【Q&A】投球動作の停止について

Homebase
チーム・協会

【©BFJ】


(本記事はHomebaseで2023年2月10日に配信しました)


「Q&A 事例解説」では一般財団法人全日本野球協会に寄せられる多くの規則についてのご質問の中から、特によく頂く質問をピックアップ。
ご質問に対する回答内容を皆さんと共有することで皆さんの理解を深めていただくことを目的としています。

ぜひ、ルールの深掘りにご活用ください。


▼質問内容
左投手の一塁牽制、右投手の三塁牽制について

特に右投手で三塁に走者がいる時、自由な足を一旦上げて止めて(三塁走者に投球するのか牽制球投げるのかあやふやにして)投球もしくは三塁に送球するというプレイをする選手がいます。

このような行為は果たしてボークとなるのでしょうか?


▼回答内容
投手が自由な足を振り上げて、一旦動作を止めてしまえば、打者に投球することも塁に牽制球を送球することも許されません。

即時に“ボーク”を宣告してください。

規則上の根拠は以下のとおりです。

6.02(a)ボーク
塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。
(1) 投手板に触れている投手が5.07(a)(1)および(2)項に定める投球動作に違反した場合。

※5.07(a)(1)ワインドアップポジションの①、および同(2)セットポジションの②には、次のように規定されています。

・打者への投球動作を起こしたならば、中断したり、変更したりしないで、その投球を完了しなければならない。


また、6.02(a)の(3)では下記の場合はボークになると規定されています。

投手板に触れている投手が、塁に送球する前に、足を直接その塁の方向に踏み出さなかった場合。

これら上記の規則に違反するため、自由な足を振り上げて、一旦動作を止めてしまえば“ボーク”です。

選手と指導者にルール違反であることを明確に説明して、このような動作をやめさせるよう指導してください。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

「Homebase」は、全日本野球協会(BFJ)唯一の公認メディアとして、アマチュア野球に携わる選手・指導者・審判員に焦点を当て、スポーツ科学や野球科学の最新トレンド、進化し続けるスポーツテックの動向、導入事例などを包括的に網羅。独自の取材を通じて各領域で活躍するトップランナーや知識豊富な専門家の声をお届けし、「野球界のアップデート」をタイムリーに提供していきます。さらに、未来の野球を形成する情報発信基地として、野球コミュニティに最新の知見と洞察を提供していきます。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント