【サーフィン】イタロ・フェレイラ&ケイトリン・シマーズが優勝!CT第8戦『VIVO Rio Pro』
2024年ブラジルファイナリスト 【WSL/Thiago Diz】
会場のサクアレマ「イタウナビーチ」は公式4-6ftレンジのクリーンなコンディションに恵まれ、期間中最も多くの観客が集まり、異常なほどの熱気に包まれた。
イタロ・フェレイラが自国ブラジルでの初優勝、カリフォルニアのケイトリン・シマーズが2連覇を達成した。
イエロージャージを着るケイトリンは最終戦のフィジーでもイエロージャージを保持したと同時にワールドタイトルを争うファイナル5も確定させた。
ブラジリアンの連勝記録更新
見事トップ5入りを果たしたイタロ 【WSL/Daniel Smorigo】
ガブリエルはQFでグリフィン・コラピント(USA)に敗退した。
ブラジリアン&グーフィーフッター同士のファイナルは序盤にイタロがエアーリバースで7.00を出し、ヤゴがミドルスコアを重ねてトータルスコアは僅差で進行。
ヒート後半、イタロはバックハンドでターンを重ねるが、フィニッシュでミスをしてしまい、6ポイント止まり。一発逆転を狙ったヤゴは大きなエアーリバースを繰り出すが、これも着地に失敗してしまい、イタロが逃げ切る形でタヒチに続くシーズン2勝目、自国での初優勝を決めた。
これでブラジリアンが自国で優勝するのは6大会連続になる。
congratulations! 【WSL/Thiago Diz】
【WSL/Thiago Diz】
ブラジル東部のバイーア・フォルモーザという海辺の町で幼少時代を過ごしたイタロは貧しい環境で育ち、クーラーボックスの蓋でサーフィンを始めたほどだった。
それが2019年にワールドタイトルを獲得して東京五輪では金メダルも獲得するなど世界一のサーファーにまでのし上がった。
そして、30歳にして父の前で念願の自国での優勝を達成したのだ。
今回の優勝でイタロはランキングも4位まで上げてトップ5に入ってきた。
残念ながらチョープーでのパリ五輪には出場できないが、最終戦のフィジーでそのうっぷんを晴らしてくれるだろう。
得意のバク宙も披露 【WSL/Thiago Diz】
2年連続ファイナル進出のヤゴ
ヤゴの特大エアー 【WSL/Daniel Smorigo】
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とのQFでは終盤に9.17を含むトータル16.00で圧勝。ジョーディ・スミス(RSA)とのSFでは更に上をいく9.33をビッグカービングとブロウテールレイバックのコンボで出し、トータル17.30とファイナルデイのハイエストを出していた。
「考え方を変えて違うアプローチにしてみたんだ。今はただ解放感を感じたい。自分らしく、好きなようにサーフィンしているよ。それが本当に楽しいんだ。ブラジルはツアーで最も楽しいイベント。最高だし、幸せだよ」
ブラジルで2年連続ファイナル進出、シーズンではエルサルバドルに続き2戦連続の2位で8位から6位に浮上したヤゴ。
エアリアルだけではなく、フィジーのようなビッグバレルも得意とするため、最終戦も要注意人物になりそう。
なお、イタロの4位浮上により、イーサンが5位にダウン。ジョーディが7位に下がっている。
【WSL】
ケイトリンがシーズン3勝目
ファイナル5を確定させたケイティ 【WSL/Daniel Smorigo】
同じカリフォルニアの18歳同士の戦いは開始からすぐに7ポイントを2本揃えたケイトリンのゲームとなり、ソーヤは僅か3.26のトータルスコアで終了した。
ファイナルでは完全に波運がなかったソーヤ 【WSL/Daniel Smorigo】
ツアー2年目にしてCT通算5勝目 【WSL/Thiago Diz】
2023年のルーキーイヤーにポルトガルとブラジルで優勝してルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したケイトリン。
ツアー2年目はパイプラインでの開幕戦で優勝、更にベルズ、そしてブラジルと3勝を上げてファイナル5も確定させている。
ランキング2位のキャロライン・マークス(USA)とのポイント差も大きいため、ワールドタイトルを争う『Lexus WSL Finals』は最も有利なシードを得ることになるだろう。
子供の頃から競い合ってきた近所の二人が表彰台に立つ 【WSL/Thiago Diz】
2015年以来のグーフィーフッター
18歳のルーキー、ソーヤ 【WSL/Thiago Diz】
ウィメンズルーキーで唯一ミッドシーズンカットをクリアしたソーヤは2度目のファイナル進出でランキングも8位に浮上。
最終戦の結果次第ではファイナル5入りも可能になってきた。
「ケイティとのファイナルは最高だった。8歳の頃から競い合ってきたので、今回は特別な時間だったわ。再びファイナルに進めたのも本当に嬉しい」
今回の結果によりジョアン・ディファイ(FRA)が6位にダウンしてガブリエラ・ブライアン(HAW)がトップ5入りを果たしている。
最終戦の『Corona Fiji Pro』は8月20日〜29日にフィジーのタバルア島「クラウドブレイク」で開催。
その前に7月下旬にパリ五輪がタヒチのチョープーで開催される。
サーフィン史上2度目のオリンピックを制するのは?
【WSL】
1位 イタロ・フェレイラ(BRA)
2位 ヤゴ・ドラ(BRA)
3位 グリフィン・コラピント(USA)、ジョーディ・スミス(RSA)
5位 コナー・オレアリー(JPN)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、イーサン・ユーイング(AUS)
ウィメンズ
1位 ケイトリン・シマーズ(USA)
2位 ソーヤ・リンドブラッド(USA)
3位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ガブリエラ・ブライアン(HAW)
5位 キャロライン・マークス(USA)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ルアーナ・シルヴァ(BRA)、モリー・ピックラム(AUS)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
【WSL/Daniel Smorigo】
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