可愛くてそっくり! 話題沸騰中のオリの「選手ぬいぐるみキーチェーン」 担当者が語る開発秘話
話題沸騰中のグッズの生みの親は、オリ姫デーグッズ開発を務める球団MD部MD企画グループの竹内久美子。「ずっと作りたかった念願のグッズでした。やり切れて本当に良かったです」と、達成感に満ちた表情で話す。選手ぬいぐるみキーチェーンにかけた思いとこだわりに迫った。
◆4年前からグッズ化の構想
球団内でついにゴーサインが出たのは、昨年12月。すぐさまメーカーに依頼をかけ、昨年のオリメン上位選手のデザイン制作を先行して始めた。販売開始までに要した期間は約半年。グッズの企画開発に携わって8年目を迎える竹内が、これまでで最も長い時間を費やしたグッズとなった。
◆可愛さとそっくりさを両立
デザイン制作にあたり各選手のベースとなる写真が必要となる。その選定にも竹内ならではのこだわりが光る。正面からの写真1枚ではすませず、口元、目元、髪型と、各選手のパーツごとにベストショットを5、6枚チョイスした。選手のビジュアルの魅力と特長を細部にわたってぬいぐるみに投影するためだ。
「球団のInstagramの写真はもちろん、選手個人のSNSの写真、メディアに掲載された写真など、この世に出ているありとあらゆる写真全てを10選手分見たつもりです」。これぞという写真に巡り合うまで、粘り強く探し続けたという。
◆山崎投手の口元にも注目
◆宮城投手に苦戦
少し下がった眉毛に細めの目を並行に描くことで、ぐっと似せることができたという。「癒し系で愛されキャラの雰囲気もうまく出せたと思います」。最終的に竹内も納得の仕上がりとなった。
宮城投手だけでなく全選手、表情にまでこだわっている。例えば、明るく元気な福田周平選手は口を大きく開けた笑顔に、対してクールな中川圭太選手は軽い微笑みに。それぞれの個性とキャラクターまでも引き立たせた。
◆「オリ姫の皆さんのおかげ」
実は、製作コストや生産量の面でも越えるべきハードルが高いグッズだった。商品化の決断に4年の月日を要した理由はそこにある。昨年のオリ姫デーグッズの爆発的なヒットに加え、選手のぬいぐるみを求める声が数多くあったからこそ、満を持して製作に踏み切ることができた。
竹内は続ける。「ファンの皆さんのお声がいつも私の背中を押してくれています」。竹内にとってのエネルギー源は、SNS上でのグッズに関するコメント。余すことなく一つ一つチェックし、心に留めている。「これからもしっかりアンテナを張って、ファンの皆さんが喜んでくれるものを考え、形にしていきたいです」。引き締まった表情で語ると、竹内はBs SHOPに集うファンに再び目を向けた。
繊細にこだわり抜かれた「選手ぬいぐるみキーチェーン」には、担当者からオリ姫への感謝と真心が込められている。(西田光)
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