世界を驚愕させたスペインの黄金コンビ。ニコとラミンがEUROで躍動
両サイドで違いをつくり出す2人の存在は、伝統のポゼッションスタイルを貫くスペインのフットボールに革命をもたらした。わずか16歳と21歳ながら、2人がピッチ上で見せる卓越したスキルは世界中のフットボールファンを魅了している。6月30日に行われた決勝トーナメント1回戦でも、ラミンは右サイドからジョージア守備陣を切り崩す役割を担い、チャンスの山を築き上げた。75分に素晴らしいゴールを決めたニコは、OptaデータによればEURO史上初めて1得点1アシスト、さらにパス成功率100%(46/46)を記録した選手となった。
今や世界中のメディアが2人の名を取り上げている。準々決勝で対戦するドイツのメディアも例外ではない。Der Spiegel Online は「ドイツのアタッカーコンビ、ジャマル・ムシアラとフロリアン・ビルツに対するスペインの返答」と紹介。Bild は「開幕前までスペインに向けられる期待は大きくなかったが、グループリーグとジョージア戦の完勝を経てナンバーワンの優勝候補となった」と評価し、ラミンを「ドリブルの天才」、ニコを「スーパースプリンター」と形容している。
ピッチ外では口数の少ない少年ながら、ひとたびピッチに立てば大胆不敵なプレーヤーに豹変する。試合を重ねる中でアスリートのフィジカルを手にしつつある2人の天才児は、フットボールの新時代を担う旗手となっていくことだろう。
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