女子U17日本代表:FIBA U17女子ワールドカップ明日開幕「この年代はいろんな意味でたくさん失敗して欲しい」藪内夏美ヘッドコーチ
【© Japan Basketball Association.】
パリ2024オリンピックで金メダル獲得を目標に掲げる女子日本代表と同じコンセプト、同じような練習を女子U17日本代表も行ってきました。選手たちも女子日本代表の試合を見てきたことで理解度が高まっているかと思えば、「正直まだまだ浸透しておらず、一つひとつのプレーの大事さがまだ分かっていません」と藪内夏美ヘッドコーチは言います。昨年のFIBA U16アジア選手権を勝ち上がり、はじめて世界の舞台に立つ世代であり、経験不足は否めません。また、世界基準のプレーをしなくても、国内では活躍できてしまう選手たちに対し、藪内ヘッドコーチもしつこく伝えてきましたが百聞は一見にしかず。これからはじまる試合で、これまでの練習の意味を理解することでしょう。
「だからこそ、17歳の年代はいろんな意味でたくさん失敗して欲しいと思っています。そこで得られるものや成長できることが本当にたくさんあります。もちろん試合なので勝たなければいけないですし、成功体験こそ必要です。それ以上にたくさんトライして、失敗したり、痛みを感じたりすることも成長につながります。それも楽しみです」
藪内ヘッドコーチの想いは、男子アンダーカテゴリーを指揮するアレハンドロ・マルティネスヘッドコーチも同じ考えであり、スポンジのように吸収するのがこの世代です。
キャプテンの後藤音羽選手(浜松開誠館高校3年)は、「昨年のFIBA U16女子アジア選手権を経験しているからこそ、自分が一番積極的に攻めたり、声をかけたりしながらチームを引っ張っていきたいです」と抱負を語りましたが、実は苦手な役回り。しかし、浜松開誠館高校でもキャプテンを任されており、「積極的に声を出すこと」からコミュニケーションを図り、チームをひとつにしています。
短期間の合宿では、最低限のフォーメーションしか準備できません。昨年のFIBA U16女子アジア選手権でも最初は通用しましたが、「試合が進み、相手が強くなるとアジャストされてうまくいかないことも多かったです」と後藤選手は振り返ります。対応されたときに、「どうすれば良いかをみんなで話し合っていました」と続け、やはりコミュニケーションが重要です。
FIBAユースランキング9位の日本は、予選グループフェーズでフィンランド(10位)、アルゼンチン(30位)、スペイン(4位)と対戦します。予選を突破するためにも、「私たちの圧倒的な武器は走ることと機動力。とにかくアジリティを出し切ることが、すごく大事になります。日本の走るバスケが、世界でトップクラスにいることはこれまでの大会を通じても実感しています」と藪内ヘッドコーチは強みをぶつけ、前回大会8位の結果を上回ることを最初の目標に掲げました。
■試合日程
【予選グループ第1戦】7/14(日)6:30 日本 vs フィンランド
【予選グループ第2戦】7/15(月)6:30 日本 vs アルゼンチン
【予選グループ第3戦】7/17(水)9:00 日本 vs スペイン
【準々決勝進出決定戦】7月17日(水)
【準々決勝/順位決定戦】7/19(金)
【準決勝/順位決定戦】7/20(土)
【順位決定戦】7/21(日)
【決勝/3位決定戦】7/22(月)
FIBA U17女子ワールドカップの会場で練習 【© Japan Basketball Association.】
キャプテンの後藤音羽選手 【© Japan Basketball Association.】
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