ジャイアンツカップ千葉県予選決勝 京葉ボーイズ、佐倉シニアを倒し頂上決戦を制す
ボーイズリーグ代表の東都京葉ボーイズとリトルシニア代表の佐倉シニアの対戦!
両チームの決勝での対戦はこれまでに3度行われている。
2019年は3-2で京葉、2021年は5-4で佐倉、2022年は3-2で京葉が勝利している。
しかもその全てがサヨナラゲームという劇的な結末であった。
佐倉はこれまでリトルシニアの頂点に幾度となく輝き、ジャイアンツカップ(前身大会含む)でも優勝3回という実績を誇る。
自他ともに認める中学硬式野球界の雄だ。
一方の京葉は、創部10年余にして春夏連覇するなど、ボーイズ日本一3回、ジャイアンツカップでは2022年に準優勝するなど、飛躍的な成長をとげる注目株。
この一戦は千葉の王座決定戦ではあるが、中学硬式野球の頂上決戦とも目されている。
東都京葉ボーイズと佐倉シニアが対戦 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】
5番・中嶋も二塁打を放ち初回に2点をあげる。
京葉3回裏の攻撃、先頭の1番・西川が左中間二塁打、つづく深野の左前打で1点を返すも、4回表、佐倉5番・中嶋がライトポールに直撃する本塁打で追加点をあげる。
2点を追う京葉、5回裏の攻撃、6番キャプテン亀井の内野安打を足がかりに、古川、光永、泉原の4連続長短打で3点を返し逆転に成功。
さらに西川、四球で1、2塁のチャンスをつくると2番・岡村がセンターオーバーの三塁打を放ち5点目、3番深野の内野ゴロの間に岡村が生還しこの回一挙に6点をあげリードを4点に広げる。
マウンドに集まる京葉ナイン 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】
光永の好プレイで奮起する京葉ナイン
4点差を追う佐倉の攻撃、先頭打者・中村が四球で出塁、つづく石塚が中前打、北田は四球で満塁のチャンスをつくる。
4番・法量が三振するも、5番・中嶋がライト線を破る2塁打で3点を返し1点差につめよる。
一死2塁、中嶋は果敢に三盗を試みるが、光永の見事な送球でタッチアウト。
京葉はピンチを脱し佐倉に傾きかけた流れ食い止めた。
光永の好プレイに救われた深野は完全に復調。
6回、7回、打者6人を内野ゴロに仕留め竜虎相搏つ熱戦に終止符を打った。
東都クラブ京葉ボーイズが見事優勝!! 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】
事実、正捕手の光永は今大会一度もマスクを被っていない。
「絶対に負けられない一戦だから、どうしても出場したいと志願してきたんです。
関口監督と相談し出場を認めました。
光永の自己犠牲、フォア ザ チームの精神がチームに勇気を与え勝利を引き寄せたのです」
「今年のチームには、突出した力を持つ選手はいない。
個の力ではなくチームプレイ、チーム力で勝ってきました。
この子たちなら必ずやってくれると信じています」
と、村田の話はこう結ばれた。
準優勝に終わった2022年の夏。
東京ドームに置き忘れた大切な宝物を獲りに、京葉ボーイズの新たなる挑戦がはじまる。
※文中敬称略
(原稿:日本少年野球連盟 広報委員会)
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