マイナビ仙台レディース2024-25 新加入選手インタビューvol.1
「チームに示す“勝つための厳しさ”。試合に出て、お世話になった仙台へ恩返しを」 DF 23 佐々木繭選手
【©mynavisendai】
「始動前にも少し自主練習をしていました。仙台の街並みが懐かしいですね。クラブハウスは年季が入ってきた感じがします(笑)」
―設備などは変わらないかもしれませんが、チームは大きく変わりましたね。
「人が違いますよね。選手が大きく変わっています」
―三菱重工浦和レッズレディースからマイナビ仙台レディースへ。どのような決断でしたか?
「移籍先の第一候補が仙台でした。仙台に戻るという選択が一番かな、と思っていました。断られなくて良かった(笑)」
ー「佐々木繭選手完全移籍加入」のお知らせに、サポーターや関係者の大きな反応がありました。
「(仙台時代の元雇用先)みやぎ生協の方々とグループLINEがあり、そこで『おかえり!ニュース見たよ』とご連絡頂きました。新聞にも“仙台復帰”という形で載せて頂いていたようで、そういうことも嬉しかったです」
【©mynavisendai】
「練習中、みんな静かだということを聞いていたので、どうなのかな?と様子をうかがっていたのですが、全然そんなことはなかったです。私は参加していませんが、北海道でのキャンプで『みんな元気にやろう』という雰囲気だったみたいですね。その雰囲気のまま、仙台でもみんなすごく元気です。私は選手の中でも年上の方なので、『ビビられちゃうかな?』と思っていたのですが、年下の選手たちも人懐っこい感じで、きさくに話しかけてくれるので助かっています」
―同い年の選手はいますか?
「それが、いないんです。一つ上が、かえちゃん(佐藤楓選手)。近い年下の選手は(佐々木)美和です。今年31歳です」
―武蔵丘短期大学を卒業し、ベガルタ仙台レディースに入団した時は……
「20歳でした。そこから5年間お世話になりました」
―仙台でも活躍しましたが、2018年に浦和レッズレディースに移籍し、本当に大きな経験を積んできましたね。
「そうですね。仙台では、なでしこリーグのスピード感とか、組織での守り方を学ばせてもらって、すごく成長させてもらいました。それをレッズでより表現させてもらったと思います。いろんな経験ができました。それを、今度はこの仙台で少しずつ還元できればなと思います。優勝も含め、経験してきたことは私が伝えられることだと思っているので、練習中の声掛けや、試合に負けた後のこと。そういうところは(安藤)梢さんたちが見せてくれたことがあると思っています。自分たちもそういう振る舞いができたらなと思います」
―若い選手も多いクラブなので、佐々木選手の経験は大きな糧になるのではないかと思います。
「練習から厳しさの基準をどんどん上げていきたいと思います」
―先発でどんどん稼働してもらわないといけないですね。
「はい(笑)そのために、まずは自分のコンディションを上げることに力を注ぎます」
―個人としてはどのようなことを目指すシーズンですか?
「去年、マイナビ仙台レディースが10位だったということには驚きました。技術もあるし、戦力的にももっと上にいて良いチームです。新しいスタッフが入り、新しいトレーニングが行われ、基礎を作り上げているところだと思うので、まずは自分もそれを取り入れて体現できるようにしたいです。そして、何よりもまず、自分自身がピッチに立つということですかね。レッズでは出場時間も短くなってしまっていたので。ピッチに立って、お世話になった仙台へ恩返しをするということが今シーズンの目標です」
(マイナビ仙台レディースオフィシャルライター・村林いづみ)
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