【試合結果】『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』決勝/順位決定戦

チーム・協会

"関東最強"は明治大学! 5大会ぶり4度目の優勝で自らの最多優勝記録を更新す

5大会ぶり、4度目のタイトルを手にした明治大学 【©JUFA】


 6月30日(日)、“関東大学最強"を決める関東大学サッカー唯一のトーナメント大会『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』の決勝戦が、味の素フィールド西が丘で行われた。

 本大会最多・3回優勝の明治大学が優勝記録を更新するのか、それとも日本大学が初優勝を飾り新たな"関東最強"チームに名乗りを上げるのか。12日間で5試合という過酷なスケジュールの試合を勝ち抜いてきた2チームのラストマッチは、そぼふる雨の中キックオフとなった。立ち上がりは日大が果敢に明大ゴールに迫るも、主導権は次第に明大に。11分、明大は藤森颯太がハーフウェイライン付近からのロングパスで起点を作ると、すかさず自らも前線に。熊取谷一星からのマイナスパスを受け、右足を振り抜いて先制点を決める。日大は後半早々の51分、GK・木村凌也がペナルティーエリア前に飛び出したところでボールの処理をミス。それを裏に抜け出した藤森がキープし、無人のゴールにボールを流し込んだ。
 2点のビハインドを負った日大だが、ここから反撃を開始。53分に永田亮輔、五木田季晋の2人をピッチに送り出すと、その1分後にはコーナーキックからチャンスを作り、交代出場したばかりの永田が右から上げたクロスに田中慶汰が頭で合わせて2-1に。試合の流れが日大に傾き始めるが、明大も64分、多久島良紀と稲垣篤志のDF2枚を投入してディフェンスラインを4バックから3バックに変更する。「今日も頭から3バックでいこうか、4-4-2でいこうか言っていたし、学生たちともそれは共有していた」と、明大・栗田大輔監督。「ただ、日大がリズムを作って点を奪ってきたので、一度後ろに厚みを作ってそこから整理できたらと」。明大はこの変更で落ち着きを取り戻し、終了間際の90分にはペナルティーエリアまで上がってきた鷲見星河が、豪快に左足のシュートを突き刺してダメ押しの3点目。ほどなくタイムアップの笛が鳴り、明大が3-1で勝利し5大会ぶり4度目の優勝を果たした。

 昨年度大会では初戦敗退というショッキングな結果に終わった明大だが「負けるべくして負けただけ」と栗田監督。この大会では「相手がどうということではなく、主語を常に明治にして、自分たちでしっかりやっていこうということに徹してきた」という。5年ぶりのタイトルに満足することなく「昨日の明治より今日の明治をよくする」との考えのもと、リーグ戦に、そして関東チャンピオンとして総理大臣杯に臨む。

【©JUFA】

順位決定戦


 同日には3位以下の順位決定戦も行われ、3位決定戦では2部・慶應義塾大学と1部・国士舘大学が対戦。試合は前半を国士大が、後半を慶大が主導権を握る形で展開。どちらもなかなか決めきれなかったが79分に国士大・川原良介がGKとの1対1を制して先制。これが決勝点となり国士大が勝利して3位となった。

 3部・明治学院大学と1部・筑波大学の対戦カードとなった5位決定戦は、筑波大が試合を圧倒するものの、常に明学大に先手を奪われる展開に。それでも終了間際の87分に追いつくと2-2のまま延長戦に。しかし延長戦でも決着がつかず、PK戦で筑波大が1-4で勝利して5位となった。

 2部・神奈川大学と1部・東京国際大学の7位決定戦は激しいゴールの奪い合いとなった。試合は東国大が2点を先取するものの、70分すぎに神大が立て続けに2得点を挙げて2-2のまま延長戦へ。東国大は延長戦でも2点を奪い2-4と突き放すが、神大も1点を返し3-4と追い上げる。しかし、神大はあと1点が遠く3-4で試合終了。1点差で逃げ切った東国大が7位に、神大が8位となった。

 9位決定戦では2部・早稲田大学と1部・流通経済大学が対戦。試合は開始早々の9分に流経大が田村陸のゴールで先制。しかしその後は早大が主導権を握り、42分には早大が同点ゴールを決めて1-1で試合を折り返した。後半は一転、流経大が流れを引き寄せて76分に田村が追加点を挙げて1-2に。田村の2ゴールで流経大が勝利し9位に。早大は関東第10代表として総理大臣杯に臨むことになった。

【©JUFA】

最終順位

優勝:明治大学(5大会ぶり4回目)
準優勝:日本大学
第3位:国士舘大学
第4位:慶應義塾大学
第5位:筑波大学
第6位:明治学院大学
第7位:東京国際大学
第8位:神奈川大学
第9位:流通経済大学
第10位:早稲田大学

また、以下の10チームが関東地域代表として『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を獲得した。

()内は『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』に出場した場合の回数

明治大学(2大会ぶり18回目)
日本大学(3大会ぶり5回目)
国士舘大学(3大会連続25回目)
慶應義塾大学(10大会ぶり9回目)
筑波大学(3大会ぶり27回目)
明治学院大学(5大会ぶり2回目)
東京国際大学(10大会ぶり2回目)
神奈川大学(6大会ぶり4回目)
流通経済大学(6大会ぶり13回目)
早稲田大学(2大会連続22回目)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント