西武ライオンズの後半戦での追い上げに期待~若獅子の台頭~

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チーム・協会
【これはnoteに投稿された辻田拓司(スポーツライティング)さんによる記事です。】

《西武ライオンズの現状と後半戦への覚悟》



私は西武ライオンズファン歴24年。今年こそは優勝が狙えると意気込んでシーズン当初から応援を続けてきた。
しかし、無情にも5位と10ゲーム差のダントツ最下位。松井稼頭央監督が無念の退任となり、渡辺久信GMが監督代行として指揮をとることとなったが交流戦も負けが立て込み、依然として厳しい状況が続く。
ただ、広島戦で見せたキャプテン源田壮亮のヘッドスライディング、エース今井達也の涙、孤高のベテラン栗山巧のチームへの声がけ。一番悔しい思いをしているのは勿論、選手たちだと改めて感じさせられるシーンであり、まだまだ諦めない姿勢を私たちに見せてくれた。
客観的に見ると絶望的な状況かもしれない。それでも選手たちの前を向いた姿勢やプレーを見せられたら、ファンも諦めるわけにはいかない。私たちが応援してきた伝統ある常勝軍団であるライオンズの追い上げを信じている。

《新たな希望~若獅子たちへの期待~(投手)》

そこで、西武ライオンズがこの状況からAクラスを狙ううえで希望となる若獅子の躍動が目に止まるようになってきた。
まず投手として名前をあげたいのは、今季から先発転向した2年目右腕の青山美夏人(23)、和製ランディ・ジョンソンとも呼ばれる若き左腕の羽田慎之助(20)の2人だ。
青山は6/14DeNA戦では5.1回、被安打7、失点2で敗戦投手になったものの落ち着きのあるマウンドさばき、右打者のインコースに自慢の直球を投げきる強気な投球で貫禄さえも漂わせており、後半戦でやってくれると期待させてくれた。

羽田は5/14日本ハム戦で鮮烈デビューを果たしてから二軍調整となるも再昇格し、6/23オリックス戦では2回無失点、6/26日本ハム戦では1回無失点でプロ初奪三振を記録するなど結果を残しはじめている。身長192cmの長身左腕から繰り出される150キロオーバーの速球と落ちながら鋭く曲がるスライダーは大きな武器になっている。 

《新たな希望~若獅子たちへの期待~(野手)》

次に野手として注目したいのは、小柄な体格ながら勝負強さと堅実な守備力を持つレオの牛若丸こと滝澤夏央(20)、そして、パンチ力のある打撃が持ち味のユーティリティプレイヤー山村崇嘉(21)の若き二人。

滝澤は5月下旬に一軍昇格すると5/24オリックス戦では二塁打、5/31巨人戦では三塁打を一打席目から放ち連敗中のチームに新しい風を吹かせた。守備では慣れないセカンドやサードのポジションにも関わらず軽快な守備を見せている。6/26日本ハム戦では延長10回裏にチャンスで打席が回ってきた際、ランナーの走塁ミスで得点にはつながらなかったものの、生田目のストレートに逆らわずバットを合わせてレフト前にヒットを放った。

山村は昨季のシーズン終盤に2試合連続アーチを記録し、今季も4/16ロッテ戦では一時逆転となるスリーランを放った。交流戦明けに一軍再昇格して結果は出ていないが、電撃トレードで読売ジャイアンツから移籍してきた松原聖弥(29)の加入もあり山村にとっても大きな刺激になっているだろう。
かつて東海大相模高で通算49本の本塁打を記録した打棒がプロの世界で開花すること日も遠くはない。

今回は後半戦の展望と期待として注目選手を紹介したが、今後とも色んな選手にスポットライトを当てて紹介していきたい!


見出し画像:わたなべ - 渡辺 健一郎 // VOICE PHOTOGRAPH OFFICE

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