世界を驚愕させたスペインの黄金コンビ。ニコとラミンがEUROで躍動

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ラミン・ヤマルとニコ・ウィリアムスは、今やラ・ロハの成功と同義の存在となった。若い2人のアタッカーが可能にしたハイテンポの攻撃、そしてあらゆるライバルを打ち砕くプレッシングによって、新生スペイン代表はEURO2024における優勝候補の最右翼に浮上している。

両サイドで違いをつくり出す2人の存在は、伝統のポゼッションスタイルを貫くスペインのフットボールに革命をもたらした。わずか16歳と21歳ながら、2人がピッチ上で見せる卓越したスキルは世界中のフットボールファンを魅了している。6月30日に行われた決勝トーナメント1回戦でも、ラミンは右サイドからジョージア守備陣を切り崩す役割を担い、チャンスの山を築き上げた。75分に素晴らしいゴールを決めたニコは、OptaデータによればEURO史上初めて1得点1アシスト、さらにパス成功率100%(46/46)を記録した選手となった。

今や世界中のメディアが2人の名を取り上げている。準々決勝で対戦するドイツのメディアも例外ではない。Der Spiegel Online は「ドイツのアタッカーコンビ、ジャマル・ムシアラとフロリアン・ビルツに対するスペインの返答」と紹介。Bild は「開幕前までスペインに向けられる期待は大きくなかったが、グループリーグとジョージア戦の完勝を経てナンバーワンの優勝候補となった」と評価し、ラミンを「ドリブルの天才」、ニコを「スーパースプリンター」と形容している。

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オサスナの下部組織に入団した11歳の頃から、ニコは近い将来に世界で最も打開力のあるサイドアタッカーとなる可能性を予感させていた。ひと足先にアスレティック・クルブでプレーしていた兄のイニャキが、2013年に彼をビルバオに呼び寄せたのもそのためだ。昨年12月にアスレティックとの契約を2027年6月末まで契約を更新したニコは、現在 Transfermarkt による市場価値がラリーガ EA SPORTS 所属選手の中で13番目に高く、レアル・マドリーとバルセロナの選手以外ではトップの6000万ユーロとみなされている。

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ラ・マシアで育ったラミンはまるで未来の人生を歩んでいるかのように、猛スピードで多くの記録を破り続けている。バルセロナと最初のプロ契約を交わしてほどなく、彼は15歳と290日でラリーガ EA SPORTS デビューを果たし、ハルナ・ババンギダとアンス・ファティを上回りクラブの最年少デビュー記録を更新した。初めてベンチ入りしたのは2022/23シーズンの第30節アトレティコ・デ・マドリー戦で、デビュー戦は2節後のベティス戦だった。バルセロナとの契約は2026年6月末まで残っており、2024/25シーズンのラリーガ EA SPORTS でも彼のプレーを見られることは間違いない。

ピッチ外では口数の少ない少年ながら、ひとたびピッチに立てば大胆不敵なプレーヤーに豹変する。試合を重ねる中でアスリートのフィジカルを手にしつつある2人の天才児は、フットボールの新時代を担う旗手となっていくことだろう。
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