「インサイドストーリー夏草の賦」 第2回 京葉ボーイズ(千葉県支部)〜シリーズ 選手権大会出場チーム紹介~

ボーイズリーグ夏の全国大会・エイジェックカップ「第55回日本少年野球選手権大会」が2024年8月2日に開幕する。
このシリーズでは開幕に先立ち、各地の予選を勝ち抜き選手権大会への出場を決めたチームのインサイドストーリーを紹介する。
題して夏草の賦(はなし)。
第2回は、3年ぶり5度目の出場で2度目の優勝を狙う千葉県支部代表の東都クラブ京葉ボーイズ。

ボーイズ王者奪還を目指し、 総の王者(ふさのおうじゃ)・京葉が夏の全国に帰ってくる

5月4日、京葉ボーイズは、180チームが参加し、日本最大の野球トーナメント「メニコン杯 第27回 関東ボーイズリーグ大会」で3度目の優勝を果たす。
今年は東日本ブロックに選手権大会の推薦枠があり、関東BL優勝の京葉が推薦枠を獲得するのだが、京葉は支部予選でも優勝し支部代表に昇格、準優勝した八千代ボーイズがブロック推薦枠で出場することとなった。

京葉ボーイズ 亀井主将(10)がホームイン 【撮影:後藤 敦司】

「今年の京葉は、打てる、守れる、走れる。投手を中心にまとまっていてミスが少ない。海老根雄大(大阪桐蔭~SUBARU)を擁し春夏連覇した5年前の8期生に匹敵する力があり面白い」

「1番から3番を打つ、西川、岡村、深野は俊足好打の左打者。房総のスーパーカートリオだ。4番の木村は春季全国で2打席連続本塁打の強打者。続く泉原、光永にも一発がある。接戦をどうやってものにするかがポイント」と監督の関口勝己は自信をもって話す。

ファイブクラウンズに誓う 3年生たちの決意

京葉ボーイズは2009年12月に誕生する。
市川市で少年野球の指導者だった勝本俊朗(現クラブ代表)を慕い集まった小学6年生が1期生となり活動を開始、翌2010年3月にボーイズリーグに加盟する。
創部2年目の秋、中学2年生となった1期生たちが、春季全国予選決勝で強豪流山ボーイズを倒し全国初出場を果たす。
以来15年で全国優勝3回と全国区の強豪チームへと成長する。

ユニフォームの右袖には「ファイブクラウンズ」というエンブレムがある。
TOHTOというクラブ名を囲むように5つの王冠があしらわれている。
BLの4大大会である春季全国大会、選手権大会、東日本選抜大会、関東BL大会、そしてジャイアンツカップの5大会を王冠で表現している。
過去に優勝した4大会は全てゴールドだが、一つだけシルバーの王冠がある。
2022年8月、東京ドームで行われたジャイアンツカップ決勝、5対3で取手シニアに敗れ準優勝に終わった。

京葉ボーイズ エンブレム「ファイブクラウンズ」 【撮影:公益財団法人 日本少年野球連盟】

京葉ボーイズは「総の王者」(ふさのおうじゃ)を私称している。
その意味は、「総の国」すなわち千葉王者として故郷を背負って戦うという自負心、さらには中学野球総ての王者になる、という決意だという。

今年の3年生は13期生となる。京葉ボーイズ創部の年に生まれ、ともに育ってきた子どもたちだ。
「オレたちの世代で必ず勝つ」
先輩たちが果たせなかった夢を背負い、3年生たちの夏がはじまる。

※文中敬称略
(原稿:日本少年野球連盟 広報委員会)

千葉県代表 京葉ボーイズ 【撮影:後藤 敦司】

「インサイドストーリー夏草の賦」
第3回は7月4日(木)公開予定です。
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著者プロフィール

ボーイズリーグは、国内最大級の硬式野球団体です。 チーム数は小学部・中学部合わせて710チームが加盟し、22,000人以上の選手が 所属しています。 毎年、春と夏に全国大会を開催する他、世界少年野球大会、JUNIOR ALL JAPAN アメリカ遠征などの海外交流にも力を入れています。全国に5つある各ブロックでの地区大会は年間230大会にも及んでいます。 このページでは、大会や試合結果情報だけではなく、ボーイズリーグをより身近に感じてもらうため、チーム紹介やコラムなど積極的に配信していく予定です。

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