渋野日向子 5年ぶりの出場『初心に帰る』
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
原点回帰-5年ぶりの大会出場の渋野日向子が、ことさら強調したテーマだ。不調から抜け出し、「少しずつ良くなっている。これなら(日本の)皆さんの前でプレーができる。大丈夫だと思った。私は(JLPGAツアーの)シードをもっているわけではない。機会をいただいて、ファン皆さんの前へ立つことができるわけです。気を引き締めている。初心に帰る時間。違う新しいものを吸収したい」と、語った。
30日に帰国し、北海道へ。すぐさま調整をはじめた。「環境が違うし、とても本調子とは思えない。だけど、それを理由にできませんからね。調整のポイントは体調を整えることが一番ですけど、スイングでは切り返しのタイミングが、はやくなることがあるから要チェックです」と、あすの開幕へ備える。
続けて、「去年はけがもあった。調子がいまひとつで、悩んだ一年です。試行錯誤をしながら、今はつかめているようで、つかめていない。そんな感覚かなぁ」。そんな時のJLPGAツアー出場は新しい風を吹かす意味で、願ってもいない刺激となるだろう。
振り返れば19年、AIG女子オープンでシンデレラとなり、凱旋試合になったのが今回である。「あの時、すごく忙しかった。いろいろと周囲の状況が変わった段階ですね。ただ、そんな感じですから、記憶には残っていません。そうはいっても、前回はもちろん今回も、大切な試合に出場させてくださり、本当にありがたいです」と感謝のメッセージを添えた。
さらに、「皆さんから、お帰り-といわれるたびに初心に戻れる気がします。昔のことを思い出して・・・」。一方で、第1日のペアリングは小祝さくら、吉本ひかると、同期が同組というところも心強い。
「すごく楽しみにしている。2人はすごく調子がよさそうだし、大会を盛り上げられるように精いっぱいプレーします」と言葉が弾んだ。ちなみに、19年大会は13位タイだった。
(青木 政司)
【Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images】
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