早大フェンシング部 王座決定戦、女子フルーレが優勝!各種目で熱戦を繰り広げる

チーム・協会
第74回全日本学生王座決定戦 6月10日 東京・駒沢オリンピック公園総合運動場
【早稲田スポーツ新聞会】記事・写真 濵嶋彩加

 6月10日に行われた第74回全日本学生王座決定戦(王座)。王座は東西学連リーグ戦各種目上位4大学、計8大学が出場する団体戦で、男女それぞれエペ、フルーレ、サーブルの3種目が行われる。早大は男子エペ、女子エペ、女子フルーレ、女子サーブルの4種目に出場した。

☆女子フルーレ 優勝

 女子フルーレに出場したのは、森多舞(スポ4=山口・岩国工)、早川葵彩(スポ2=東京・東亜学園)、沼田美咲(政経1=埼玉・早大本庄)の3人。初戦の立命大戦は45ー15で圧勝したものの、続く準決勝、決勝はともに大接戦を繰り広げた。まずは準決勝、対戦したのは日女体大。1巡目終了時点で3点差、2巡目終了時点で7点差と苦しい試合展開となっていた。しかしここから早大が大逆転を起こす。3順目に入って森田、早川が追い上げを見せ、ついに点差は2点に。そして、最後を任された沼田がついにその差をひっくり返した。土壇場で逆転した早大が45ー43で決勝進出を決めた。

 決勝の相手は日大。昨秋の全日本学生選手権でも2年連続7回目の優勝を飾っている強豪との対戦だったが、序盤から早大ペースで試合が進み、一時は10点差にまでリードを広げる。森田も「日大との試合ではいつも点差を追う立場だったので、まずリードしていることに驚いた」と振り返った。しかし、日大もこのまま早大ペースにのまれ続けてはくれない。後半に入って日大が少しずつ点差を縮めてくると、早大は試合終了まで残り10秒を切ったところでついに逆転を許してしまう。それでも怒涛の追い上げを見せる日大の勢いに対し、「焦らずに1本ずつ丁寧に」と声を掛け合う。そして、最後まで集中力を切らさなかった沼田。試合を通してチームワークを発揮した早大が、延長戦の末、見事優勝をつかみ取った。

優勝をつかみ取り、喜びを分かち合う女子フルーレ出場メンバー 【早稲田スポーツ新聞会】

☆男子エペ 準優勝

 周旻朗(国教4=香港・St. Stephens’ College)、中本尚志(スポ2=山口・岩国工)、圓尾晃生(スポ1=香川・高松北)の3人が出場した男子エペ。初戦の同大戦で勝利を収め、準決勝では中大と対戦した。中大戦中盤には一時1点差まで詰め寄られていたものの、終盤にかけて立て直し、45ー40で決勝進出を決める。

 迎えた決勝戦は早大の好敵手、慶大との対戦となった。序盤から勢いに乗る慶大に対して懸命に食らいつき、終盤まで好勝負を見せていた早大。しかし徐々に点差を離されてしまった。34ー45で敗戦を喫し、惜しくも優勝を逃したものの、準優勝という成績を収めた。

チーム一丸となって仲間を応援する早大フェンシング部 【早稲田スポーツ新聞会】

☆女子サーブル 3位

 山崎妃奈乃(法2=千葉・渋谷教育幕張)、伊藤花乃(スポ2=愛媛・三島)、板橋香菜子(社1=埼玉・早大本庄)の3人が出場した女子サーブル。初戦の立命大戦で勝利を収め、続く準決勝では強豪・日大と対戦することに。1巡目を終えて1点を追いかける互角の勝負をみせていたが、後半にペースを崩され、30ー45と大差をつけられ敗戦した。その後は3位決定戦にまわり、朝日大との対戦を迎える。ここはメンバーそれぞれが強みを発揮し確実に勝利をつかみ、3位入賞という形で王座を終えた。

