ジャイアンツカップ千葉県予選決勝 京葉ボーイズ、佐倉シニアを倒し頂上決戦を制す

梅雨の晴れ間の7月13日、千葉県匝瑳市の山桑球場で第18回 全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップの千葉県予選決勝が行われた。

ボーイズリーグ代表の東都京葉ボーイズとリトルシニア代表の佐倉シニアの対戦!

決勝は、ボーイズリーグ代表の東都京葉ボーイズとリトルシニア代表の佐倉シニアの対戦となった。

両チームの決勝での対戦はこれまでに3度行われている。
2019年は3-2で京葉、2021年は5-4で佐倉、2022年は3-2で京葉が勝利している。
しかもその全てがサヨナラゲームという劇的な結末であった。

佐倉はこれまでリトルシニアの頂点に幾度となく輝き、ジャイアンツカップ(前身大会含む)でも優勝3回という実績を誇る。
自他ともに認める中学硬式野球界の雄だ。
一方の京葉は、創部10年余にして春夏連覇するなど、ボーイズ日本一3回、ジャイアンツカップでは2022年に準優勝するなど、飛躍的な成長をとげる注目株。
この一戦は千葉の王座決定戦ではあるが、中学硬式野球の頂上決戦とも目されている。

東都京葉ボーイズと佐倉シニアが対戦 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】

1回の表、佐倉の攻撃。京葉先発の2年生エース西川を攻め、1番・中村が中前打で出塁、3番・北田の右中間三塁打で先制点をあげる。
5番・中嶋も二塁打を放ち初回に2点をあげる。
京葉3回裏の攻撃、先頭の1番・西川が左中間二塁打、つづく深野の左前打で1点を返すも、4回表、佐倉5番・中嶋がライトポールに直撃する本塁打で追加点をあげる。

2点を追う京葉、5回裏の攻撃、6番キャプテン亀井の内野安打を足がかりに、古川、光永、泉原の4連続長短打で3点を返し逆転に成功。
さらに西川、四球で1、2塁のチャンスをつくると2番・岡村がセンターオーバーの三塁打を放ち5点目、3番深野の内野ゴロの間に岡村が生還しこの回一挙に6点をあげリードを4点に広げる。

マウンドに集まる京葉ナイン 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】

光永の好プレイで奮起する京葉ナイン

京葉は5回からのマウンドに深野を送る。
4点差を追う佐倉の攻撃、先頭打者・中村が四球で出塁、つづく石塚が中前打、北田は四球で満塁のチャンスをつくる。
4番・法量が三振するも、5番・中嶋がライト線を破る2塁打で3点を返し1点差につめよる。
一死2塁、中嶋は果敢に三盗を試みるが、光永の見事な送球でタッチアウト。
京葉はピンチを脱し佐倉に傾きかけた流れ食い止めた。

光永の好プレイに救われた深野は完全に復調。
6回、7回、打者6人を内野ゴロに仕留め竜虎相搏つ熱戦に終止符を打った。

東都クラブ京葉ボーイズが見事優勝!! 【写真提供:(公財)日本少年野球連盟】

試合後、チーム代表を務める村田博幸は、この日、光永はケガを押し出場していたことを明かす。
事実、正捕手の光永は今大会一度もマスクを被っていない。

「絶対に負けられない一戦だから、どうしても出場したいと志願してきたんです。
関口監督と相談し出場を認めました。
光永の自己犠牲、フォア ザ チームの精神がチームに勇気を与え勝利を引き寄せたのです」

「今年のチームには、突出した力を持つ選手はいない。
個の力ではなくチームプレイ、チーム力で勝ってきました。
この子たちなら必ずやってくれると信じています」
と、村田の話はこう結ばれた。

準優勝に終わった2022年の夏。
東京ドームに置き忘れた大切な宝物を獲りに、京葉ボーイズの新たなる挑戦がはじまる。

※文中敬称略
(原稿:日本少年野球連盟 広報委員会)
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著者プロフィール

ボーイズリーグは、国内最大級の硬式野球団体です。 チーム数は小学部・中学部合わせて710チームが加盟し、22,000人以上の選手が 所属しています。 毎年、春と夏に全国大会を開催する他、世界少年野球大会、JUNIOR ALL JAPAN アメリカ遠征などの海外交流にも力を入れています。全国に5つある各ブロックでの地区大会は年間230大会にも及んでいます。 このページでは、大会や試合結果情報だけではなく、ボーイズリーグをより身近に感じてもらうため、チーム紹介やコラムなど積極的に配信していく予定です。

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