19歳菅楓華が首位「目標はシード権と初優勝」
菅 楓華 【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
(天候:晴れ 気温:30.8℃ 風速:4.0m/s)
《グリーン=スティンプ:9 1/4フィート コンパクション:22mm》
19歳のルーキーが驚異の8バーディー、ノーボギー。自己ベストを2打縮めて64をマークし、堂々単独トップに立った。菅楓華は「私の持ち味は、ピンをデッドに攻めるショット。今日もピンへ向かってしっかり突っ込めて、バーディーチャンスに付くことが多かったので良かったです」とはにかみながら微笑んだ。
もっとも、スタートダッシュで勢いづくことができたのは、パッティングのお陰だった。インスタート最初の10番パー4で、いきなり10メートルのバーディーパットを沈めた。「朝の練習では、ショットであまり気持ちよく振れていなかったので、パッティングを頑張ろうと思ってスタートしました。回っているうちに、ショットもよくなってきました」とうなずいた。
宮崎・日章学園高3年だった昨年、JLPGA最終プロテストに合格。前週の公式競技「ソニー 日本女子プロ選手権」では予選落ちしたが、前々週の「ゴルフ5レディス」では競技短縮となった2日間をノーボギーで回り、通算7アンダーで8位タイに入っている。まだ調子の波はあるが、高い実力の片鱗はうかがえる。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
「プロの雰囲気、お客さんの前で打つプレッシャーにもだいぶ慣れてきました」と初々しいが、一方で、年間を通して試合に挑み続けるのは初めての経験だ。猛暑こそ少し和らいだとはいえ、華奢に見える体には疲労が蓄積している。
「ゴルフを思う存分できることは楽しいですが、最近は最終日にスコアを落とすことが多いので、ホールアウト後の練習も軽めに抑えて、やり過ぎないようにしています」、「疲れてしまって外食に出る気にはなれません。楽しみは甘い物を食べること。昨日は、削りいちご氷をいただきました」と、ティーンらしいあどけなさものぞかせるのだった。
【Photo:Atsushi Tomura/Getty Images】
つまり、第2日に2打以上伸ばせれば、最終日は初優勝を意識してプレーすることになる。紅葉が華やかに色づく季節にはまだまだ早いが、「楓華」は躍動感いっぱいのプレーでギャラリーを魅了する。(宮脇 廣久)
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