【試合結果】『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』準決勝/順位決定戦

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国士舘大学3連覇ならず! 優勝は5大会ぶり4度目の明治大学か日本大学の初優勝か!? 全国大会最後の2枠は早稲田大学と流通経済大学!

6人目のPKを防ぎ、全国出場の立役者となった早稲田大学GK・海本慶太朗 【©JUFA】

 “関東大学最強"を決める、関東大学サッカー唯一のトーナメント大会『「アミノバイタル®」カップ2024 第13回関東大学サッカートーナメント大会』の準決勝2試合が6月28日(金)に味の素フィールド西が丘で行われた。

 第1試合では2大会ぶり5度目の決勝進出を狙う明治大学と、第2回大会以来となる11大会ぶりの決勝進出を目指す慶應義塾大学が対戦。1部首位と2部首位の"首位決戦"は終始明大が主導権を握る展開となったが、慶大も粘り強い守備でゴールを許さない。しかし前半終了間際の45+1分、中盤でボールを奪った明大・熊取谷一星が真鍋隼虎とのパス交換で前線に抜け出しシュート。これが決まり、明大が1-0で試合を折り返した。後半に入ると明大は前半以上に攻撃のギアを上げて慶大を圧倒。すると80分、明大は途中出場の稲垣篤志が倒されてペナルティーキックを獲得。しかしキッカー・中村草太のシュートはバーを直撃。ゴール外に跳ね返り、明大は追加点のチャンスを逸してしまう。残り10分、慶大にチャンス到来かと思われたが、明大は後半アディショナルタイムの90+3分、真鍋が鮮やかなミドルシュートを突き刺して2-0でフィニッシュ。1部の明大が"首位対決"を制して、4度目の優勝まであと一歩に迫った。

 第2試合は勝てば初の決勝進出となる日本大学と、現在2連覇中で3連覇を狙う国士舘大学の1部対決となった。リーグ戦では3-4で国士大が勝利を収めたが、1-4から日大が猛追し2点を返す熱戦となった。この試合でも両者一歩も譲らず拮抗した展開となったが、前半終了間際の45+3分、リーグ戦でもハットトリックを決めた東川続がゴール前の混戦の中でボールを押し込み国士大が先制する。ビハインドを負った日大は後半序盤の54分に猪野毛日南太を投入。するとこの起用が的中。3分後には、五木田季晋が右サイドを突破して送ったパスを、猪野毛が滑り込みながら押し込んで同点に追いついた。しかし、その後は両チーム決めきれず試合は最終盤へ。すると90分、日大は熊倉弘達が右サイドから放ったシュートがネットを揺らして逆転に成功。さらにアディショナルタイムの90+5分にも、熊倉弘達がミドルシュートを決めて勝負あり。3-1で勝利した日大がリーグ戦のリベンジを果たすとともに、初の決勝進出を果たした。国士大は3連覇ならず、3位決定戦で慶大と戦うことになった。

 この結果、決勝は5大会ぶり4度目の優勝を狙う明治大学と、勝てば初優勝の日本大学という対戦カードとなった。リーグ戦では未対決の両チームが、『「アミノバイタル®」カップ』で今季初対戦となった。リーグ戦の順位では明大が首位に対し、日大は6位。また明大は過去に4度出場した決勝のうち3回優勝するなどデータだけみれば明大が有利。しかし日大もエース・熊倉弘達が好調で、攻守ともに最後まで粘り強く戦うといった強みがある。明大が4度目の王者に輝くのか、それとも新王者の誕生か。関東最強を決める最後の1戦は、6月30日(日)に味の素フィールド西が丘で行われる。

準決勝・全試合の結果と得点者


明治大 2(1-0)0 慶應義塾大
得点者)【明大】熊取谷一星、真鍋隼虎

日本大 3(0-1)1 国士舘大
得点者)【日大】猪野毛日南太、熊倉弘達×2【国士大】東川続

決勝・3位決定戦【6/30(日)】の組み合わせ


3位決定戦 14:00~ @味の素フィールド西が丘
慶應義塾大学 vs 国士舘大学

決勝 17:00 @味の素フィールド西が丘
明治大学 vs 日本大学

【©JUFA】


 同日には5位以下の順位を決める準決勝を決める順位決定戦も行われた。

 準決勝に敗れた4チームは5位~8位決定戦にまわり、神奈川大学は明治学院大学と、筑波大学は東京国際大学と対戦した。2部3部対決となった神大と明学大の試合は、3部・明学大が前半だけで3得点を挙げて神大を突き放すと、後半にも1点を加えて0-4に。神大も70分に1点を返すが反撃はその1点に留まり1-4で明学大が勝利した。
 1部3位・2位の直接対決となった東京国際大学と筑波大学の試合は、筑波大が前半の30分過ぎに立て続けに2点を先取。最後まで2点のリードを守りきった筑波大が勝利を収めた。

