東京六大学選抜が大逆転で3連覇/大会レポ

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 体育会ナビカップ「関東JUNKOオールスター大会2024」の大会最終日(3日目)が、6月30日に福島・さつき第一公園野球場(泉崎村)で行われた。決勝は東京六大学選抜-東都選抜Bで、六大学選抜が逆転で優勝した。

*2日目の予選リーグ結果を踏まえ、第1試合・北関東選抜-新関東選抜、第2試合・東都選抜A-神奈川選抜の7回制交流戦(1時間半制限)。第3試合に決勝・東京六大学選抜-東都選抜Bが行われた。

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▽決勝戦 第3試合(30日・さつき第一公園野球場)
東京六大学選抜 0 2 0 0 0 0 0 0 9=11
東都選抜B   0 1 0 3 0 0 0 0 0= 4

[戦評]
 2年連続同カードでの決勝戦。先制したのは東京六大学選抜。9番の法政大・城田悠晴(1年=鳴門)、1番の早稲田大・塩尻真生(3年=早実)の連続適時打で2点を先制する。その裏、先発の昨夏甲子園ベスト4、明治大学・伊藤彩斗(1年=土浦日大)が、青山学院大・堀町沖永(3年=東海大菅生)に適時二塁打を打たれ1失点。2番手の早稲田大・町田倖大(2年=早大本庄)も満塁から3番・亜細亜大・井関泰来(2年=中央学院)に走者一掃の適時二塁打を放ち逆転される。9回表、2点ビハインドから東京六大学選抜が反撃。1番塩尻の二塁打などで満塁とし、敵失などで同点。無死二、三塁で5番の慶應大・佐藤遼平(4年=桐朋)が右中間を破る右前二塁打を放ち逆転に成功。この回に一挙9点を奪うと、最後は法政大・藤中壮太(4年=鳴門)が3人で締め3連覇を達成した。東都選抜Bは8回までは優勢に試合を進めたが最終回のミスを取り戻すことはできなかった。


東京六大学:伊藤、町田、岡見(慶應大4年=慶應湘南藤沢)、遠藤優介(法政大2年=日大藤沢)、松浦寿和(明治大4年=明大八王子)、藤中―小原(法政大3年=仙台育英)
東都B:三味雅季(東海大2年=札幌光星)、林一秀(城西大2年=修徳)、曽我実弘(東海大2年=東海大諏訪)、放生優希(國學院大3年=星野)、佐藤綾哉(日体大3年=磐城)、原口武琉(東海大2年=東海大市原望洋)、橋本剛石(筑波大4年=市立浦和)、中川雄偉(青山学院大3年=青山学院)-西尾龍治(駒澤大3年=浜松西)

二塁打︰堀町、井関、塩尻、佐藤、城田
三塁打︰塩尻

・東京六大学選抜の早稲田大・久保嶋真也主将(4年=桐蔭学園)のコメント
3連覇がかかる重圧がある中、接戦を勝ち抜き優勝できたこと非常に嬉しく思います。チーム全員の優勝に掛ける思いの強さが9回に2点差をひっくり返す逆転劇を生んだのだと思います。

東京六大学選抜3連覇達成の瞬間 【全日本大学準硬式野球連盟】

決勝戦9回に値千金の決勝打を放ち大会最優秀選手に輝いた慶應大・佐藤遼平(4年=桐朋) 【全日本大学準硬式野球連盟】

決勝戦に選抜した東京六大学選抜の明治大・伊藤彩斗(1年=土浦日大)。昨夏の甲子園でメンバー入りし、創部初のベスト4入りを果たした 【全日本大学準硬式野球連盟】

交流戦も熱戦!北関東選抜が1点差を逃げ切る

▽交流戦 第1試合(30日・さつき公園第一野球場)
北関東選抜 0 0 0 4 0 0 =4
新関東選抜 0 0 0 0 1 2 =3
(試合時間規定により6回終了)

