【週刊グランドスラム263】ショウワコーポ―ションは連覇に突き進む――第48回全日本クラブ野球選手権大会の出場チームがいよいよ出揃う

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昨年のクラブ王者・ショウワコーポレーションは、今年も磐石の試合運びで全国の出場権を獲得した。 【写真=横尾弘一】

 春先から全国各地で実施されてきた第48回全日本クラブ野球選手権大会の出場16チームを決める予選が、いよいよ大詰めを迎えている。北海道は札幌ホーネッツ、東海は初出場の焼津マリーンズ(静岡県)、北信越は千曲川硬式野球クラブ(長野県)、東近畿は大和高田クラブ(奈良県)、西近畿はマツゲン箕島野球部(和歌山県)が出場権を獲得。都市対抗期間中には、東北と中国・四国で二次予選が行なわれ、東北ではエフコムBC(福島県)、水沢駒形野球倶楽部(岩手県)、東北マークス(宮城県)、弘前アレッズ(青森県)が予選を勝ち抜いた。ショウワコーポレーション(岡山県)が昨年の大会で優勝したため、出場枠が2となっている中国・四国二次予選は、7月27日に倉敷市営球場で開催された。
 例年は中国一次予選を突破した3チーム、四国一次予選の勝者1チームでトーナメントを行ない、優勝チームに出場権が与えられているが、今年は一回戦が代表決定戦となる。ショウワコーポレーションが2年続けて出場権を得ている中、3年ぶりの出場を狙う松山フェニックス(愛媛県)をはじめ、他のチームにとっても全国へ駒を進める大きなチャンスだ。そんな緊張感ある対戦が、まずはショウワコーポレーションと福山ローズファイターズ(広島県)から始まった。
 ショウワコーポレーションを倒すのは容易くないが、福山ローズファイターズも昨年の都市対抗広島県一次予選では、伯和ビクトリーズに勝って中国二次予選に進出している。南渕時高監督(元・オリックス)や山内和宏コーチ(元・中日)ら、プロ経験者の指導で着実に力をつけているのだ。しかし、ショウワコーポレーションの先発、昨年まで東北楽天でプレーしていた引地秀一郎を打ち崩すことができず、1点ずつ小刻みに奪われて0対4で惜敗。ショウワコーポレーションは、やはり昨年まで東北楽天に在籍した髙田萌生が最後を締めた。

8月10・11日の関東二次予選で16代表が出揃う

 松山フェニックスが対戦したのは、航空自衛隊防府クラブ(山口県)。2021年には、この予選で代表決定戦に進出しており、全国まであと一歩の実力を備える。また、松山フェニックスでは、カナフレックスから転籍して打線の軸を担う古和田 仁が都市対抗で四国銀行に補強され、前夜の二回戦にも出場したために欠場しており、得点力がやや心配された。それでも、初回からそつのない攻撃で得点を重ね、6対0で3年ぶりの出場権を手にした。

松山フェニックスも、力強い戦いぶりで3年ぶりの出場権を手にした。 【写真=横尾弘一】

 このあと、8月3~4日に佐賀県で開催された九州二次予選では、シンバネットワークアーマンズベースボールクラブ(沖縄県)が、日本一の経験もあるビッグ開発ベースボールクラブ(沖縄県)に延長10回タイブレークで競り勝ち、12チームが決まった。残すのは関東の4代表で、8月10~11日に全国の会場にもなる栃木県足利市のジェットブラックフラワーズスタジアムなどで行なわれる。出場チームと組み合わせは以下の通り。

【第48回全日本クラブ野球選手権大会関東二次予選組み合わせ】

 クラブ野球を観戦したことのない方には、その熱い戦いをぜひ体験していただきたい。
【取材・文=横尾弘一】

【左=紙版表紙・右=電子版表紙】

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著者プロフィール

1949年に設立した社会人野球を統轄する(公財)日本野球連盟の公式アカウントです。全国の企業、クラブチームが所属し、中学硬式や女子野球の団体も加盟しています。1993年から刊行している社会人野球オフィシャル・ガイド『グランドスラム』の編集部と連携し、都市対抗野球大会をはじめ、社会人野球の魅力や様々な情報を、毎週金曜日に更新する『週刊グランドスラム』などでお届けします。

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