたたくさんの方々や、来られなくても、テレビ中継や配信で見ていただいている方々とこの日を共有することができたことを心からうれしく思います。今日という一日は、一度しかない人生の中で忘れることのできないとても大切で幸せな1日になりました。本当にありがとうございました。

ここからは大切な方々へ感謝を伝えていきたいと思います。

両親へ。2人の息子に産んでくれて本当にありがとう。辛いときもあったけど、大きな愛を与え続けてくれたおかげでここまでやってくることができました。2人の笑顔が見たくてもっと頑張りたかったけど…… ここで野球という物語は終わりにします。これからの人生も家族みんながたくさんの笑顔であふれられるよう精一杯頑張っていくからよろしく。

応援してくれた大切な友だちへ。みんなの分もと思ってここまで頑張ってきたけど、今日でいよいよ最後になったわ。自分自身正直寂しい気持ちはあるけど悔いはありません。これからは野球選手じゃなくなるから、みんなにイジられることも減るかなって少し安心してます。これまでずっと心からの応援本当にありがとう。落ち着いたらまたみんなで野球しよう。

ライオンズの仲間たちへ。何不自由なく野球に集中できるよう毎日支えてくださった裏方の皆さま、本当にありがとうございました。いつも優しく話してくださり、かっこいい背中を見せ続けてくださった先輩方、本当にありがとうございました。年は近かったり離れたりしていたけど、ご飯に行ったり飲みに行ったりたくさん仲良くしてくれた後輩たち、本当にありがとう。プロ野球という世界で皆さんと出会えて、うれしいときも辛いときも一緒に野球ができたことは一生の宝物です。これからの皆さんのご活躍を心から願っています。

ファンの皆さまへ。どんなときもたくさんのご声援本当にありがとうございました。グラウンドに立っているときの皆さまの応援はいつも心を震わせてくれ、いつも力になっていました。ライオンズファンの皆さまの応援が12球団で一番だと思っていますし、僕は本当に大好きです。これからは僕もライオンズを応援する皆さまの一員に加えさせていただきますのでよろしくお願いします。本当にありがとうございました。

 金子侑選手は「最後に、これまでの僕の野球人生に携わっていただいた全ての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。12年間、本当に夢のようで幸せな時間でした。本当にみなさんありがとうございました!」と話し、球場を一周した。レフトスタンド前に立つと、大勢のライオンズファンが金子侑選手の応援歌を熱唱。時折笑顔を見せ、かみしめるような様子が印象的だった。

 最後はチームメイトらと握手を交わし、マウンドで7回宙に舞った。

埼玉西武ライオンズ・金子侑司選手 【ⓒPLM】

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