全馬が移籍初戦の馬たち!高配当続出ファイナルレースの予想の切り口は?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

佐賀県競馬組合
チーム・協会

佐賀競馬場 【撮影:大恵陽子】

今夜の佐賀競馬の最終レースは、全馬が移籍初戦というメンバー。対戦自体が初めてに加えて、全馬が佐賀コース初体験で馬場適性も未知数です。それゆえに、今回と同条件※のレースでは直近1年で5レース中4レースで3連単万馬券。
どう予想をしたらいいか迷う一戦を、大恵総合研究所でおなじみの競馬リポーターの大恵陽子がデータから的中の糸口を探ります。

※同条件:「佐賀最終レース」かつ「全馬が移籍初戦」

大恵総合研究所 【佐賀支部】

佐賀でも最終レースに高配当続出の条件があり!?

みなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。

高知競馬が約1カ月間の休催で、名物「一発逆転ファイナルレース」がなくて寂しいな…と思っていたところ、佐賀競馬で高配当続出のレースがあると聞き、大恵総合研究所に佐賀支部を設立して期間限定でスポーツナビで最終レース予想を連載しています。

地方競馬をデータ面から攻略しよう!を掲げて設立した大恵総合研究所。
記念すべき第1回となった昨夜の佐賀競馬最終レースは見事的中!
いい勢いに乗って、第2回目の今回も佐賀競馬の最終レース攻略を目指しましょう。

昨年は18万馬券!未知数だらけの一戦

今夜の佐賀競馬の最終レースは「YouTube生配信中!SAGAリベンジャーズ3歳-12組」。
出走する全馬がJRAや他地区からの移籍初戦となっています。

ということは、佐賀の小回りコースや馬場への適性が未知数で、基本的に対戦したことがない顔合わせのため力比較も難解。
それゆえに同条件である「全馬移籍初戦」「最終レース」で行われた5レース中4レースで3連単が万馬券と波乱の結果となっています(直近1年)。

唯一、万馬券とならなかったレースでも3連単は6000円近くの配当で、佐賀競馬としては“やや好配当”と言えるでしょう。

全馬が移籍初戦の最終レース 【3連単配当一覧】

前走距離や位置取りから見える好走パターン

全馬が移籍初戦となると、力比較が難しくなり、ポイントは「何を切り口とするか」です。

そこで、これまでのキャリアから好走パターンを探ってみました(下表)。
データはすべて今回と同条件の「全馬移籍初戦」「最終レース」の直近1年です。

まずは「前走がJRAダート1400m以下(地方交流含む)」組。
肌感覚として、短距離適性のある馬の方が小回りの地方競馬には合うイメージがあります。
すると、5レース中2レースで前走ダート1400m以下だった馬が勝利。3着内率は35.7%で、3頭に1頭が馬券圏内に入っていました。

次に着目したのは「5番手以内でレース経験あり(直近5走)」。
これは距離は何mでもいいから、とにかく先行するスピードを持った馬を見つけるためのフィルターです。
こちらに該当する馬は3勝、2着2回、3着4回。勝率、連対率、3着内率は前項と似た値となりました。

では、前述の2項目を掛け合わせた場合はどうでしょうか。
「前走がJRAダート1400m以下(地方交流含む)」、かつ「直近5走のいずれかで5番手以内があり」という馬は8頭が該当。2勝、2着と3着が各1回で勝率25%、3着内率50%と高い数値となりました。

キャリア別成績 【表】

では、気になる予想と買い目は?

これらを踏まえると、ぜひとも狙いたいのは「前走がJRAダート1400m以下(地方交流含む)」、かつ「直近5走のいずれかで5番手以内があり」という馬。

ところがどっこい!
今夜の出走馬に該当馬はゼロ…。
こういう詰めの甘さが大恵総合研究所らしさではあるのですが、それでは予想になりません。

もう少し出走馬のキャリアを精査すると、準ずる馬がいました。
②ワイドジャイキリです。
岩手からの移籍馬のため「前走がJRAダート1400m以下(地方交流含む)」には当てはまらないのですが、元はJRAでデビューした馬。JRA時代には福島ダート1150mで5番手から運ぶなど、短距離ダートでも序盤で好位につけることができていました。
その後に移籍した岩手では3コーナー手前で置かれはじめるレースが見られ、佐賀でどこまでやれるかやや不安要素も残しますが、内枠を利して前付けできれば妙味があるかもしれません。

③リトルアイドルは名前の通り370kg台の小柄な牝馬。
3走前には芝2200mで2番手外からレースを運びました。京都の外回りコースで直線で一気に他馬がスパートをかけるとついていけなくなってしまいましたが、ダートなら芝ほどの急激なペースアップは起こりづらく、上手く立ち回れる可能性もあります。

⑨グシュタッドパレスは前走が初ダート。
後方から運び12着と、活字で見ると狙いづらいのですが、レース映像を見てみると直線でも馬群に食らいつく格好を見せていて、数字ほど悪い印象を受けません。
前走は東京ダート1300mで、好走馬の条件にも当てはまります。

また、④カルデナールは新馬戦(ダート1800m)で逃げて7着。2戦目は先行争いで脚を使い15着でしたが、ダートで1700m~1800mを走っていたJRA時代から距離短縮となれば、さらなる粘りを見せることも考えられます。

ここに、佐賀最終レースの3歳戦で好成績の出水拓人騎手が乗る①メイショウポワロを加えます。

万馬券続出の高配当レースのため、手広く買える一戦。
少頭数ではありますが、高配当を期待して3連単5頭ボックス①②③④⑨の60点で勝負します。

騎手別成績 【佐賀最終レース3歳戦、直近1年】


今夜は17時~YouTube「SAGAリベンジャーズ」にも出演します。
生配信で、佐藤哲三さんのパドック解説や、ゲストでサッカー元日本代表のハーフナー・マイクさんとワイワイと予想しながら馬券を買う予定です。ぜひ「SAGAリベンジャーズ」もご覧ください。

YouTube「SAGAリベンジャーズ」 【8月11日放送】

佐賀11レース「YouTube生配信中! SAGAリベンジャーズ3歳-12組」 【出馬表】

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著者プロフィール

佐賀競馬は九州唯一の地方競馬場として主に土日に競馬を開催しています。注目の重賞情報やイベント情報など、佐賀競馬のニュースを日々お届けいたします。

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