[戦評]
 終盤にかけて1点を争う攻防となった1戦は北関東選抜が反撃を振りきり、勝利した。北関東選抜の先発伊藤大志郎(宇都宮大3年=横手)、新関東選抜の先発淺沼和希(北里大2年=開智未来)の両投手が3回までを共に無失点に抑える投球を披露し投手戦へ。試合が動いたのは4回。新関東選抜の投手交代を皮切りに北関東選抜は無死一、二塁の好機に投手の犠打失策を誘い、2点先制。その後、瀬尾遼太(筑波大学医学群6年=江戸川取手)の適時三塁打と佐野壱早(宇都宮大2年=豊田北)の適時打で2点を追加しリードを広げる。新関東選抜は5回に山口光成(日大理薬生産3年=巣鴨)の適時打で1点、6回に辻井誠人(日大理薬生産3年=八千代松陰)の適時打などで2点を返すもあと一歩及ばず。北関東選抜が勝利した。

北関東︰伊藤、永井泰行(高経大2年=札幌光星)-山中、高橋春斗(高健大3年=渋川青翠)
新関東︰淺沼、西村知輝(北里大3年=藤嶺学園藤沢)、岡部大翔(芝浦工大3年=真岡)-横山一陽(日大医4年=宇部)

三塁打︰瀬尾

4回に2点適時三塁打を放った筑波大学医学群・瀬尾遼太(6年=江戸川学園取手) 【全日本大学準硬式野球連盟】

東都Aが帝京大・坂本(帝京)の今大会初本塁打などで快勝

▽交流戦 第2試合(30日・さつき公園第一野球場)
東都選抜A 1 0 2 0 3 0 0 =6
神奈川選抜 0 0 1 0 0 1 0 =2

[戦評]
 東都選抜Aは、初回に押し出し四球で先制すると、3回には佐竹秀也(中央大4年=県岐阜商)の適時打と暴投で2点を追加。5回には、代打の坂本拓海(帝京大4年=都日野)の今大会初の本塁打でリードを広げる。神奈川選抜は3回に犠飛で1点、6回には高井直樹の適時打で1点と得点を返し食らいつくものの追いつくことはできず。東都選抜Aが勝利した。

東都A:宮島英輔(帝京大3年=帝京三)、赤岩稜太郎(日大1年=日大明誠)、下平秀也(国士舘大4年=花巻東)-高橋春輝(国士舘大2年=日大三)、岡部匡十(中央大2年=佐賀商)
神奈川選抜:山本大嗣(関東学院大1年・西日本付属)、及川静哉(神奈川大2年=元石川)、太田善士(神奈川大1年・静岡商)、和田大武(関東学院大4年=藤沢翔陵)、中原一颯(関東学院大3年=平塚学園)、山口将吾(関東学院大2年=藤沢翔陵)、近野歩飛(神奈川大4年=橘)-藤渡哲生(関東学院大1年=藤沢翔陵)、片山嘉月(関東学院大3年=関東一)、越中悠平(神奈川大3年=星稜)

二塁打︰高橋(春)、水野陽亮(関東学院1年=中京)
三塁打︰山口琥珀(神奈川大2年=桐陽)
本塁打︰坂本(帝京大4年=都日野)


・代打で出場、追撃の大会初HRを打った坂本拓海(帝京大4年=都日野)のコメント
代打だったので初球から振りにいこうとした結果が、いい結果となり良かったです。

代打で3ランを打った帝京大の坂本拓海(4年=都日野)。ファーストも守り、勝利の瞬間を噛み締めた 【全日本大学準硬式野球連盟】

(文╱埼玉大3年・山中達也=県川越)
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著者プロフィール

準硬式野球は大学軟式野球競技として昭和20年代にスタートして以降、大学スポーツとして歴史を重ねてきました。2023年現在は約270校、約9400人が加盟。『学業とスポーツの両立』を体現するため、文系・理系・医歯薬系を問わず学生は活動しており、大学の講義・実験・実習を最優先にしてから本気で野球に取組んでおります。また、野球経験を問わず、未経験者、ソフトボール経験者、軟式経験者、女子選手などを積極的に受け入れ、ダイバーシティ・インクルージョンを実現しております。

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