 この結果、6月30日(日)に行われる5位決定戦は明治学院大学vs筑波大学、7位決定戦は神奈川大学vs東京国際大学という対戦カードとなった。

 9位・10位決定戦2試合は、『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を懸けた最後の戦いとなった。残る全国大会への切符2枚は、この試合の勝者が手にすることになる。早稲田大学と亜細亜大学の試合では、早大が前半に2点を先取しながらも、後半は亜大・小池莉玖がペナルティーキックを含む2得点を挙げて追いつく。試合は延長戦でも決着がつかずPK戦に突入。PK戦では早大の5人目のキッカーを亜大GK・和泉颯が弾く。しかし亜大はその直後のキッカーが枠をはずしてサドンデスに突入。6人目は早大が成功したのに対し、亜大のキックを早大GK・海本慶太朗が弾いて勝負あり。早大がPK戦に勝利し、総理大臣杯の出場権を手にした。

 最後の"全国への切符”を決める試合となった拓殖大学と流通経済大学の試合は、序盤の9分に拓大が糸永誠也のゴールで先制。しかし失点直後から勢いを取り戻した流経大は、18分に光廣健利、23分に根本健太がゴールを決めて逆転に成功。さらに33分にも松永颯汰のゴールで1-3とリードを広げる。流経大は後半も拓大を圧倒し、79分に渋谷諒太が4点目を決めて試合を決定づける。拓大も終了間際に三浦敏邦が2点目を決めるが、勝敗を動かすには至らず2-4で試合終了。流経大が総理大臣杯への関東最後の出場権を手に入れた。

 この結果、6月30日(日)に行われる9位決定戦は、早稲田大学と流通経済大学が対戦。奇しくも4年前の決勝と同カードとなった。

 なお、関東地区代表として『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の出場権を手にした2チームの出場記録は以下のとおり。

流通経済大学 (6大会ぶり13回目)
早稲田大学  (2大会連続22回目)

※『JR東日本カップ2024 第98回関東大学リーグ戦』第9節終了時点の順位順。また出場データは『2024年度 第48回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』に出場した場合の回数

順位決定戦・全試合の結果と得点者


■5~8位決定戦(1日目)

神奈川大 1(0-3)4 明治学院大
得点者)【神大】飯田佑也【明学大】大谷悠人×2、坂部祥大、萩原康太

東京国際大 0(0-2)2 筑波大
得点者)【筑波大】内野航太郎、半代将都

■9~10位決定戦(2日目)

早稲田大 2(2-0/0-2/0-0/0-0/5PK4)2 亜細亜大
得点者)【早大】伊勢航、松尾倫太郎【亜大】小池莉玖×2

拓殖大 2(1-3)4 流通経済大
得点者)【拓大】糸永誠也、三浦敏邦【流経大】光廣健利、根本健太、松永颯汰、渋谷諒太

5位・7位・9位決定戦【6/30(日)】の組み合わせ


5位決定戦 11:00~ @国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場
明治学院大 vs 筑波大

7位決定戦 11:00~ @中央学院大学つくし野総合グランド
神奈川大 vs 東京国際大

9位決定戦 11:00~ @早稲田大学東伏見サッカー場
早稲田大 vs 流通経済大

【©JUFA】

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著者プロフィール

一般財団法人関東大学サッカー連盟は、関東地域における大学サッカーの水準向上と普及、加盟チーム相互の親睦共励、そして広く社会に貢献できる学生を育成することを目的に、1924年に創設されました。主要大会のひとつである『関東大学サッカーリーグ戦』では関東7地域から36大学が参加し、1部~3部のカテゴリーで熱戦を繰り広げています。近年は日本代表にも多くの選手を輩出するなど、通年でレベルの高い試合を展開しています。また主管大会として、大学の日本一を決める『全日本大学サッカー選手権大会』(インカレ)などの全国大会も実施しています。

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