3位決定戦で勝利を収め、お互いを労う女子サーブルメンバー 【早稲田スポーツ新聞会】

☆女子エペ

 女子エペには池田佳央理(社2=岡山大安寺中教高)、太田陽詩(スポ1=京都・龍谷大平安)、西岡瞳(スポ1=兵庫・三田学園)が出場。初戦は関学大と対戦した。試合は関学大が徐々にリードを広げ、最終9番目の太田の対戦が始まる前には7点を追いかける厳しい展開に。最後まで果敢に相手を攻撃し点差を縮めたが、最終スコアは41ー45で惜しくも届かず、無念の1回戦敗退となった。

最後まで諦めない姿勢を見せた太田 【早稲田スポーツ新聞会】

コメント

男子エペ

周旻朗(国教4=香港・St. Stephens’ College)

ーー準優勝という結果を受け、今のお気持ちいかがですか

 慶應に勝って優勝できなかったのは惜しい!と感じましたけど、とても嬉しかったです!チームがお互い支え合うことができたからこそ、この結果を残せたと思います!引退試合でも良い結果を残せたのは本当に良かったと思います。

ーーまずは準決勝、接戦で気の抜けない展開だったと思いますが、勝ち切れた要因はありますか

 本当にチームからの応援が一番の要因だと思います。相手のエースに追い詰められた状況だったんですけど、その時にチームからの応援のお陰で切り替えことができて、リードをギリギリ守れたと思います!

ーー一方で慶大戦は、なかなか苦しい状況が続きました。どのような気持ちで戦っていましたか

 とにかく悔いを残さないように、自分の精一杯を出し切るという気持ちで戦っていました。

ーーその時はチームでの声掛けは何かありましたか

 最後まで諦めず、士気を上げていくことを意識しました。

ーー個人の戦いぶりを振り返って良かった点や、うまくいかなかった点があれば教えてください

 いつも得意の技で点を決められたは良かったと思います。しかし、剣の振りが大きくなって点取られたところは気をつけたらもっと失点を減らせるんじゃないかなと思いました。

ーー後輩へのエールをお願いします

 これからももっともっと強くなって、今後の大会で活躍を期待しています!頑張って!!

女子フルーレ

森多舞(スポ4=山口・岩国工)

ーー優勝という結果を受け、今のお気持ちいかがですか

 本当に嬉しいですが、まだ実感湧きません!昨年度から決勝で敗れ続け、優勝を逃していた日大に勝つことができて心から嬉しいですし、後輩2人にありがとうと言いたいです!

ーーまずは準優勝、中盤は点差も開いていましたが、逆転勝利を収めました。終盤はどのような気持ちで臨んでいましたか

 戦略的には、序盤からリードしてそのままの流れで勝つことを考えていたのですが、中盤に点差を追い上げられてしまいました。しかし、「焦らずに1本ずつ丁寧に」という声掛けをし合い、最後は1年の沼田が点数を巻き返してくれました!本当に頼もしいです!

ーー決勝では逆に逃げ切って勝利でしたが、最後まで大きなプレッシャーがあったと思います。振り返っていかがですか

 日大との試合ではいつも点差を追う立場だったので、まずリードしていることに驚きながらも点差をキープしつつ時間を使って早稲田のチームワークを発揮できたと思います。全員大きなプレッシャーの中、自身ができる最大限の力を出し切り、声を掛け合い、多くの応援が優勝に繋がっだと思います!相手チームは個々のレベルが高く、負け無しと言われていたので、早稲田が勝利したことには会場中が驚いていて、私たち自身も驚いていました笑

ーー個人の戦いぶりを振り返って良かった点や、修正していきたい点があれば教えてください

 良かった点は、オフェンスでアタックばかり行ってしまって、相手に見破られてディフェンスでやられる事が多いのですが、しっかり前後に動いてオフェンスディフェンスどちらでも点数を取れたのが良かったと思います。悪かった点は、勿体無い点数の取られ方が多かったことです。足が止まって取られたり、体勢が悪くてイエローカードが出てしまう時が何度かあり、その失点は直さなければいけないと思っています。

ーー次戦への意気込みをお願いします

 次の試合は秋の関カレになるので、最後の関カレで個人・団体共に優勝したいです!そしてインカレの出場権を得て、インカレも優勝します!負け続けていた日大に勝利したことは、自信とさらなる目標に繋がりました!沢山の応援ありがとうございました!!
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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